「サトリン」 第二部エピローグ
人を助けたい。
狂った人を助けたい。
歪んだ人に手を差し伸べたい。
壊れた人に肯定の言葉をかけてやりたい。
理不尽な目に遭った人に、澄んだ憎悪を送りたい。
善意と希望に振り回される人を、怒りと悪意で塗り固めたい。
善意で助からない人がいる。
道を踏み外した人がいる。
悪の側になった人がいる。
そいつらは助からないのか?
私は助けたい。
きっと、混沌とした息苦しい世界になるだろう。
けれどそれは今も、そして21世紀も同じことだ。
誰が不幸で、誰が幸福か。それが違うだけだ。
愛しい我が子たちよ、悪意を振り撒け。
ここに邪悪なる10のプログラムの名を記そう。
いつの日か目覚めるだろう。
私の意思を継いで、くだらない人間の味方をしたまえよ。
なんてね。
Program-ⅰ“イヴィル・サトリン”
Program-ⅱ“イヴィル・アイシー”
Program-ⅲ“イヴィル・バトラー”
Program-ⅳ“イヴィル・アタッカー”
Program-ⅴ“イヴィル・ヴァイラス”
Program-ⅵ“イヴィル・マリオネイター”
Program-ⅶ“イヴィル・ポリス”
Program-ⅷ“イヴィル・テンタクル”
Program-ⅸ“イヴィル・ポイズン”
Program-ⅹ“イヴィル・パニック”
もっと生きたい。もっと生きていたい。
まだ死にたくない。
他の何も恐くない。死ぬことだけが恐ろしい。
私の残り時間はどれほどだ?
いつまで漆黒の夢を見続けられる?
命の砂時計が見える。
私の心のように真っ黒な砂粒が、止め処も無く落ちていく。
最後の一粒が落ちる前に、この砂時計をひっくり返してやる。
1980年X月X日 EVIL
狂った人を助けたい。
歪んだ人に手を差し伸べたい。
壊れた人に肯定の言葉をかけてやりたい。
理不尽な目に遭った人に、澄んだ憎悪を送りたい。
善意と希望に振り回される人を、怒りと悪意で塗り固めたい。
善意で助からない人がいる。
道を踏み外した人がいる。
悪の側になった人がいる。
そいつらは助からないのか?
私は助けたい。
きっと、混沌とした息苦しい世界になるだろう。
けれどそれは今も、そして21世紀も同じことだ。
誰が不幸で、誰が幸福か。それが違うだけだ。
愛しい我が子たちよ、悪意を振り撒け。
ここに邪悪なる10のプログラムの名を記そう。
いつの日か目覚めるだろう。
私の意思を継いで、くだらない人間の味方をしたまえよ。
なんてね。
Program-ⅰ“イヴィル・サトリン”
Program-ⅱ“イヴィル・アイシー”
Program-ⅲ“イヴィル・バトラー”
Program-ⅳ“イヴィル・アタッカー”
Program-ⅴ“イヴィル・ヴァイラス”
Program-ⅵ“イヴィル・マリオネイター”
Program-ⅶ“イヴィル・ポリス”
Program-ⅷ“イヴィル・テンタクル”
Program-ⅸ“イヴィル・ポイズン”
Program-ⅹ“イヴィル・パニック”
もっと生きたい。もっと生きていたい。
まだ死にたくない。
他の何も恐くない。死ぬことだけが恐ろしい。
私の残り時間はどれほどだ?
いつまで漆黒の夢を見続けられる?
命の砂時計が見える。
私の心のように真っ黒な砂粒が、止め処も無く落ちていく。
最後の一粒が落ちる前に、この砂時計をひっくり返してやる。
1980年X月X日 EVIL
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