決闘倶楽部PX 第十三話 ライバル再登場! (中編)
◆ ◆ ◆
「「デュエル!」」
風森無々:LP8000
熊井次郎:LP8000
地区予選の、第1回戦で、いきなり僕と次郎くんは当たってしまった。
これまで共に戦ってきた仲間だけど、今はライバル。負けないよ!
「僕のターン、ドロー! スタンバイフェイズにデュエリスト能力発動! おいでなさいませ《モリンフェン》様!!」
「ははっ、その能力を見るのも何度目だろうな。慣れたもんだが、今は通り越して感慨深いぜ。・・・俺のターン!」
◆ ◆ ◆
全世界モリンフェン使いデュエル大会。
その地区予選の1つが、静かに始まっていた。
ここを勝ち抜いた1人だけが、全国大会への切符を手にすることが出来る。
風森無々:LP8000、手札6
場:モリンフェン(攻1950)、モリンフェン(攻1950)、モリンフェン(攻1950)、モリンフェン(攻1950)
場:
熊井次郎:LP8000、手札6
場:
場:
(馬鹿な・・・・俺の手札に、《モリンフェン》が3枚だとぉ!?)
初期手札の5枚に、2枚《モリンフェン》があったまでは、まだ看過できた。
だが、更にドローしたカードが《モリンフェン》・・・これは偶然では済まされない。
しかも《グラビティ・バインド-超重力の網-》が無い。
「次郎くん、グラビティ・バインドは引かせませんよ。」
気味の悪い目つきで、無々は宣言した。
それは“クリムゾン・ドラグーン”竜堂眸の目つきに似ていた。
(チッ・・・相手の引き運を下げるほどの、引きの強さか・・・。これも“クリムゾン・ドラグーン”譲りの強さなのか?)
こんなとき、選ばれた者と、選ばれなかった自分の落差を、感じてしまう。
傍から見れば、ただの手札事故に過ぎないが、そこには決定的な“差”がある。
どうしたって自分は、“その他大勢”に過ぎないのだろう。
気取ったりスカしたりしても、やがて現実に迎合していく人間だ。
その事実が重く、のしかかる。
「・・・っ、だからって、何もせずみっともなく負けるわけにはいかねえんだよ! 《グリグル》と《強制転移》だ!」
グリグル レベル1 地属性・植物族
攻撃力350 守備力300
フィールド上に表側表示で存在するこのカードのコントロールが相手に移った時、自分は3000ライフポイント回復する。
この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できない。
強制転移 (魔法カード)
お互いはそれぞれ自分フィールド上のモンスター1体を選び、そのモンスターのコントロールを入れ替える。
そのモンスターはこのターン表示形式を変更できない。
「《モリンフェン》様ぁ!」
熊井次郎:LP8000→11000
「コントロールを奪った《モリンフェン》で、《グリグル》を攻撃!」
「くっ・・・」
風森無々:LP8000→6400
「そして・・・永続魔法《騎士道精神》発動だぜ!」
騎士道精神 (永続魔法)
自分のフィールド上モンスターは、攻撃力の同じモンスターとの戦闘では破壊されない。
「風森、お前の能力で出した《モリンフェン》は、たとえ俺のフィールドにいたとしても、その性質を失わねえ! つまり、永遠に攻撃力は互角! 《騎士道精神》の効果で、俺の《モリンフェン》は破壊されねえ!」
風森無々:LP6400、手札6
場:モリンフェン(攻1950)、モリンフェン(攻1950)、モリンフェン(攻1950)
場:
熊井次郎:LP11000、手札3(モリンフェン、モリンフェン、モリンフェン)
場:モリンフェン(攻1950)
場:騎士道精神(永続魔法)
「僕のターン、ドロー。・・・確かに、次郎くんのフィールドの《モリンフェン》様は倒せません。使える手札の少ない状況で、僕の長所を弱点に変えてしまうとは、次郎くんもモリンフェン様の崇拝者として研鑽を積んできたんですね!」
「へっ・・・そんな大層なもんじゃねえ。ただ、この《騎士道精神》は、風森・・・お前を想定して、入れた・・・。」
目を伏せる次郎は、とても勝利を確信した者の態度ではなかった。
このデュエルの行く末が、彼には見えてしまったのだろう。
数秒先だが、未来が。
フィールドに13対26枚の翼がひしめき合い―――
熊井次郎:LP11000→8800→6600→4400→2200→0
―――デュエルは決着した。
◆ ◆ ◆
「頑張れよ、風森! 必ず勝ち残れよ!」
「うん、もちろんだ!」
ったく、逞しくなりやがって。
いや、最初から逞しい奴だったな。めげないで、落ち込んでも立ち直って。ひとまわり大きくなるんだ。
「はっはあ、やっぱ負けちまったか。オレも、もう少し決着が早ければ、見に来れたんだがな。」
獲斗が晴れやかな笑顔で現れた。
どうやら勝ったみたいだな。
「すまねえな、不甲斐ない男で。」
「はっ、何だよ、拗ねてんのか? パフェ奢ってやるから機嫌なおせよ。」
「俺は甘いものは好きじゃねえ。」
「気取るなって。男が甘党で何が悪い。甘いもんは女子の食いものって考え方は良くないぜ。」
「わかったよ、獲斗の勝利祝いにな。別に俺は甘いもんとか好きじゃねえけど。」
「いいぜ、必ず勝ってやる。・・・地区予選に勝つくらいの実力が無えと、お前をヤツから守れねえしな。」
「はあ?」
何か小声で呟いたが、聞き取れなかった。
俺を守るとか何とか言ってた気がするが、気のせいだよな。
「みゃっはは~い、誰から誰を守るって?」
「何で月島センセーが聞いてんだよ。」
「出たな月島カノン!」
獲斗が警戒している。まるで猟犬だ。
まあ仕方ねえよな、闇坂本家での月島センセーは、色々と得体が知れなかった。
“カンサー”の首領と旧知の仲って、どういうことなんだ?
「みゃはは、第2回戦は無々くんと敦くんの対決だけど、どっち応援するの?」
「決まってんだろ、どっちもだ。」
◆ ◆ ◆
第2回戦
風森無々:LP7100、手札6
場:モリンフェン(守1300)
場:
平田敦:LP8000、手札2(モリンフェン、?)
場:重爆撃禽ボム・フェネクス(攻2800)、D・ボードン(攻500)
場:
重爆撃禽ボム・フェネクス レベル8 炎属性・炎族・融合
攻撃力2800 守備力2300 機械族モンスター+炎族モンスター
自分のメインフェイズ時、フィールド上に存在するカード1枚につき300ポイントダメージを相手ライフに与える事ができる。
この効果を発動するターンこのカードは攻撃する事ができない。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
D・ボードン レベル3 地属性・機械族
攻撃力500 守備力1800
このカードはこのカードの表示形式によって以下の効果を得る。
●攻撃表示:このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上の「D(ディフォーマー)」と名のついたモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できる。
●守備表示:このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカード以外の自分フィールド上の「D(ディフォーマー)」と名のついたモンスターは戦闘では破壊されない。
既にボム・フェネクスの効果で、無々には900ポイントのダメージが与えられていた。
そこへボードンの直接攻撃が決まる!
風森無々:LP7100→6100
相手が受ける500以下のダメージを、ランダムで2~6倍する、敦のデュエリスト能力。
出目は2と、最低だ。
だが、この場合は良い出目だった。
「速攻魔法発動ぉおおおお!! バー、サー、カー、ソウル!!!」
あらん限りの声を振り絞って、敦は1枚の手札を叩きつける。
狂戦士の魂 (速攻魔法)
「狂戦士の魂」は1ターンに1枚しか発動できない。
自分フィールドのモンスターが直接攻撃で相手に1500以下のダメージを与えた時、手札を全て捨てて発動できる。
自分のデッキの一番上のカードをめくり、それがモンスターだった場合、そのモンスターを墓地へ送り、相手に500ダメージを与える。
その後、モンスター以外がめくられるまでこの効果を(最大で7回)繰り返す。
めくったカードがモンスター以外だった場合、そのカードをデッキの一番上に戻す。
「このカードは、モンスターカード以外のカードが出るまで、何枚でもカードをめくり、墓地に捨てるカード! そしてその数だけ、相手は500ポイントのダメージを受ける!」
「賭け・・・だね。乾坤一擲、敦くんの覚悟が伝わってくるよ!」
両者の気合は一歩も引かない。
敦はデッキからカードを引く。
「まず1枚目、《D・モバホン》!」
風森無々:LP6100→5100
「2枚目、《D・チャッカン》!」
風森無々:LP5100→4100
「3枚目、《D・スマホン》!」
風森無々:LP4100→3100
「4枚目、《D・リモコン》!」
風森無々:LP3100→2100
「5枚目、《キャノン・ソルジャー》!」
風森無々:LP2100→1100
「6枚目、《モリンフェン》!」
風森無々:LP1100→100
「・・・っ、・・・・・・」
ここまで無々に対するダメージは、全て最低の2倍にしかなっていない。
その確率は、およそ8万分の1!
それでも、もしも無々が《モリンフェン》を2体以上出していれば、今ので決着していた。
まさか
まさか
見切っていたというのか、この展開を。
(千年タウクじゃあるまいし、そんなことが出来るわけが・・・!)
柊聖人の能力も、実際はデッキトップを確認できるだけのものだ。
そんな予知能力じみたことなど―――
(だがっ! ここでモンスターカードを引けば、終わりだ!)
《狂戦士の魂》による1キルを意識して、敦のデッキはモンスターカードの比率を高くしている。
《融合》と《狂戦士の魂》を1枚ずつ使った今、残り48枚のうち、モンスターカードは44枚。
確率的には91パーセント以上でモンスターカードを引けるはずだが・・・
・・・《狂戦士の魂》、2枚目である。
平田敦:LP8000→7900→5500→2600→0
敦は、無々の目に狂気が宿っているように思えた。
悪しきものに憑依されたのではない、デュエリストとしての、純粋な狂気。
バーサーカーは、風森無々なのかもしれない。
つづく
「「デュエル!」」
風森無々:LP8000
熊井次郎:LP8000
地区予選の、第1回戦で、いきなり僕と次郎くんは当たってしまった。
これまで共に戦ってきた仲間だけど、今はライバル。負けないよ!
「僕のターン、ドロー! スタンバイフェイズにデュエリスト能力発動! おいでなさいませ《モリンフェン》様!!」
「ははっ、その能力を見るのも何度目だろうな。慣れたもんだが、今は通り越して感慨深いぜ。・・・俺のターン!」
◆ ◆ ◆
全世界モリンフェン使いデュエル大会。
その地区予選の1つが、静かに始まっていた。
ここを勝ち抜いた1人だけが、全国大会への切符を手にすることが出来る。
風森無々:LP8000、手札6
場:モリンフェン(攻1950)、モリンフェン(攻1950)、モリンフェン(攻1950)、モリンフェン(攻1950)
場:
熊井次郎:LP8000、手札6
場:
場:
(馬鹿な・・・・俺の手札に、《モリンフェン》が3枚だとぉ!?)
初期手札の5枚に、2枚《モリンフェン》があったまでは、まだ看過できた。
だが、更にドローしたカードが《モリンフェン》・・・これは偶然では済まされない。
しかも《グラビティ・バインド-超重力の網-》が無い。
「次郎くん、グラビティ・バインドは引かせませんよ。」
気味の悪い目つきで、無々は宣言した。
それは“クリムゾン・ドラグーン”竜堂眸の目つきに似ていた。
(チッ・・・相手の引き運を下げるほどの、引きの強さか・・・。これも“クリムゾン・ドラグーン”譲りの強さなのか?)
こんなとき、選ばれた者と、選ばれなかった自分の落差を、感じてしまう。
傍から見れば、ただの手札事故に過ぎないが、そこには決定的な“差”がある。
どうしたって自分は、“その他大勢”に過ぎないのだろう。
気取ったりスカしたりしても、やがて現実に迎合していく人間だ。
その事実が重く、のしかかる。
「・・・っ、だからって、何もせずみっともなく負けるわけにはいかねえんだよ! 《グリグル》と《強制転移》だ!」
グリグル レベル1 地属性・植物族
攻撃力350 守備力300
フィールド上に表側表示で存在するこのカードのコントロールが相手に移った時、自分は3000ライフポイント回復する。
この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できない。
強制転移 (魔法カード)
お互いはそれぞれ自分フィールド上のモンスター1体を選び、そのモンスターのコントロールを入れ替える。
そのモンスターはこのターン表示形式を変更できない。
「《モリンフェン》様ぁ!」
熊井次郎:LP8000→11000
「コントロールを奪った《モリンフェン》で、《グリグル》を攻撃!」
「くっ・・・」
風森無々:LP8000→6400
「そして・・・永続魔法《騎士道精神》発動だぜ!」
騎士道精神 (永続魔法)
自分のフィールド上モンスターは、攻撃力の同じモンスターとの戦闘では破壊されない。
「風森、お前の能力で出した《モリンフェン》は、たとえ俺のフィールドにいたとしても、その性質を失わねえ! つまり、永遠に攻撃力は互角! 《騎士道精神》の効果で、俺の《モリンフェン》は破壊されねえ!」
風森無々:LP6400、手札6
場:モリンフェン(攻1950)、モリンフェン(攻1950)、モリンフェン(攻1950)
場:
熊井次郎:LP11000、手札3(モリンフェン、モリンフェン、モリンフェン)
場:モリンフェン(攻1950)
場:騎士道精神(永続魔法)
「僕のターン、ドロー。・・・確かに、次郎くんのフィールドの《モリンフェン》様は倒せません。使える手札の少ない状況で、僕の長所を弱点に変えてしまうとは、次郎くんもモリンフェン様の崇拝者として研鑽を積んできたんですね!」
「へっ・・・そんな大層なもんじゃねえ。ただ、この《騎士道精神》は、風森・・・お前を想定して、入れた・・・。」
目を伏せる次郎は、とても勝利を確信した者の態度ではなかった。
このデュエルの行く末が、彼には見えてしまったのだろう。
数秒先だが、未来が。
フィールドに13対26枚の翼がひしめき合い―――
熊井次郎:LP11000→8800→6600→4400→2200→0
―――デュエルは決着した。
◆ ◆ ◆
「頑張れよ、風森! 必ず勝ち残れよ!」
「うん、もちろんだ!」
ったく、逞しくなりやがって。
いや、最初から逞しい奴だったな。めげないで、落ち込んでも立ち直って。ひとまわり大きくなるんだ。
「はっはあ、やっぱ負けちまったか。オレも、もう少し決着が早ければ、見に来れたんだがな。」
獲斗が晴れやかな笑顔で現れた。
どうやら勝ったみたいだな。
「すまねえな、不甲斐ない男で。」
「はっ、何だよ、拗ねてんのか? パフェ奢ってやるから機嫌なおせよ。」
「俺は甘いものは好きじゃねえ。」
「気取るなって。男が甘党で何が悪い。甘いもんは女子の食いものって考え方は良くないぜ。」
「わかったよ、獲斗の勝利祝いにな。別に俺は甘いもんとか好きじゃねえけど。」
「いいぜ、必ず勝ってやる。・・・地区予選に勝つくらいの実力が無えと、お前をヤツから守れねえしな。」
「はあ?」
何か小声で呟いたが、聞き取れなかった。
俺を守るとか何とか言ってた気がするが、気のせいだよな。
「みゃっはは~い、誰から誰を守るって?」
「何で月島センセーが聞いてんだよ。」
「出たな月島カノン!」
獲斗が警戒している。まるで猟犬だ。
まあ仕方ねえよな、闇坂本家での月島センセーは、色々と得体が知れなかった。
“カンサー”の首領と旧知の仲って、どういうことなんだ?
「みゃはは、第2回戦は無々くんと敦くんの対決だけど、どっち応援するの?」
「決まってんだろ、どっちもだ。」
◆ ◆ ◆
第2回戦
風森無々:LP7100、手札6
場:モリンフェン(守1300)
場:
平田敦:LP8000、手札2(モリンフェン、?)
場:重爆撃禽ボム・フェネクス(攻2800)、D・ボードン(攻500)
場:
重爆撃禽ボム・フェネクス レベル8 炎属性・炎族・融合
攻撃力2800 守備力2300 機械族モンスター+炎族モンスター
自分のメインフェイズ時、フィールド上に存在するカード1枚につき300ポイントダメージを相手ライフに与える事ができる。
この効果を発動するターンこのカードは攻撃する事ができない。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
D・ボードン レベル3 地属性・機械族
攻撃力500 守備力1800
このカードはこのカードの表示形式によって以下の効果を得る。
●攻撃表示:このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上の「D(ディフォーマー)」と名のついたモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できる。
●守備表示:このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカード以外の自分フィールド上の「D(ディフォーマー)」と名のついたモンスターは戦闘では破壊されない。
既にボム・フェネクスの効果で、無々には900ポイントのダメージが与えられていた。
そこへボードンの直接攻撃が決まる!
風森無々:LP7100→6100
相手が受ける500以下のダメージを、ランダムで2~6倍する、敦のデュエリスト能力。
出目は2と、最低だ。
だが、この場合は良い出目だった。
「速攻魔法発動ぉおおおお!! バー、サー、カー、ソウル!!!」
あらん限りの声を振り絞って、敦は1枚の手札を叩きつける。
狂戦士の魂 (速攻魔法)
「狂戦士の魂」は1ターンに1枚しか発動できない。
自分フィールドのモンスターが直接攻撃で相手に1500以下のダメージを与えた時、手札を全て捨てて発動できる。
自分のデッキの一番上のカードをめくり、それがモンスターだった場合、そのモンスターを墓地へ送り、相手に500ダメージを与える。
その後、モンスター以外がめくられるまでこの効果を(最大で7回)繰り返す。
めくったカードがモンスター以外だった場合、そのカードをデッキの一番上に戻す。
「このカードは、モンスターカード以外のカードが出るまで、何枚でもカードをめくり、墓地に捨てるカード! そしてその数だけ、相手は500ポイントのダメージを受ける!」
「賭け・・・だね。乾坤一擲、敦くんの覚悟が伝わってくるよ!」
両者の気合は一歩も引かない。
敦はデッキからカードを引く。
「まず1枚目、《D・モバホン》!」
風森無々:LP6100→5100
「2枚目、《D・チャッカン》!」
風森無々:LP5100→4100
「3枚目、《D・スマホン》!」
風森無々:LP4100→3100
「4枚目、《D・リモコン》!」
風森無々:LP3100→2100
「5枚目、《キャノン・ソルジャー》!」
風森無々:LP2100→1100
「6枚目、《モリンフェン》!」
風森無々:LP1100→100
「・・・っ、・・・・・・」
ここまで無々に対するダメージは、全て最低の2倍にしかなっていない。
その確率は、およそ8万分の1!
それでも、もしも無々が《モリンフェン》を2体以上出していれば、今ので決着していた。
まさか
まさか
見切っていたというのか、この展開を。
(千年タウクじゃあるまいし、そんなことが出来るわけが・・・!)
柊聖人の能力も、実際はデッキトップを確認できるだけのものだ。
そんな予知能力じみたことなど―――
(だがっ! ここでモンスターカードを引けば、終わりだ!)
《狂戦士の魂》による1キルを意識して、敦のデッキはモンスターカードの比率を高くしている。
《融合》と《狂戦士の魂》を1枚ずつ使った今、残り48枚のうち、モンスターカードは44枚。
確率的には91パーセント以上でモンスターカードを引けるはずだが・・・
・・・《狂戦士の魂》、2枚目である。
平田敦:LP8000→7900→5500→2600→0
敦は、無々の目に狂気が宿っているように思えた。
悪しきものに憑依されたのではない、デュエリストとしての、純粋な狂気。
バーサーカーは、風森無々なのかもしれない。
つづく

この記事へのコメント
ゴリーレッド「暑いのはきょうまでらしい」
コング「何てことを。ならリスティーを全裸にするしかない」
火剣「全然勝てなかったムーが2連勝」
ゴリーレッド「進化してしまったか。クリムゾーン・ドラグーンの眼」
コング「選ばれし者とその他大勢か。それは天ではなく自分で決めるものかもよ」
火剣「賢者コングーは哲学者か」
コング「自分に対して『おまえなんか』というセリフを吐く者は友ではない」
ゴリーレッド「13対26の翼?」
コング「僕もチョコレート、ケーキ、アイスクリームは好きだ」
火剣「話があちこち飛んで会話になってないぞ」
ゴリーレッド「お前をヤツから守れねえしな。どういうことだ?」
コング「カノンの味噌汁」
火剣「純粋な狂気って、神邪の代名詞にも合う」
ゴリーレッド「コングの場合は邪悪な凶器」
コング「待ちなさい、こんな人も殺さないダンディを捕まえて」
ゴリーレッド「人?」
火剣「ムーは変わった。ひょういとも違うか。良さを保ったまま変わるのが人間難しいんだ」
コング「変わった自分に酔い、『僕って結構イケてる?』と思うと、もっと変わりたくなるのが人情」
火剣「比呂子を呼べ」
コング「いんや、鍵を握っているのは紐パンだ」
ゴリーレッド「エルボー」
コング「だあああ!」
ゴリーレッド「紐里か」
火剣「紐里は紐パンなのか?」
ゴリーレッド「セクハラ」
これまで負けてばかりだった無々ですが、ここから快進撃が始まるのでしょうか?
壮絶な体験をして、すぐに成長するのは稀ですが、時間を置いて目覚めることはありますね。
佐久間「ファントムとの戦いの後、すぐに負けて吸収されたからな。」
山田「成長には落ち着いた時間が必要というわけか。」
佐久間「竜堂眸の中で、それなりに時間を過ごしたが、それは“日常”ではなかった。過酷な体験ばかりでは成長しないのは、戦場帰りの兵士を見ればわかる。」
八武「うむ。激流の中に棲むだけが、“選ばれし者”ではない。」
維澄「世の中を回しているのは、無名の労働者だからね。」
神邪「純粋な狂気。僕と無々くんの共通点は、ここですね。」
維澄「ひたむきに打ち込むのは、狂気と無縁ではいられない。」
佐久間「甘いものも欲しくなる。」
山田「頭を使うと体が要求するんだな。」
八武「そう、頭でエロいことを考えると、体が欲しがる。」
山田「エロは余計だ。」
八武「核心。」
佐久間「エロといえば、私と栞は冬でも生脚。」
維澄「流石に冬はストッキングを穿くよ。佐久間は闇の力があるから便利だね。」
佐久間「だけど心は、ボッカボカ♪」
山田「暴力かっ!」
神邪「ちなみに、佐久間さんは紐パンなんですか?」
佐久間「腹パン、かな。」
山田「何だそのドヤ顔は。」
佐久間「ブルセラ。」
山田「関係ない。」
東仙高校と戦ったときは、いつもの無々に戻ってしまったようでしたが、実は蛹が羽化を待つが如く、内部でエネルギーが溜まっていました。ダークネス・ファントムとの戦いを経験した無々の実力は、日常ではチートモード。むむたん伝説は、ここから始まります!