進撃の巨人 28巻

通して読むと新しく見えてくることがある。

雑誌で読んでいてもコミックスを買いたくなる理由。
もちろん嘘予告も楽しみだったりしますが・・・。


22巻感想
23巻感想
24巻感想
25巻感想
26巻感想
27巻感想


迫害され続けた者が行き着く思考として、希死念慮は珍しいものではない。
いにしえの予言者ハバククは、神を乞い、神を呪い、吐いた唾を民族へ降らせた。
自死を選ばなかった彼は、まだしも真っ当であったが、
しかし迫害された者が、みずからに非があると考えるのは怯懦であろうし、
それが個人でなく民族単位であるなら、はっきりと暗愚だ。
まして率いる立場の者が、それを称するのは保身でしかないと、怒りを禁じえない。
実相が不明瞭なままで断定する愚は承知だが、
いざとなれば主張を翻して逃げることが出来る者が称する“自死”など聞くに値しない。

ハバククは、神の救いを待つのが限界であった。
祈ったところで何も変わらない。
私も祈っているだけの無力に過ぎない。
無力な者が発する怒りは、理不尽に幾許も届くことなく、自らを焼く。
それは“自死”を称する愚と何が違うのだろうか?
諦めない、認めない、そんな怒りは容易く折れ曲がり、すぐに原形を留めなくなる。



111話感想

あらためて、つらい・・・。
仲間同士いがみ合うのは見てて悲しいし、
身につまされる部分も多くて今いっそう来るものがある。

停滞した状況では人間関係が破壊される。
わかっていても何も出来ない。

憲兵団とは元から反りが合わないから別に構わないが、
104メンバー同士でギスギスしてるのが・・・。


ガビがサシャを殺した件も、いつか明るみにされるのは
わかっていたことだけれど、このタイミングは残酷。

泣くほど旨かったり、コイバナを咲かせたりした後だけに、
なまじコメディチックだったからこその急転直下。

この話までは状況が停滞しているのですが、
それでも「顔」が溢れ出す・・・・・・。読ませます。



112話感想

言いたいことは雑誌感想のときに語っているのですが、
なんにしても「顔」であります。
ファルコの顔にかけられている水が網目模様で妙に性的だとか
例のフロックの顔が恐いというか気持ち悪いとか
まあ色々あるわけですが・・・。

あらためて冷静に読んでみると、
ミカサの泣き顔やアッカーマン行動を見てるエレンが超絶つらそうだとか、
ここでアルミンをボコってないと銃を持った2人に撃ち殺されかねないとか
別なことが見えてくるようになりました。
(シチュエーションは異なるが「ホーリーランド」でも似たようなことがあった)



113話感想

アッカーマン習性の話を聞くと、
このところリヴァイ兵長が不振だった理由も分かろうというもの。
彼にはエルヴィンという“主”が必要だったのですよね・・・。

ある意味ジークのやったことは、寝惚けていた魔獣を叩き起こしたに等しい。
実際問題、“九つの巨人”ですら圧倒するリヴァイにとって、
ちょっと強化されているとはいえ普通の巨人などは
殺す覚悟さえ決めれば軽く蹴散らせてしまう。
常にそこにある問題は、中間段階が無いことだ。

あくまで結果論ですが、ブラフを交えて逃げていたら
もしかして逃げ切れた可能性を考えると、
ジークが言ったことは彼自身にこそ当てはまるのが皮肉です。



114話感想

グリシャに対するアレコレは雑誌感想で述べていますが、
期待をかけるだけで、自分の願いを告げるのが遅れに遅れたあたりに
取り返しのつかない失策があったように思えます。

思えば私の親は、覚えている限り一度も、
平和思想に誘導するような問いを発しなかったのですよね。
それだけ巧妙な誘導だったと言えなくもないですが、
巧妙であることは雑であるより誠実です。

グリシャへの失望が前に出ていますが、
世界の理不尽に対する怒りとしては、紛れもなく共感するし、
身体的な劣位で親から疎まれ失望されていく部分ではジークには同調するし、
知的好奇心という意味ではクサヴァー寄りであったりします。
少しずつ、似ている部分がありますね・・・。

なんだかんだ継承者というあたり、クサヴァーも相当強いんだろうとか、
妻子の件は、もしかしてマーレの偽装工作ではないかとか、
ぼんやりした疑問は尽きませんが、贅沢な自殺ってやつに私も憧れなくもない。





<今そこに居るマルコ>

どうしてマルコまで参加しているのかと思いつつ、
久々の登場に喜んでいたら、まさかの・・・!
とりあえずマルコはグッジョブです。

エレンの好きなものは誰でも知ってるとして、
それより、もしかしてエレンにはマルコが見えている・・・?
5コマ目は、やっぱりマルコのセリフに答えてるし、
2コマ目の視線はマルコの方に向いているような気がします。

深読みかもしれないですが、本編の展開を示唆しているような。
エレン視点から112話を再構築すると、こういうことなんだよと
諌山さんが暗に示している可能性が無きにしも非ず。

“巨人兵団”も今となっては“嘘”予告ではない。
「嘘とは変装した真実に過ぎない」とはバイロンの言葉だったか・・・。




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