決闘祭! Act 9 紅炎
◆ ◆ ◆
「くはっ、カウントダウンの次は《ウィジャ盤》か。お次はエクゾディアでも揃える気ですか?」
しかし波佐間のデッキにエクゾディアパーツなど入っていないし、入っていたとしても揃わないだろう。
高レベルの能力者は、自らの引き運が高いだけでなく、相手の引き運を制限する。
相手がレベル5ともなれば、デッキを空にするくらいでなければ、エクゾディアなど揃わない。
リュドミラが大河を相手に、デッキを空にしなければメッセージを揃えられなかったのも、同じ原理である。
(果たして何を考えてるのやら? まさか公式大会でラーのコピーカードなんか使わねえよな?)
そんなことをすれば没収試合となり、波佐間はセキュリティかタスクフォースに連行されてしまう。
かといって市販のラー(ヲー)では、無尽蔵の攻撃力は得られない。
(波佐間京介。ここまでの男か?)
◆ ◆ ◆
※終焉のカウントダウン:残り18
「フフ・・・・ボクのターンですね・・・・・ドロー。」
デッキを撫でるようにカードを引き、波佐間は手札を見比べる。
このターンに行うことは既に決まっているが、その前に相手の様子を窺う。
(どうやら・・・・・あの伏せカード・・・・・)
波佐間は静かに目を瞑り、ゆっくりと息を吐いた。
「さて・・・ここからボクは、何をすれば・・・・・いいんでしょうかね・・・・・・?」
自分の作戦が100パーセント成功する保証は無い。
いつだってデュエルは、恐怖じみたスリルに満ちている。
だから、たまらないのだ。
それは全てのデュエリストに、多かれ少なかれ共通するものだろう。
価値ある勝利は、敗北のリスクなしには得られないのだから。
「フフ・・・決めました・・・・・《トレード・イン》を、発動します・・・・・。」
《闇より出でし絶望》を墓地へ送り、カードを2枚ドローする。
ただの手札交換ではない。名前こそ絶望だが、希望への道標だ。
「墓地の《馬頭鬼》の効果・・・・・《闇より出でし絶望》・・・特殊召喚・・・・・。」
攻撃力2800の大型アンデットが出現する。
しかも手札は3枚のままだ。
「そして、手札から・・・・《ピラミッド・タートル》を、召喚・・・・・。」
「バトル・・・・《ピラミッド・タートル》で、《ソルロード・ドラゴン》を、攻撃・・・・・。」
攻撃力1200と攻撃力3400のバトル。
破壊されて2200のダメージを受けてしまう。普通なら躊躇う行動だ。
しかし波佐間にとっては7999以下のダメージは0に等しい。
そして《ピラミッド・タートル》には、デッキのアンデットモンスターを呼び出す効果がある。
(発動させるべきか・・・・いや!)
タイヨウは波佐間の作戦を見切った。
伏せカードにかけた手を、引っ込めた。
「フフ・・・・《茫漠の死者》・・・特殊召喚、です・・・・・・。」
※終焉のカウントダウン:残り18
マッケンジー校長の使用していた、オリジナル効果のレアカード。
翔武学園ほどではないが、東仙高校もカードプールは充実している。
アンデット使いの波佐間が、オリジナルの《茫漠の死者》を持ってない方がおかしい。
「バトル・・・・・速攻魔法、《力の消失》を、発動・・・・・・」
「―――っ!」
タイヨウの眼が見開かれる。
(やはり・・・!)
タイヨウの能力下にある《ソルロード・ドラゴン》は、不死ではあっても効果を受けないわけではない。
フィールドにいながらにしてバトルフェイズから除外されてしまえば、容易く直接攻撃を許してしまう。
《茫漠の死者》と《闇より出でし絶望》の直接攻撃が決まれば、ライフを削りきってしまえる。
カウントダウンと《ウィジャ盤》に加えての、ビートダウンによる一撃必殺。3つのパターンによる波状攻撃。
全て本命であり、全てがブラフ。ホロンのようなデッキ。
どれほどのデッキ構築をすれば、こんな戦術が可能になるのか。
だが、それでもタイヨウには届かない。
「・・・伏せカード、発動!!」
「届かない・・・よ!」
自分の能力が直接攻撃に弱いのは承知。
ゆえに《強制終了》を入れており、能力とのシナジーも抜群だ。
「・・・カードを、1枚伏せて・・・・・ターン終了です・・・・・・フフ・・・・。」
※終焉のカウントダウン:残り17
「僕のターン、ドロー!」
ぐずぐずしていると《ウィジャ盤》が完成する。
引いたカードは、おあつらえ向きの魔法カードだった。
「手札から魔法カード、《巨竜の羽ばたき》を発動!」
タイヨウのデッキにおける《大嵐》が炸裂した。
「フフ・・・・では、チェーンして《針虫の巣窟》を、発動します・・・・・デッキトップから、5枚のカードを墓地へ・・・。」
※終焉のカウントダウン:残り17
(・・・早まったか?)
伏せカードがフリーチェーンの《針虫の巣窟》だとは、読み損ねた。
《ウィジャ盤》の一掃と引き換えに、《強制終了》を失ってしまった。
とはいえ、早計とまでは言えない判断だった。
伏せカードが《ウィジャ盤》を防御するものだった場合、いたずらにターンを費やすのは愚の骨頂である。
結果から「あの時ああすれば」と言うのは誰にでも出来るが、結果が出る前の判断としてはベターだ。
タイヨウのデッキは能力の性質上、どうしてもシンクロ召喚に枚数を割くことになる。
シンプルかつ効率的に出来ている反面、除去や攻めを遅らせることは、それだけ弱点を晒すことに繋がるのだ。
「・・・僕は、《アドバンスドロー》を発動する!」
ことタイヨウのデッキにおいては、《強欲な壺》を凌駕する性能のドローカード。
引いたカードも《アドバンスドロー》!
更に《アドバンスドロー》!
タイヨウの手札は4枚まで膨れ、《ソルロード・ドラゴン》の攻撃力も跳ね上がる。
※終焉のカウントダウン:残り17
「バトル! 《ソルロード・ドラゴン》で《茫漠の死者》を攻撃!」
「―――っ、なるほど・・・」
タイヨウは思わず顔をしかめた。
彼我の攻撃力差は4100だ。
そのダメージの数値が確定した瞬間に、波佐間は能力を使い、タイヨウのLPを8000にする。
《茫漠の死者》の攻撃力が7900になったときには、既にダメージ4100は確定している。
「任意のタイミングで発動できる」とは、そういうことだ。
(もう一息だ。)
「戻ってきた《ソルロード・ドラゴン》で、《茫漠の死者》を攻撃!」
「速攻魔法《神秘の中華なべ》を発動する!」
「そして《闇より出でし絶望》に攻撃!」
「3枚目の《神秘の中華なべ》!」
「ダイレクトアタック!」
客観的には意味の無いダイレクトアタックだが、タイヨウの立場からすれば、波佐間の能力に万が一にも回数制限があれば、攻撃しないことで勝利を逃すかもしれない。
攻撃して損は無い。ならば攻撃する。使える権利は使っておく。波佐間が1ターンを大切に使うように、タイヨウも攻撃を大切に使う。
「速攻魔法《モンスター回収》発動!」
手札の《緊急同調》をデッキに戻し、1枚ドローする。
普通ならディスアドバンテージになるフィールドのコストも、むしろ追い詰める為の布石となる。
(・・・っ、《強制終了》か!)
欲しかったカードだが、同時に欲しくなかったカードだ。
あと一歩、追い詰め切れなかった。
鈍重な歯車は、ゆっくりと確実に敵を潰していくが、決して速くはない。
「・・・直接攻撃! シャイニング・フォース!」
「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」
※終焉のカウントダウン:残り16
つづく
「くはっ、カウントダウンの次は《ウィジャ盤》か。お次はエクゾディアでも揃える気ですか?」
しかし波佐間のデッキにエクゾディアパーツなど入っていないし、入っていたとしても揃わないだろう。
高レベルの能力者は、自らの引き運が高いだけでなく、相手の引き運を制限する。
相手がレベル5ともなれば、デッキを空にするくらいでなければ、エクゾディアなど揃わない。
リュドミラが大河を相手に、デッキを空にしなければメッセージを揃えられなかったのも、同じ原理である。
(果たして何を考えてるのやら? まさか公式大会でラーのコピーカードなんか使わねえよな?)
そんなことをすれば没収試合となり、波佐間はセキュリティかタスクフォースに連行されてしまう。
かといって市販のラー(ヲー)では、無尽蔵の攻撃力は得られない。
(波佐間京介。ここまでの男か?)
◆ ◆ ◆
| 波佐間京介:LP8000、手札2 場: 場:ウィジャ盤(永続罠)、死のメッセージ「E」(永続魔法) サン・レイティア:LP10100、手札1 場:ソルロード・ドラゴン(攻3400) 場:伏せ×1 |
※終焉のカウントダウン:残り18
「フフ・・・・ボクのターンですね・・・・・ドロー。」
デッキを撫でるようにカードを引き、波佐間は手札を見比べる。
このターンに行うことは既に決まっているが、その前に相手の様子を窺う。
(どうやら・・・・・あの伏せカード・・・・・)
波佐間は静かに目を瞑り、ゆっくりと息を吐いた。
「さて・・・ここからボクは、何をすれば・・・・・いいんでしょうかね・・・・・・?」
自分の作戦が100パーセント成功する保証は無い。
いつだってデュエルは、恐怖じみたスリルに満ちている。
だから、たまらないのだ。
それは全てのデュエリストに、多かれ少なかれ共通するものだろう。
価値ある勝利は、敗北のリスクなしには得られないのだから。
「フフ・・・決めました・・・・・《トレード・イン》を、発動します・・・・・。」
| トレード・イン (魔法カード) 手札からレベル8モンスター1体を捨てて発動できる。 デッキからカードを2枚ドローする。 |
《闇より出でし絶望》を墓地へ送り、カードを2枚ドローする。
ただの手札交換ではない。名前こそ絶望だが、希望への道標だ。
「墓地の《馬頭鬼》の効果・・・・・《闇より出でし絶望》・・・特殊召喚・・・・・。」
攻撃力2800の大型アンデットが出現する。
しかも手札は3枚のままだ。
「そして、手札から・・・・《ピラミッド・タートル》を、召喚・・・・・。」
| ピラミッド・タートル レベル4 地属性・アンデット族 攻撃力1200 守備力1400 このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、 自分のデッキから守備力2000以下のアンデット族モンスター1体を 自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。 |
「バトル・・・・《ピラミッド・タートル》で、《ソルロード・ドラゴン》を、攻撃・・・・・。」
攻撃力1200と攻撃力3400のバトル。
破壊されて2200のダメージを受けてしまう。普通なら躊躇う行動だ。
しかし波佐間にとっては7999以下のダメージは0に等しい。
そして《ピラミッド・タートル》には、デッキのアンデットモンスターを呼び出す効果がある。
(発動させるべきか・・・・いや!)
タイヨウは波佐間の作戦を見切った。
伏せカードにかけた手を、引っ込めた。
| 《ピラミッド・タートル》 (破壊) 波佐間京介:LP8000→5800→8000 |
「フフ・・・・《茫漠の死者》・・・特殊召喚、です・・・・・・。」
| 波佐間京介:LP8000、手札2 場:闇より出でし絶望(攻2800)、茫漠の死者(攻10000) 場:ウィジャ盤(永続罠)、死のメッセージ「E」(永続魔法) サン・レイティア:LP10100、手札1 場:ソルロード・ドラゴン(攻3400) 場:伏せ×1 |
※終焉のカウントダウン:残り18
| 茫漠の死者 レベル5 闇属性・アンデット族 攻撃力? 守備力0 LPが1000ポイント以下の時、手札から特殊召喚できる。 攻撃力は相手LPを100ポイント下回った数値になる。 |
マッケンジー校長の使用していた、オリジナル効果のレアカード。
翔武学園ほどではないが、東仙高校もカードプールは充実している。
アンデット使いの波佐間が、オリジナルの《茫漠の死者》を持ってない方がおかしい。
「バトル・・・・・速攻魔法、《力の消失》を、発動・・・・・・」
| 力の消失 (速攻魔法) フィールドの1体のモンスターの攻撃力は0となる。 このモンスターは戦闘に参加できない。 |
「―――っ!」
タイヨウの眼が見開かれる。
(やはり・・・!)
タイヨウの能力下にある《ソルロード・ドラゴン》は、不死ではあっても効果を受けないわけではない。
フィールドにいながらにしてバトルフェイズから除外されてしまえば、容易く直接攻撃を許してしまう。
《茫漠の死者》と《闇より出でし絶望》の直接攻撃が決まれば、ライフを削りきってしまえる。
カウントダウンと《ウィジャ盤》に加えての、ビートダウンによる一撃必殺。3つのパターンによる波状攻撃。
全て本命であり、全てがブラフ。ホロンのようなデッキ。
どれほどのデッキ構築をすれば、こんな戦術が可能になるのか。
だが、それでもタイヨウには届かない。
「・・・伏せカード、発動!!」
| 強制終了 (永続罠) 自分フィールド上に存在するこのカード以外のカード1枚を 墓地へ送る事で、このターンのバトルフェイズを終了する。 この効果はバトルフェイズ時にのみ発動する事ができる。 |
| 《ソルロード・ドラゴン》 (攻3400・守3100→攻3900・守3600) 波佐間京介:LP8000→4100→8000 |
「届かない・・・よ!」
自分の能力が直接攻撃に弱いのは承知。
ゆえに《強制終了》を入れており、能力とのシナジーも抜群だ。
「・・・カードを、1枚伏せて・・・・・ターン終了です・・・・・・フフ・・・・。」
| 波佐間京介:LP8000、手札0 場:闇より出でし絶望(攻2800)、茫漠の死者(攻10000) 場:ウィジャ盤(永続罠)、死のメッセージ「E」(永続魔法)、伏せ×1 サン・レイティア:LP10100、手札1 場:ソルロード・ドラゴン(攻3900) 場:強制終了(永続罠) |
※終焉のカウントダウン:残り17
「僕のターン、ドロー!」
ぐずぐずしていると《ウィジャ盤》が完成する。
引いたカードは、おあつらえ向きの魔法カードだった。
「手札から魔法カード、《巨竜の羽ばたき》を発動!」
| 巨竜の羽ばたき (魔法カード) 自分フィールド上のレベル5以上のドラゴン族モンスター1体を選んで 持ち主の手札に戻し、フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。 |
タイヨウのデッキにおける《大嵐》が炸裂した。
「フフ・・・・では、チェーンして《針虫の巣窟》を、発動します・・・・・デッキトップから、5枚のカードを墓地へ・・・。」
| ~送られたカード~ 《ミイラの呼び声》 《馬頭鬼》 《融合》 《酒呑童子》 《強制転移》 |
| 波佐間京介:LP8000、手札0 場:闇より出でし絶望(攻2800)、茫漠の死者(攻10000) 場: サン・レイティア:LP10100、手札1 場:ソルロード・ドラゴン(攻4400) 場: |
※終焉のカウントダウン:残り17
(・・・早まったか?)
伏せカードがフリーチェーンの《針虫の巣窟》だとは、読み損ねた。
《ウィジャ盤》の一掃と引き換えに、《強制終了》を失ってしまった。
とはいえ、早計とまでは言えない判断だった。
伏せカードが《ウィジャ盤》を防御するものだった場合、いたずらにターンを費やすのは愚の骨頂である。
結果から「あの時ああすれば」と言うのは誰にでも出来るが、結果が出る前の判断としてはベターだ。
タイヨウのデッキは能力の性質上、どうしてもシンクロ召喚に枚数を割くことになる。
シンプルかつ効率的に出来ている反面、除去や攻めを遅らせることは、それだけ弱点を晒すことに繋がるのだ。
「・・・僕は、《アドバンスドロー》を発動する!」
| アドバンスドロー (魔法カード) 自分フィールド上に表側表示で存在する レベル8以上のモンスター1体をリリースして発動できる。 デッキからカードを2枚ドローする。 |
ことタイヨウのデッキにおいては、《強欲な壺》を凌駕する性能のドローカード。
| 《ソルロード・ドラゴン》 (攻4400・守4100→攻4900・守4600) 波佐間京介:LP8000→3100→8000 |
引いたカードも《アドバンスドロー》!
更に《アドバンスドロー》!
タイヨウの手札は4枚まで膨れ、《ソルロード・ドラゴン》の攻撃力も跳ね上がる。
| 《ソルロード・ドラゴン》 (攻4900・守4600→攻5400・守5100→攻5900・守5600) |
| 波佐間京介:LP8000、手札0 場:闇より出でし絶望(攻2800)、茫漠の死者(攻10000) 場: サン・レイティア:LP10100、手札4 場:ソルロード・ドラゴン(攻5900) 場: |
※終焉のカウントダウン:残り17
「バトル! 《ソルロード・ドラゴン》で《茫漠の死者》を攻撃!」
| 《ソルロード・ドラゴン》 (破壊) サン・レイティア:LP8000→3900 |
「―――っ、なるほど・・・」
タイヨウは思わず顔をしかめた。
彼我の攻撃力差は4100だ。
そのダメージの数値が確定した瞬間に、波佐間は能力を使い、タイヨウのLPを8000にする。
《茫漠の死者》の攻撃力が7900になったときには、既にダメージ4100は確定している。
「任意のタイミングで発動できる」とは、そういうことだ。
| 《茫漠の死者》 (攻7900→3800) 《ソルロード・ドラゴン》 (攻5900・守5600→攻6400・守6100) 波佐間京介:LP8000→1600→8000 |
(もう一息だ。)
「戻ってきた《ソルロード・ドラゴン》で、《茫漠の死者》を攻撃!」
| 《茫漠の死者》 (破壊) 波佐間京介:LP8000→5400→8000 |
「速攻魔法《神秘の中華なべ》を発動する!」
| 《ソルロード・ドラゴン》 (攻6400・守6100→攻6900・守6600) サン・レイティア:LP3900→10300 波佐間京介:LP8000→1100→8000 |
「そして《闇より出でし絶望》に攻撃!」
| 《闇より出でし絶望》 (破壊) 波佐間京介:LP8000→3900→8000 |
「3枚目の《神秘の中華なべ》!」
| 《ソルロード・ドラゴン》 (攻6900・守6600→攻7400・守7100) サン・レイティア:LP10300→17200 波佐間京介:LP8000→600→8000 |
「ダイレクトアタック!」
| 波佐間京介:LP8000→600→8000 |
客観的には意味の無いダイレクトアタックだが、タイヨウの立場からすれば、波佐間の能力に万が一にも回数制限があれば、攻撃しないことで勝利を逃すかもしれない。
攻撃して損は無い。ならば攻撃する。使える権利は使っておく。波佐間が1ターンを大切に使うように、タイヨウも攻撃を大切に使う。
「速攻魔法《モンスター回収》発動!」
| モンスター回収 (速攻魔法) 元々の持ち主が自分となる、自分フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。 選択したモンスターと自分の手札を全てデッキに加えてシャッフルする。 その後、元の手札の枚数分だけデッキからカードをドローする。 元々の持ち主が相手となるカードが自分の手札にある場合、このカードは発動できない。 |
手札の《緊急同調》をデッキに戻し、1枚ドローする。
普通ならディスアドバンテージになるフィールドのコストも、むしろ追い詰める為の布石となる。
| 《ソルロード・ドラゴン》 (攻7400・守7100→攻7900・守7600) 波佐間京介:LP8000→100→8000 |
(・・・っ、《強制終了》か!)
欲しかったカードだが、同時に欲しくなかったカードだ。
あと一歩、追い詰め切れなかった。
鈍重な歯車は、ゆっくりと確実に敵を潰していくが、決して速くはない。
「・・・直接攻撃! シャイニング・フォース!」
| 波佐間京介:LP8000→100 |
「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」
| 波佐間京介:LP100、手札0 場: 場: サン・レイティア:LP17200、手札0 場:ソルロード・ドラゴン(攻7900) 場:伏せ×1(強制終了) |
※終焉のカウントダウン:残り16
つづく

この記事へのコメント
これが毎日読めるとか、なんという贅沢か。
>呉星十字 vs ゼロサム
なんという真っ当なレベル5同士のデュエル! こういうのも大好きです。
能力デュエルの醍醐味は、ド派手なトリックだけにあらず。
凄まじい能力どうしが根底にあるせいで、普通のデュエルとは全く毛色の異なる駆け引きが熱いです。
>> いやまあ、最近のOCG環境だと、手札1枚あれば、山札と墓地と除外ゾーンとエクストラデッキをフルにぶん回していかようにも場を整えられる気がしなくもないので、実際のところゼロサムの方が圧倒的に有利じゃね? という説はありますが。
そしてだいたいこの通りになったというね! 満足したぜ……!
ところで、うずまきが非常食されたターン、切り込み隊長に攻撃できない理由って何かありましたっけ?
天神、呉星、ゼロサム、マサキ(手札コスト必要だったころ)あたりは、まさに決学本編におけるレベル5! って感じで想定していた強さですが、リュドミラあたりになると、レベル6とか7とか、そのあたりがふさわしい強さになってきます。あくまで、最高位が5だから5に収まっているだけだ的な。
この「こんなのどうやって倒すんだよ……」感も、能力デュエルの醍醐味ですよね!
まあ、本編でも最初から最後までまったく倒せてないですが。
徹頭徹尾圧倒的だったリュドミラさんですが、最後のウィジャ盤の仕掛けはお見事でした! まさに思考の盲点を突かれた形。
こういうトリックを惜しげもなく突っ込んでくるのも上手いわぁ……。
本編で省略された「あの」デュエル!
だいたい本編と同じようなカードしか使ってないのに、なんて心躍る戦いなのか。
こちらもまた、かなり真っ当なデュエル展開ですが、互いのレベル5能力が前提となっているだけで、普通のデュエル展開では決して見られない戦況になっているのが面白い限り。
ラストターン、「LP100、手札0」VS「LP17200」という、まさに決学本編! という感じで、先が待ちきれないです。
まあ、波佐間の能力でお互いに8000に戻るからLP崖っぷち感はそこまでないんだけどな!!!
とはいえソルロード・ドラゴンがどうしようもないのも事実。
あまりカウントを進められてないカウントダウンや、わりとあっさり吹き飛ばされたウィジャ盤は何かの伏線なのか……?
あーーりーーがーーとーーうーーーーー!!
このタイミングで豆戦士さんからコメントが来る僥倖。
23日:親戚から数学を貶されて落ち込む
24日:悪夢に魘され、起きてからも一日中胃痛
25日:LP100→8000(今ここ)
◎呉星十字 vs ゼロサム
1戦目が展開から決着まで派手、というか大振りだったので、2戦目は押しつ押されつの細かな駆け引きを目指しました。メリハリを重視!
>普通のデュエルとは全く毛色の異なる駆け引きが熱いです。
よっしゃ、狙い通り!
エキシビションとしても、能力者同士ならではのデュエルを魅せるべきなので、成功ですね!
呉星の能力は、手札から場に出すことしか制限しないので、環境のインフレで相対的に弱体化しましたねぇ。
引き換えゼロサムは、着実にアドバンテージを取れる能力なので、むしろ強化されている感じです。
>ところで、うずまきが非常食されたターン、切り込み隊長に攻撃できない理由って何かありましたっけ?
・・・やっべえ、またしてもミスが見つかった!
Act7ともども、修正しとかないと!
そして3戦目は再び大振りのデュエルになるという。
ほとんどリュドミラのソリティア状態なので、何かもう一味入れようと思い、最後にスタイリッシュな勝ち方を持ってきました!
なんとなく、そのキャラが登場した頃のOCG環境に合わせた性能になっている気がしないでもない、能力の強さ基準。
今や、デッキとエクストラデッキが第二・第三の手札、墓地と除外ゾーンが第二・第三のフィールドと化している状況なので、自然と鬼畜能力になっていくのかもしれません。
まあそれでも、マサキが先攻だったら《闇の誘惑》から《オレイカルコス・ギガース》と《時の飛躍》を引いて勝ってましたので、敗因は初期手札に《先取り天使》を引けなかったことですね(ェ
禁書でも5と6の間は凄まじい開きがあるので、リュドミラのレベルは5.2とかいう感じですかね。(視力検査感
表示される数値はシフトワンとかで水増し出来ますが、概念としての絶対能力には程遠いとか、そういう。
というわけで4戦目は、予告通りにリベンジマッチ!
波佐間くんの勝利への執念を考えると、タイヨウにも再戦を挑むに違いないので、チームの勝敗も懸かった状況で臨んでもらっています。真っ当に、健全かつ真剣勝負。
やはり本編でも使っていたカードを使わせてこそのスピンオフだと、あらためて思いました。
《ソルロード・ドラゴン》の攻撃力が2400+500×能力発動回数なのは、8000から一撃で100まで追い詰めるようにデザインされていると思うわけですが、とにもかくにも崖っぷち。
LPは何度でも元通りになるので、より危機感を演出するべく、タイヨウの能力に火力を備えました。展開も派手になって良し。エキシビション的には、互いに能力を発動しまくるべきですね。
マサキ「・・・・・・」
>カウントダウンとウィジャ盤
デュエル展開的には、朝比奈さんの狼狽と似たようなものですね。小細工は通用しないだろうけど、やれることは一応やっとこう的な。
作者的には、本編で波佐間くんが能力を明かしたときに言及されていたカード、という意味合いはあります。
(もうひとつ意味はありますが、それも本筋とは無関係)
次回、4戦目決着!