決闘祭!   永遠の記憶(前編)

◆ ◆ ◆



デュエルスタンプラリーのお知らせ
日時:20XX年11月4日(日)~24日(土) 9:00~12:00、13:00~18:00
場所:指定高校の指定場所(下記参照)
対象:○○県の高校に通う生徒全般

16の高校を巡り、デュエルに勝って賞品をゲットしよう!
マスタールールで1対1、総当たり戦で5人。
勝ち星が多いほど賞品が豪華になるぞ!
参加申し込みは~~

(指定高校一覧)
私立翔武学園高等学校
東仙高等学校
光蘭高等学校
私立星条学院高等学校
鳥ノ宮第一高等学校
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◆ ◆ ◆



いつの時代にも治安維持には薄暗い負の側面が付き物だ。
この日セキュリティが捕らえた少年もその犠牲になろうとしていた。

ラリー・ドーソンは貧困な生まれだった。
窃盗の罪も貧困でなければ犯したりなどしない。
罪に大小は無いとはいえ彼の僅かな罪に対する代償はあまりに大きいものだった。
あまりに大きなモノが彼の華奢な肉体を犯そうとしていた。

『あ・・・やだ・・・・やめて・・・・・』

セキュリティの屈強な男たちに囲まれてラリーは服を脱がされていた。
背後から逞しい肉棒に刺し貫かれながらラリーは痛みと共に快感を得ていた。

『イイ具合だぜ! 自分から腰を振りはじめたぞ~!?』
『お口の方も達者じゃねえか。流石は淫売だ!』

『んん・・・むぐっ・・・・』

男たちの嘲笑に晒されながらラリーは涙ぐんで熱い肉をしゃぶり続ける。
やがて熱と匂いが彼の理性を蕩かしていく。

顔にマーカーを刻まれると同時にラリーははしたなく声をあげて絶頂した。

『あ、熱いいい・・・・・・っ!!』

それは男たちが醜い欲望を放つのと同時だった。
痙攣するラリーの肉体から白濁えk





「・・・会長ぉ、どうしたんですかぁ?」

ポニーテールのガングロギャルが話しかけてきたのでボクの妄想は中断された。
彼女は桃里李(ももさと・すもも)・・・生徒会の、書記だ。

「あ・・・いや、つい、妄想に、トリップしてた。でも、スタンプラリーと聞いて、ラリーが、スタンプされちゃう、妄想に浸るのは、ボクだけじゃないよ、ね?」

そしてボクは永遠(とわ)アルド・・・この、西虎(さいこ)高等学校の、生徒会長を務める、デュエリストだ。

「す、スタンプって、やらしー意味で言ってるでしょ? というか、ラリーって誰ですかぁ?」
「ラリー・ドーソン。来年度から新しく始まるデュエルドラマ『ファイブディーズ』に出てくる男の子だよ。」
「あー、あの“ライディングデュエル”とかいう無茶な設定のぉ・・・。もうキャスト発表されてるんですかぁ?」

ライディングデュエルというのは・・・簡単に言うと、バイクに乗りながら、デュエルする、というもの。
正確にはバイクでなくて“Dホイール”という。“うずまき装置”(the Moment equipment)を内蔵する高性能マシンであり普通のバイクより値段が張る。特注のものは目玉が飛び出るほどだ。

つまり要するに今回のドラマは海馬コーポレーションが主導している“うずまき計画”(the Moment energy project)の宣伝も兼ねているのだろう。
無茶なネタで話を作るのが恒例になっている公式だけに今回のネタにもボクは驚かない。
ましてやデュエルスタンプラリーというありふれた企画に驚くボクではない。

しかし問題があるとすれば・・・メンバーが、揃ってない。

「濃海は心当たりある?」

「G組から適当な奴らを見繕ってやればいいんじゃないか。」

厳つい容姿の太った彼・・・副会長の、畦地濃海(あぜち・のうみ)が、作業の手を休めず、返事をした。
相変わらず素っ気無いなぁ・・・悔しい、感じちゃう、ビクンビクン。

「そういうのは永遠会長の方が心当たりあるだろう。」
「ビクンビクン。」
「・・・はい?」

ようやく手が止まった。

「それが意外と心当たり無いんだ・・・そこそこ、強いのは、いても、勝ち星を、取れそうな、ぴんと来る、のが、なかなか、見つからない、ね。」

マサキが学校に来ていれば真っ先に誘ったところだけれど・・・今は、無理だ。
祖母を亡くしてからというものの・・・正直、見てらんない、な。

「前に言ってた、あの竜堂とかいう奴はどうなんだ。」
「あんな人はアテに出来ないよ・・・それに、確実に、勝ち星を、捥ぎ取れるって、いっても、むしろ、強奪、みたいな、ものだ。よ。ボクが、制限デュエリスト、だとしたら、あれは、禁止デュエリスト、だね。使っちゃダメ。」

少し前に“キューブ”を騙ってカードを巻き上げていた遠野とかいう人がいた。
彼のレベル4能力は『1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体のコントロールを得ることが出来る。』というもので・・・相手ターンでも、発動できる、厄介な、能力だった。

けれども竜堂くんには全く歯が立たなかったみたい。
濃海の話だと竜堂くんは先攻1キルしたらしく・・・それでも、驚くに、値しない。
あいつのことだから・・・また、《モリンフェン》1枚で、片付けたとか、そういうこと、だろう。

「あと2人・・・誰に、しようか、な。ホントに。」

「ちょっと待て、まさか俺もメンバーに入ってるんじゃないだろうな?」
「そうだよ・・・ボクと、濃海と、スモモ。」
「え、あたしも!?」
「何で意外そうな顔してるのさ。」
「無理ムリムリ、あたしなんかに気を遣わなくていいですからぁ、勝ち星取れる人を入れてくださいよぉ。」

ふるふると首を振るスモモが可愛い。
謙虚なんだか卑屈なんだか。

「なるほど確かにスモモは強くない・・・でも、強くないことと、弱いことは、イコールではないし、強いことと、勝てることも、イコールじゃ、ない。よ。」

「禅問答か何かですかぁ?」

「そんなに難しい話じゃないよ・・・デュエリストの強さを、一元的に、数値化なんて、出来ないって、こと。デュエリスト能力にも、相性があって、必ずしも、レベルの高い方が、有利なわけじゃ、ない。」

「そんなの理想論ですよぉ。あたしじゃ足引っ張りになるだけですぅ。」

「それはどうかな・・・スモモは、強くない、けど、決して、弱くもない。翔武学園との、デュエルでは、吉井康助と、戦って、もらう。」

「えええええ、無理ムリムリムリ駄目ダメダメダメぇ! よ、よりにもよって“神殺し”の吉井康助なんて、あたしなんか勝てっこない!」

そんなに首を振らなくても。
可愛いじゃないか。

「まあ確かに最強よりは強いかもね・・・けれど、しかし、弱点が無い、わけじゃ、ない。耳貸して。」



◆ ◆ ◆



その翌日。



永遠アルド:LP9500、手札2
場:アルカナフォースXXI-THE WORLD(攻1550)、堕天使スペルビア(攻1450)
場:

狩枝紅葉:LP8000、手札4
場:
場:

桐坂公則:LP8000、手札3
場:
場:



「カードを2枚伏せて・・・エンドフェイズに、ザ・ワールドの効果、発動。紅葉のターンは、吹き飛ばすね。」

「なっ・・!」

「ううう、僕のターン、ドロー! 《ジェネティック・ワーフルフ》召喚! デュエリスト能力発動!」

永遠アルド:LP9500→5500


「ダイレクトアタックだ!」

永遠アルド:LP5500→1500


「痛くも痒くもないな・・・それで、おしまい?」

「うう、カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」

「ボクのターン・・・ドロー。スタンバイフェイズに、“ブレイクスリー”発動。その2枚と、手札1枚を、破壊する。」

《ジェネティック・ワーウルフ》 (破壊)
《リビングデッドの呼び声》 (破壊)
《コザッキーの自爆装置》 (破壊)


「小賢しい・・・そんなメタは、ボクには通用、しない。」

永遠アルド:LP1500→2500→1500
桐坂公則:LP8000→7500


「永続罠《リビングデッドの呼び声》発動・・・蘇れ、スペルビア、ザ・ワールド。」


永遠アルド:LP1500、手札1
場:アルカナフォースXXI-THE WORLD(攻3100)、堕天使スペルビア(攻2900)
場:リビングデッドの呼び声(永続罠)、伏せ×1

狩枝紅葉:LP8000、手札4
場:
場:

桐坂公則:LP7500、手札1
場:
場:



「裏になったザ・ワールドをコストに《アドバンスドロー》発動・・・2枚、ドロー。《不意打ち又佐》を、召喚し、《デーモンの斧》を装備、2体で公則に、ダイレクトアタック。」

「ううううう!」

桐坂公則:LP7500→5200→2900→0


「わたしのターン、ドロー!」

「速攻魔法《時の飛躍》発動・・・“ブレイクスリー”も3回、巡る。」

「なあっ・・・そんな・・!」

永遠アルド:LP1500→4000
狩枝紅葉:LP8000→6500



永遠アルド:LP4000、手札0
場:堕天使スペルビア(攻2900)、不意打ち又佐(攻2300)
場:リビングデッドの呼び声(永続罠)、デーモンの斧(装備魔法)

狩枝紅葉:LP6500、手札0
場:
場:



「くっ、わたしの負けよ・・・。」



「というわけで2人とも・・・デュエルスタンプラリーの、メンバーに、なってもらうよ。紅葉と、公則なら、勝てる算段が、無きにしも非ず。だ。」






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