佐久間と山田のけだるい日常 第七十二話 ~満腹~(その5)

「何かと思えば、自分より弱い奴としか戦わない腰抜けか。」
信号機の上に立って、ショートヘアの佐久間闇子は言った。
「仕方ねえだろ。オレより強い奴がいないなら、弱い者いじめしか出来ない。」
怪人は軽く笑って返す。
「そうじゃねえよ。お前の能力、というより特性・・・“女には負けない”ってやつのことだ。私の意図を読み取れないとは、ちょっと知能が足りてないぞ? それじゃあ強いとは言えない。自分が強いと思い込んでる、家畜小屋の豚だ。」
「・・・なぁんだと・・・・・」
「見えてる世界が狭いんだよ。お前が勝てる男は、瀕死の老人だけだろう?」
「黙れメスがああ!」
怪人は信号機へ突進した。
佐久間は跳躍すると同時に、闇の力で信号機を破裂させる。
だが、怪人にはダメージひとつ無い。
「小賢しい! お前の言った通り、オレの能力は“女には絶対に負けない”ってやつだ! それは、お前が干渉する全ての攻撃で、オレにダメージを与えることは出来ないってことなんだよっ!」
怪人は身を丸めて佐久間に突進、ビルの壁に打ちつける。
「くあっ!」
「おらあっ!」
怪人は佐久間の胸を掴んで乱暴に振り回し、地面に叩きつけた。
そこへ膝から落下して、アバラを折る。
「あああ゛っ!」
「おっらぁ!」
怪人は佐久間の顔面を殴る。胸に手刀を入れる。そしてスカートを破り、下着も剥ぎ取った。
「うっ・・・・やめ、て・・・・」
「そうやって男を興奮させるのが女の務めだろうが! オレは怪人まくべす男! どんな女でも、女である以上、オレに勝つことは出来ないのさ!」
「・・・っ!」
佐久間はギュッと目を瞑った。
「おらぁ、いただきだぜ!」
猛る巨根が佐久間めがけて突進した。



つづく

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この記事へのコメント

2014年08月11日 22:27
火剣「女には絶対負けない?」
コング「そんな能力があるのか」
ゴリーレッド「怪人まくべす男?」
火剣「あのマクベスか?」
コング「待てよ、スカートを破り、下着も剥ぎ取ったということは、もしかしてスッポンポン?」
火剣「全裸を晒したら女は弱いか」
コング「佐久間んがやめてと哀願した」
ゴリーレッド「本気のわけがない」
火剣「でもニードロップでアバラ骨を折られている」
コング「突っ込まれたら女子として敗北だ」
火剣「何かの罠か」
コング「油断するな怪人まくべす男」
ゴリーレッド「どっちを応援しているんだ?」
コング「僕はいつでもエンタの味方だ」


2014年08月11日 23:06
>火剣さん
痛めつけられている佐久間、やはり罠でしょうか?
付け入る隙が無さそうな能力ですが、マクベスだけに、思わぬ落とし穴が待ち構えていそうです。

八武「諦めるな。確かに普段の佐久間なら100パーセント罠だが、今の佐久間はヒロピン要員だ!」
神邪「しかしドクター、山田さんと共闘したときは演技に騙されましたよね?」
八武「あれは山田が騙されたんだ。佐久間の色香に引っかかりおって、まだまだ修行が足りん!」
維澄「あれは色香に引っかかったと言えるのかどうか。」
八武「まくべす男も、この程度のダメージで勝った気になるのは危険だ。」
神邪「だからどっちを応援してるんですか・・・。」
八武「私は判官贔屓だから。」
維澄「それはつまり、この状況でも佐久間が有利だと?」
八武「当たり前じゃないか。」
神邪「えーと、それは、山田さんが駆けつけるとか。」
八武「いや別に、山田が来なくても・・」
2014年08月11日 23:39
佐久間さんが!?絶対に言わない台詞を!?
…あれ、この光景、前にも見たな…。佐久間さんがこういう態度の時は必ず何か企んでるって山田さんが言ってた。実際、それで結界から脱出したし。
女には絶対に負けない能力は、必ずの勝ちを保証しているものではない。ダメージは与えられなくても封印や拘束はどうでしょう。それから、関わったというのはどの程度まで有効でどの程度が無効なのか。ここら辺はファジーなのかも。となると佐久間さんの様々な攻撃の中で偶然を介したいくつかの攻撃ならその無効範囲外からダメージを与えられそうか。
それと負けの定義は人それぞれ。佐久間さんならそこら辺もうまいこと盲点を突いてこの能力を突破しそう。
まさか、佐久間さんが男に変身する、とか?
2014年08月11日 23:56
>千花白龍さん
どこかで見たような光景です。やはり罠でしょうか?
怪人まくべす男の攻略法は、大体そんなところですね。偶然を介した攻撃は通用しないのですが、他の攻略法は、やりようによって通用しそうです。
果たしてどの作戦で挑むのか・・・?

八武「主役は最初はやられるもんだ♪耐えて耐えて耐え抜いて♪」
維澄「なるほど、男になると・・・。」
八武「やめたまえ。今すぐ別の作戦に変更するんだ!」
神邪「え、ドクターが考えていた作戦って、性転換じゃないんですか?」
八武「違うよ。佐久間には使い魔がいるだろう? 使い魔には性別が無いわけだから、ディーレンとか使えば楽勝じゃないか。」
神邪「でも今まで使っていませんでしたが・・・。」
八武「あれ? 今は使えないのかな。そんなはずは。」
維澄「じゃあ、本当にピンチなの?」
八武「そんなはずはない。山田を信じよう。そして我々は目の保養を楽しもう。」

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