佐久間と山田のけだるい日常 第七十三話 ~意識~(その6)

「ククク、よくやったぞ山田。佐久間(A)の乙女心を見抜き、ストライクな発言をかますとは・・・この女タラシが。」
佐久間(B)は、ニヤニヤ笑いながら自らも天井を突き破って飛翔した。
「おい待て、聞き捨てならねえぞ!」
山田は後を追おうとするが、飛べないので遠吠えだ。
「とにかく山田くん、我々も外に!」
「ああ、そうだな・・・!」

外に出ると、空中で2人の佐久間が衝突を繰り返しているのが見えた。
「くそっ、地上戦でないと俺たちは役立たずか!」
「そんなことはないっ! ここからでも声は届く・・・! おーい佐久間! 山田が愛してるって!」
「待てや死根也こら!?」
しかし飛び回っている2体のうち、1体の動きが明らかに落ちた。
その隙を突いて、もう1体が叩き落とす。
「ぐあっ・・・不覚っ・・・・!」
やはり(A)だ。
(B)は追撃して執拗な打撃を繰り返す。
「リョナリョナリョナリョナリョナリョナリョナリョナリョナリョナリョナリョナリョナリョナリョナ!!」
「あぐっ、ぐっ・・・がっ、くああああっ!」
地面に衝突した瞬間に、(A)は即座に体勢を立て直すが、そこへ山田と八武が羽交い絞めにする。
「貴様らっ! 放せっ!」
「ククク、よくやったぞ・・・。」
見れば(B)の方もボロボロで息も絶え絶えだ。ただでさえ実力は互角、今のラッシュで殆どの力を使い果たしてしまったようだ。
「さーて、痛めつけてやるか。」
闇の力で山田と八武が切り刻まれないように、佐久間(B)は中和に注意しつつ、右手をミクモウの手に変えた。
「子宮直撃拳!」
「かはっ・・・」
佐久間(A)の表情が、弱々しく悲痛に歪む。
「お、おい、佐久間・・」
「どうした山田。ちゃんとダメージを与えないと、お前らが危険だぞ?」
「それはそうだが・・」
「そうだよ山田くん、この美しい光景をがぶりつきで見られるなんて、近年まれに見る僥倖だぞ!?」
「というわけで、子宮直撃拳!」
「あうううう!!」
「人を殴るのは楽しい・・・楽しすぎる・・・!」
やはり(B)は趣味に走っていた。
「おお、子宮を殴ると、中出しされたザーメンが迸る・・・。」
「やめろっ、見るなぁっ!」
「子宮直撃拳!」
「かふっ・・」
「子宮直撃拳!」
「ぐっ・・」
「子宮直撃拳!」
「あぐっ・・・もう・・」
「子宮直撃拳!」
「ううっ・・・・やめてぇ・・・・」
「子宮直撃拳!」
「ああっ! ゆるし・・てぇ・・・・」
「子宮直撃拳!」
「あああっ!」
「なぁ、佐久間、そろそろ・・」
「子宮直撃拳!」
「あ・・・・あう・・・・・」
「佐久間!」
「騙されるな山田! こいつは私だ、佐久間闇子だ! この程度のダメージではビクともせんわ! 子宮直撃拳!」
「ぅ・・・・あう・・・・・か・・・・・」
「そうは見えないんだが。」
「馬鹿者! そうやって男どもは、女の演技に騙されるのだ! これが演技なら、私が潜り込むときに、お前らは死ぬんだぞ? そこんとこわかってて言ってるんだろうな? 子宮直撃拳!」
「・・・っ、っああ・・・・・」




つづく

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この記事へのコメント

2014年08月21日 12:27
火剣「ついに衝突してしまったか」
コング「しかし山田太郎の怪力で羽交い絞め」
火剣「リョナ?」
コング「リョナリョナリョナー!」
ゴリーレッド「佐久間AがMで、佐久間Bが完全にSになっている」
コング「子宮直撃拳!」
火剣「なんちゅう技名だ?」
コング「子宮直撃拳! 嬲るのが楽しそうな佐久間B。この技もーらった」
ゴリーレッド「許さん」
火剣「佐久間Aがまさかの哀願?」
コング「やめてえ、ゆるしてえ」
ゴリーレッド「演技か、マジか」
火剣「普通は演技と考えるが、相手も佐久間Bだ。マジに哀願しているとしたらやめないと危険だ」
コング「子宮直撃拳! でも演技だったら八武院長はともかく山田太郎は泣かされるだろう」
火剣「しかし本気で苦しそうだ」
コング「さて、誰かに試そう。子宮直撃拳。かごめも16歳。この技を使える年齢に・・・」
ゴリーレッド「アトミックドロップ!」
コング「ごおおお!」
ゴリーレッド「全然なってない」
火剣「19歳になるまで待て」
コング「待てない!」
ゴリーレッド「延髄斬り!」
コング「どおおお!」
火剣「磔や手足拘束ならわかるが、羽交い絞めくらいじゃ外すだろう。つまりやられているということは演技か?」
ゴリーレッド「なるほりろ」
2014年08月21日 21:12
世紀の佐久間A対佐久間Bのバトルは味方の有無により、気が付けば一方的な展開に。しかし、演技という可能性が捨てきれない、というかかなりある。今まで何度も佐久間さんの演技に騙されてきた訳ですし。しかし、佐久間Bはその真偽をそっちのけで、というか言い訳に使って自分の趣味に走ってる…。
で、結局演技かどうかは佐久間Bの気分次第の判断に委ねられそう…。ただ、そんな中でも佐久間Bはきっちり正しい判断を下せそう。野生の勘みたいな感じで。でも、これって一人に戻ったら、「痛えええええ!!!!」って叫んでのたうち回るフラグじゃないかな…?
2014年08月21日 22:18
>火剣さん
ここに恐ろしい技が誕生してしまいました、子宮直撃拳!
良い子は絶対に真似しちゃ駄目・・・と言いつつ、あまり良い子が見当たらない奇妙な世界。
果たしてAの苦悶は、芝居なのか本当なのか。どうやら芝居という線が濃厚のようですが、果たして? 次回!

八武「アリアリアリアリヴェデルチ!」
維澄「忘れよう、他人の黒歴史。」
八武「ははは、何を言ってるんだい。しおりんと私は、もう友達だろう? 赤の他人などではない。」
神邪「相変わらず酷いパロディですね。」
八武「ともかく、素晴らしい技が誕生してしまった。」
維澄「痛そうな技だ。」
神邪「男性的には金的みないなものでしょうか。確かに、金的があるなら子宮直撃拳があってもおかしくない。」
維澄「発想はおかしいけどね。流石は佐久間と言うべきか・・・。いや、褒めてないけど。」
八武「それは既に褒めてるようなものだよ。」
神邪「ところで、羽交い絞めくらいなら外せるというのは本当ですか?」
八武「うん、さすが火剣、よく見破った。このときの私はリョナシーンに興奮していて、それを考えるどころじゃなかったねぃ・・。思い出しても肝が冷える。」
維澄「やっぱり演技なんだ。」
八武「そこは微妙なところだったが。」
2014年08月21日 22:26
>千花白龍さん
数の有利というよりは、愛情(?)の勝利(?)と言うべきでしょうか。疑問符が多いのが悲しいですが。
AもBも、佐久間闇子。どちらも勝利の為なら、弱気な女の演技をすることなど朝飯前。ノーダメージなはずはないですが、見た目ほどに一方的かどうかは怪しいです。
そして、実は1人に戻らなくても・・・?

八武「まったく、山田は何度でも騙されるんだ。」
神邪「単純に、女性が嬲られる光景を見たくないとか。」
八武「ふむ。そういう意味では、私は単純に、美女が嬲られる光景を凝視したいわけだ。」
維澄「降水確率100パーセントの空模様みたいに曇った眼をしている。」
八武「何を言う。この清らかな瞳が目に入らぬか?」
維澄「うーん、皮肉だね。強い悪党ほど目は綺麗だ。」

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