亡霊たちへの鎮魂歌 74

「渚・・・いる?」
ちゃんとメモを読んでくれただろうか。
上気した顔で家を訪れると、灯かりが無く、人の気配がしなかった。
夜というには少し早いかもしれないと思い、何かツマミでも作ろうかと冷蔵庫を開けると、既に生ハムのサラダらしきものが2人前、用意されていた。
2人前。その意味を考えて、いよいよ胸が高鳴る。
もうすぐ戻ってくるだろうと、先にシャワーを浴びることにした。
せっかく着たワンピースを脱ぐのは何となく気が引けたが、ただ待ってるだけというのも落ち着かない。
下着を外して、豊かなプロポーションを顕わにすると、彼女はシャワールームへ入った。
実年齢は75歳だが、15歳の少女にも負けない瑞々しい肌が湯を弾く。
超能力者の年齢はわからない。この光景を見て、およそ30歳を過ぎてるとさえ、多くの人は思わないだろう。
(ぴんくぽんっ♪ぴんくぽんっ♪魔女の婆さん洞穴で~♪)
(ぴっくぽんっ♪ぴっくぽんっ♪子供と一緒にトリ食べる♪)
鼻歌を口ずさみながら、彼女の地獄耳は扉の開閉音を捉えていた。
「・・・渚!?」
心臓がガタンと揺れた。
シャワーを止めて、黒月真由良は慌てて服を着た。
鏡の前で髪形を整え、胸に手を当てて歩いていった。
「・・・渚?」
(・・・?)
(・・・!)
(違う・・・!)
そこにいたのは、宮白渚ではなく、その息子。宮白希揃だった。
「ソロウ君?」
「・・・・・・。」
強盗の類でなかったことに安堵した。
しかしすぐに、彼の発する気配を察した。ただならぬ様子なのが伝わってくる。
察せられないはずがない。なりは乙女でも、中身は“ムーン・シューター”だ。
「どうしたの?」
「・・・・・・。」
それには答えず宮白希揃は、黒月真由良の手を取った。


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この記事へのコメント

2014年11月14日 21:18
コング「女子の上気した顔好き」
火剣「男の部屋に入り、シャワーを浴びちゃうか。これは真由良でもドキドキ胸が高鳴る時間だろう」
コング「15歳の少女にも負けない瑞々しい肌が湯を弾く。15歳の肌を見たことはないが」
ゴリーレッド「あったら逮捕だ」
火剣「ぴんくぽん?」
コング「弾くのは湯だけでなく、渚に弾いてほしいのは早くも立ってしまったピンクの」
ゴリーレッド「延髄斬り!」
コング「NO!」
火剣「強盗の類でもムーンシューターなら大丈夫そうだが」
ゴリーレッド「全裸ではいろいろとヤバイ」
火剣「希揃のただならぬ様子? まさか正体がバレたか」
コング「ついに真由良のヒロピンか!」
ゴリーレッド「早まるな」
コング「♪ぴんくぽん、ピンクのポンポン、セクシーポンポンにボカボカボカ!」
ゴリーレッド「ギロチンドロップ!」
コング「があああ!」
火剣「無意味な行動だ」
2014年11月14日 22:55
>火剣さん
乙女として心ときめく展開ですが、そこへやってきたのは渚ではなく、何と希揃。
強盗の方が、むしろ倒せばいいだけ簡単かもしれませんね。

佐久間「全裸で強盗とバトルか。」
山田「待ちなさい。」
八武「裸身が宙を舞い、雫がキラめく。おお何と美しい。」
維澄「真由良の場合、ビームで撃つことになりそうだけどね。そう言えば、彼女の身体能力は? 走るのは速いみたいだけど。」
佐久間「イメージとしては、新体操やサーカス。柔軟で素早いが、それほどパワーがあるわけじゃない。とんだりはねたり出来ても、男に組み伏せられたら動けない。」
維澄「大立ち回りは、むしろ佐久間の出番か。」
佐久間「何を期待している。やらんぞ。」
八武「真由良の先端を弾きたい。」
山田「そうか、お前も延髄斬りを・・」
八武「何故だ、ぼかしたではないか!」
山田「行為そのものが問題だ。」
佐久間「好意そのものが問題か。まさに今の状況そのもの。」
神邪「正体がバレていなくても、この状況は危険ですね。目の前に全裸の美少女。ドレスは着てますが。」
山田「それ全裸とは言わない。」
八武「いや名言だ。いかなる格好も、全裸に服を着ただけと捉えれば、実にセクシー。」
佐久間「どんな服を着てようと、魅力は隠せないということだな。」
山田「そんな無難な結論でいいのか・・・?」
2014年11月25日 20:59
昼ドラ展開!せっかくの鎮魂歌に対して、クリムゾンの葬送曲がよからぬ未来を運んできてしまったか。母親代わりで、父の元愛人で、もう妻である黒月さんに対して不穏過ぎる行動の希揃君。手紙は彼が始末した訳だし、渚さんは来ない感じか。これは、ヤバイ…!

プリスター「略奪婚はロマンス。」(キリッ
白龍「寝言は寝てから言え。」
プリスター「好きになったのなら仕方がないわ。倫理?背徳感?世間体?無視無視。そんなのは大人の勝手。子供はもっと自分のワガママを貫けばいいわ。それが若さよ。若さ故の過ち、ティシヒヒヒ。」
白龍「他人事だと思って好き放題言いやがって…!」
プリスター「困っちゃうな~♪息子に誘われて~♪どうしよう~♪」
白龍「テレポートで脱出?」
プリスター「根本的な解決になってないわよ。内縁の重婚で。」
白龍「心情的にわだかまりありまくりの状態になるだろうが。却下。話し合いで。」
プリスター「話せば分かるわ、問答無用!押し倒すのよ!」
白龍「悪魔の囁き、するんじゃない。」
2014年11月25日 23:10
>千花白龍さん
感動の時間は瞬く間に過ぎ去り、不穏な時間が到来します。手紙を始末したときから、この展開は必然だったかもしれません。
しかし、あの葬送曲は色々と不吉ですね。機械に乗っかったしゃれこうべは、未来に何を見たのか・・・?

佐久間「寝取られ展開は女のロマン。」
山田「拳で眠らせてほしいか?」
八武「若いってイイねぃ。」
神邪「ドクターこそ若い気がしますが・・・。」
八武「おやおや、君こそ義理の母親どころか実母に手を出しているじゃないか。」
神邪「若く瑞々しい母親を前にして、当然の必然ではないでしょうか。」
八武「必然だ、実に必然だ!」
山田「お前ら・・・。」
維澄「そそるシチュエーションではある。」
佐久間「お前も理性的ぶってないで、女子会のノリで行こうぜ。」
維澄「それは流石に・・・。」
山田「既にサバトの香りがする。」

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