決闘祭!   永遠の記憶(後編)

◆ ◆ ◆



<賞品>

1勝・・・翔武学園の所蔵するカードから10枚を選択
2勝・・・翔武学園の所蔵するカードから100枚を選択
3勝・・・翔武学園の所蔵するカードから1000枚を選択
4勝・・・翔武学園の所蔵するカードから10000枚を選択
全勝・・・翔武学園の所蔵するカードから100000枚を選択




◆ ◆ ◆



11時になり、選手と審判の11人が翔武学園のプールサイドに集結した。
翔武学園のプールは屋内に設置されており、季節を問わず使用できるのだ。

プールサイドで服を着ていると、何とも妙な気分になるが、仕方ない。
体育館その他は文化祭の展示があり、デュエルが出来るスペースが無いのだ。
デュエルは何事にも優先されるが、他の何をも犠牲にしていいわけがない。
すなわち、プールサイドでデュエルすることは当然の成り行きなのである。

ギャラリーで賑わう中、かつて99人にナンパされたほどの水着を纏った鷹野麗子が監視台に座った。
引き続き彼女がデュエルの審判を務めるのだ。
デュエリストである彼女が、サウナ対決の審判だけに呼ばれるわけがない。これこそ本領発揮である。

「・・・!」

鷹野のセクシーな水着を見て、永遠は閃いた。

「朝比奈さん・・・このデュエル、初期ライフから、2000ずつ、減るごとに、着ている服を、1枚脱ぐという、脱衣デュエルに、しません、か?」

「ふ、あんたがそう言ってくれるのを待っていたわ。」

恐ろしい契約が成されようとしていた。
もしも契約が成立すれば、デュエルモンスターズの神であるリンネの力によって、それは必ず執行される。

神の死は、人の死とは違う。
芸術家は、死して作品を遺す。

リンネは、死して決闘法則を残す。


「待ってください、永遠会長。そんなハレンチなデュエル、認めるわけにはいきません!」

イケメンの桐坂が反対意見を述べた。

「ああ・・・大丈夫、男子は、日本酒、1合に、するよ。」
「ちっとも大丈夫じゃない!」

「うるせーぞイケメン!」
「イケメンがおれたちの楽しみを奪うな!」

激しいブーイングが桐坂を襲う。

そこへ20代半ばの女教師が、“菊水”を5本ほど持ってきた。
デュエルは法律に優先されるので、デュエルモンスターズの法則により、着々と準備が整いつつあった。

「どうぞ。本来は文化祭の打ち上げの為に用意したものですが。」
「ありがと・・・話が、わかる、ね。」


「おい翔子。俺もそんなデュエルは認めるわけにはいかないんだが・・・。」
「春彦って、お酒ダメだったっけ?」
「そういう問題じゃないだろ。」


全員の了承が得られないと、契約は成立しない。
これはデュエルなので、非デュエリストの意見は影響力を持たないが、闇のゲームでもなければ、たとえ初心者だろうと影響力を持つ。

契約が適用される全員の決闘偏差値の相乗平均(反対者は逆数で計算)を、決闘指標数という。
実現困難な契約内容ほど、決闘指標数が高くないと成立せず、初心者同士のデュエルに世界の命運が懸からないのは、この法則によるものだ。

脱衣or酒呑みであれば、必要な決闘指標数は62・・・この10人の決闘偏差値の相乗平均は約69だが、1人でも反対すれば逆数計算で約31となる。
仮に鷹野が賛成したとしても、約34・・・1人でも反対すれば、この契約は成立しない。

しかし、“闇のゲーム”を使えば、所持する魔力の1パーセントの数値を指標数に加算できる。(最大999)
永遠は“闇のゲーム”の使い手であり、その魔力は4761・・・すなわち47.61ポイントを加算可能。
8人賛成では最大でも僅かに足りないが、9人の賛成を得られれば契約が可能となる。

(9人・・・言葉での、説得では、難しい、な。)

ならば、デュエルで説得するか。
しかしそれは相手に手の内を晒してしまう。

(それなら・・・脱衣、か、酒、か、どちらかを、無しにする、か。)

脱衣だけなら55、酒だけなら50である。

(いや・・・!)


「鷹野さん・・・提案、が、ある。」
「何かしら。」
「“賛成者がデュエルするときのみ”今の条件で行う・・・どう、かな。」
「そうね。それでいきましょう。」

やや縮小された契約が成立した。
鷹野の魔力は33650・・・すなわち336.5ポイントを加えることが出来るので、余裕で成立するのだ。
もちろん鷹野は“闇のゲーム”の使い手である。

「ちょっと待ってくれ、そんなハレンチな・・」
「私がルールブックよ。」

鷹野は《うずまき》のカードをかざした。
プールに渦が発生し、桐坂を呑み込んだ。

「うああああ!?」

急いで畦地が引き上げ、水も滴るイケメンになった桐坂は、デュエルディスクを構える。


「うう・・・酷い目に遭った。」


「あたしが一番手よ。」





チームサイコVS私立翔武学園高等学校

第1試合:桐坂公則VS朝比奈翔子
第2試合:???VS???
第3試合:???VS???
第4試合:???VS???
第5試合:???VS???




「デュエル開始!」

地球(ガイア)と共振を起こすことすら可能だと思わせる、鷹野の声が響き渡った。


桐坂公則:LP8000
朝比奈翔子:LP8000



「それでは、お願いします。」
「よろしくね。」

「先攻は貰います。僕のターン、ドロー!」

手札を眺めて桐坂は、すぐに行動に移した。
永遠がサウナ対決で勝利したので、先攻決定権は西虎にある。
ただし不公平でないように、囲碁の大会などと同じ形式で、試合ごとに先攻後攻は入れ替わる。

「それでは、まずは《ジェネティック・ワーウルフ》を召喚。この瞬間、僕のデュエリスト能力が発動する。僕のモンスターが召喚されたとき、その攻撃力分のダメージを相手に与える・・・2000ダメージを受けてもらいます。」

朝比奈翔子:LP8000→6000


「あら、そんなにあたしを脱がせたいの?」
「・・・っ!」

朝比奈が心理戦を仕掛け、桐坂は顔を赤くする。
これこそデュエル中に任意のタイミングで行える“会話フェイズ”の威力である。

何も観客を喜ばせる為に脱衣デュエルの提案を呑んだわけではない。
会話と脱衣のコンボによって相手の心理的動揺を誘える期待値を計算し、悪くない取引だと踏んだのだ。

(あたしの見たところ、桐坂と狩枝は精神的に脆いわ。)

制服のベストを脱いだ朝比奈は、白いブラウスを晒す。
低身長ながらも豊かな胸が、存在感を高めた。

「カードを3枚伏せて、ターンエンドです。」

動揺を抑えながら、桐坂はカードを伏せた。
プレイングに乱れは無いが、やや警戒が強い態勢だ。



桐坂公則:LP8000、手札2
場:ジェネティック・ワーウルフ(攻2000)
場:伏せ×3

朝比奈翔子:LP8000、手札5
場:
場:




朝比奈の手札には、同名カードが2枚。

「あたしのターン、ドロー!」

そして、このドローで朝比奈は、引きの良さに笑みを浮かべた。

「永続魔法カード《悪夢の拷問部屋》を発動。」
「・・・!」

デュエリスト能力を持っているのは、桐坂だけではない。
朝比奈の能力は一見すると弱い印象があるのだが、その恐ろしさは有名だ。
1枚の永続魔法カードが、4000ものダメージソースとなってしまうのだから。

「僕は速攻魔法《サイクロン》で、《悪夢の拷問部屋》を破壊します!」
「あらそう、だったら2枚目を発動よ。」
「それも《砂塵の大竜巻》で破壊!」

手札に《ハネワタ》などを抱えておくか、《悪夢の拷問部屋》を除去するか、対処法は限られてくる。
東仙の稲守などは、デフォルトで朝比奈の能力に強いのだが、例外的な事例である。

(・・・何となく面白くないわね。)

キーカードを出すたびに除去されていくのは、どうも苛立つ朝比奈だった。
もちろん除去は真っ当な手段なので、おくびにも態度には出さないが、有利な展開にも関わらず面白くない。

“これじゃ、あたしの勝ちじゃないの”

そう思ったとしても、デイビット・ラブのようには笑えない。
ただ、不敵に笑うのみ。

「3枚目の《悪夢の拷問部屋》よ。引きがいいのか悪いのか、わかんないわね。」
「うう、3枚目・・・!」

この動揺が演技だとすれば、桐坂は役者になれると朝比奈は思った。
しかし、その動揺の中に、わずかながら勝利を期待する輝きがあることを、彼女は見逃さない。
竜堂や泣笠のような“ブック・オブ・ザ・ワールド”など無くても、数々の強敵とデュエルしてきた経験から得られた洞察力は、相手の企みに対して敏感だ。

「あたしの能力は、1ターンに10回発動できる。」

悪巧みが得意な人間は、相手が企むタイミングを読むことにも長けている。
“10回”という言葉に対して桐坂の瞳孔が最大に開いたのを、朝比奈の決闘視力は見逃さなかった。


桐坂公則:LP8000→7900→7600



「ううっ・・・!」

朝比奈が発動したのは1回のみ。
そして彼女は続けて、《ミスティック・ゴーレム》を召喚した。

《ミスティック・ゴーレム》 (攻?→1000)
朝比奈翔子:LP6000→5000


「やっぱりね。あんたの能力は、“相手が召喚したモンスターにも反応”し、“攻撃力が決定した後でダメージを与える”。ついでに言うと、“特殊召喚には反応しない”。」

「ううっ・・・!」

全て見抜かれている。
東仙と戦ってきた朝比奈にとって、この程度の偽装や隠蔽などは、見抜いたと胸を張る程のものですらない。

張らずとも十分に豊かな胸を持っている彼女は、殆どのデュエルにおいて、能力を10回連続で使用する。
だが、それは権利であって義務ではない。
10回連続で使用することが出来るだけであって、10回連続で使用しなければならないわけではない。
この任意発動も含めて、彼女の能力はレベル4の評価なのである。

「それじゃ、あらためて残り9発を撃たせてもらうわ。」

BANG!と人差し指を向けて、朝比奈はウインクした。

桐坂公則:LP7600→4000
《ミスティック・ゴーレム》 (攻1000→10000)


そして朝比奈のエース《ミスティック・ゴーレム》は、場に出した後から与えたダメージの分も攻撃力に加算する。
倍数効率こそ悪いものの、場に出すタイミングを狭められない自由度がある、朝比奈の信頼するモンスターだ。
単独で使用しても攻撃力5000、今のように《悪夢の拷問部屋》と併用すれば10000と、破格の攻撃力を手軽に手に入れることが出来る。


桐坂公則:LP8000、手札2
場:ジェネティック・ワーウルフ(攻2000)
場:伏せ×1

朝比奈翔子:LP8000、手札2
場:ミスティック・ゴーレム(攻10000)
場:悪夢の拷問部屋(永続魔法)



「これで終わりよ! 《ミスティック・ゴーレム》で、《ジェネティック・ワーウルフ》を攻撃!」

「・・・っ、リバースカードオープン!」

桐坂は、日本酒2合を飲んで意識が薄らぎながらも、伏せカードを開いた。
それは現在では禁止指定を受けている《血の代償》・・・これぞ桐坂の切札だった。


血の代償 (永続罠)
500ライフポイントを払う事で、モンスター1体を通常召喚する。
この効果は自分のメインフェイズ時及び相手のバトルフェイズ時にのみ発動できる。



朝比奈のデュエルを研究した桐坂は、おそらく《魔法の筒》などの対策は打ってあると考えた。
だが、デュエリスト能力によるダメージは、カード効果では防御も回避も不可能。

桐坂公則:LP4000→3500
朝比奈翔子:LP5000→3600



(勝った!)

ダメージが通ったのを見て、桐坂は勝利を確信した。
召喚したモンスターは、《グリーン・ガジェット》。
ステータスは低いが、デッキから《レッド・ガジェット》を手札に加えることが出来る。
そして《血の代償》により、500ライフを支払って、再び召喚。
これぞ猛威を振るった【代償ガジェット】である!

次々と出現するガジェットは、全て“召喚”である為、桐坂の能力で攻撃力がそのまま火力に変わるのだ!



「ふーん、なるほど。1割くらいは負けるの覚悟してたけど、それじゃあたしの勝ちじゃない。」



禁じられた聖杯 (速攻魔法)
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
ターン終了時までそのモンスターは、攻撃力が400アップし、効果は無効化される。




《グリーン・ガジェット》 (効果無効)


「ううっ・・・だけど、僕の手札には《イエロー・ガジェット》がある!」

桐坂公則:LP3500→3000
朝比奈翔子:LP3600→2400


「残念だけど、あたしの手札に《禁じられた聖杯》は2枚あるのよ。」


《イエロー・ガジェット》 (効果無効)



「ううううっ!!?」


考えてみれば―――当然のことだった。

朝比奈のデッキは強力な火力を備えているが、それはデッキ全体から見れば6枚。
基本的にはビートダウンの構築をしており、戦闘を補助するカードが入っているのは当たり前。
《ミスティック・ゴーレム》が破格の攻撃力を得られることを考えれば、《禁じられた聖杯》の攻撃力アップは相手に利を与えず、気軽に無効化できる速攻魔法と化す。

高レベル能力者ほど、デッキが限定されない。
デッキスペースの広さを有効活用しているのは、何も天神だけではないのだ。

《魔法の筒》などの対策として、自分の《ミスティック・ゴーレム》に《禁じられた聖杯》を使用できるので、桐坂の推測も間違っていなかった。・・・だが、足りていなかった。
なるべく1枚で多くの役割をこなせるようなカードを投入するのは、デッキ構築のセオリーなのだ。

朝比奈の能力を使用したコンボは、強力であっても対策されやすい。
それは何も、稲守や霧原だけに限った話ではなく、彼女が相手の対策を見越したデッキ構築をしていなければ、昨年度の東仙との試合で、増尾に敗れていたことだろう。

朝比奈翔子の真に恐ろしいところは、その圧倒的な火力や攻撃力などではない。
それのみで多くのデュエリストを葬ってきた派手な火力の裏側に隠れた、本人すらサブだと思っている応用戦略こそが、真に恐るべき実力なのだ。

朝比奈翔子は、決して能力頼みのデュエリストなどではない。
事実として、火力を封じたデュエリストは増尾を含め何人もいるが、応用戦略まで打ち破ったデュエリストは、今までに天神とリンネしか存在していないのである。



桐坂公則:LP3000→0



戦闘は続行され、桐坂は8000ダメージを受けて敗北した。
罰ゲームで日本酒2合を追加で飲まされた彼は、引き続き女医状態の獏良了に運ばれていった。

朝比奈はライフが4000を切ったので、更なる脱衣を行う義務があるが、器用にシャツだけを脱いだ。
それを見ていた観客たちの多くは、今が秋口であることを呪い、涙を流した。
これが夏であれば、ベストを着用しているはずもなく、この状態から更に1枚の脱衣が義務だったのだ。
そうでなくとも、汗で濡れたブラウス越しに、下着が透けて見えていたはずなのに。

だが、デュエルとは冷酷非情なものである。
朝比奈翔子には、これ以上の脱衣をする義務も無ければ義理も無い。
脱衣の為にデュエルがあるのではなく、デュエルの為に脱衣があるのだ。
そこは絶対に覆せない―――他ならぬ、決闘法則によって。


「ふふ・・・」

「・・・!」

永遠は、朝比奈の笑みから、自分が作戦ミスを犯していたことに気付いた。

(しまった・・・!)

彼女は思い出していた・・・・・・あの、つらく苦しかった、サウナ対決のことを・・・・・・

(つまり要するに朝比奈さんは・・・あのとき、わざと、負けた、のか。)

サウナ対決は、オーダー決定の前だった。
永遠が先攻を取りに来ている(普通は決定権があれば先攻を選ぶ)ことを察した朝比奈は、サウナ対決でギリギリ負けたように見せかけて、西虎の先鋒が先攻有利なデュエリスト能力者であると推察し、オーダーを考えたのだ。

桐坂は急遽メンバーに加えたから、能力を知られている可能性は低く、奇襲できる・・・・・・そんな甘い考えは、もろくも崩れ去ってしまった。
それどころか、オーダーによる有利・不利のアドバンテージも失った・・・いや、そんなものは初めから存在していなかった。全ては朝比奈の手の内だったのだ。

あの長く苦しいサウナ対決に勝利したのは何だったのか。
むしろ精神的に動揺させられてしまった自分の方が、負けているようなものではないか。
朝比奈を哀願させて、勝ったと思っていたのは、彼女の巧妙な演技に騙されていただけだったのだ!

(んくっ・・・悔しい、感じちゃう、ビクンビクン)

永遠の百合嗜好は受けである。
小悪魔的な美少女に、精神的に弄ばれたことで、永遠は感じてきてしまった。集中力が霧散する。

(これも含めて朝比奈さんの作戦・・・いけない、ボクの、出番まで、に、集中力を、取り戻さないと。な。)

しかし、いったん散ってしまった集中力を取り戻すのは至難である。
永遠は、自分の出番が第2試合でないことに安堵していた。

























(あの頃は・・・楽しかった、な。)

乾いた瞳から止め処も無く、きらきらと零れ落ちていく。
輝いていた時代は、手の届かない過去へ。
ひとすじの足跡でしかない、過去へ。

充実も、気怠さも、喜びも、悲しみも、すべてが存在していた頃。
馬鹿なことをやって、恥ずかしくて、後で笑えるような青春。
楽しくて、楽しくて、楽しくて、楽しくて、そして楽しい。

(2戦目は紅葉と・・・佐野くん、だった。攻撃力を、倍増する、紅葉に対して、ギリギリまで、ライフを、削らせて、からの、エアー・ネオスで、一撃必殺。)

微妙にラブコメ模様になったりもして、傍から見てる分には能天気な観賞。
結局のところは、佐野と朝比奈の幼馴染な絆を魅せつけられる展開に落ち着いた。
狩枝と桐坂は、どうにも当て馬体質が染み付いている。

(3戦目は濃海と・・・見城さん。鷹野さんが、『受け取れ、薫!』と言って、2枚のカードを、手裏剣みたく、飛ばしたときは、嫌な予感がしたら、まったくもって、正解。)

見城の服を切り裂いたカードは、ドグマガイとドローガイ。
能力を失って以来、カードを能動的に墓地へ送る手段を用意している見城に、ドローガイの蘇生はシナジーする。
言うまでもなく【おジャマ】は展開力に長けており、打点を補うドグマガイは、畦地の『ダメージを溜め込んで返す能力』に突き刺さる、ライフ半減の効果を持っている。

(4戦目はボクと・・・天神さん、だったな。《先取り天使》で、先攻を、奪えたまでは、良かった、けど、ブレイクスリーで、落としたのが、《ネコマネキング》と・・・)

アルドは手札に、《ハネワタ》、《速攻のかかし》、《バトルフェーダー》、《クリボー》、《アルカナフォースXIV-TEMPERANCE》を備えていたが、《光の援軍》から《天魔神ノーレラス》が飛んできて、《ファントム・オブ・カオス》と《死者蘇生》から展開された天使と堕天使と精霊にジャストキルで敗れ去った。

(ホント強かったな・・・悔しくて、それでも、楽しくて、全敗だけは、ご勘弁だって、すももに、発破かけて、最終戦は、いっとう、見ごたえのある試合、だったんだよ。)

思い出は綺麗なままなのに、今の自分は、こんなにも惨めだ。
これから馬鹿なことをやる。後で笑えもしない破滅の方を。

黒いレースの手袋を纏ったような左手。
その実態は闇の瘴気がデュエリスト能力を具現化した、物理三爪の一部。
“散界三壊”(ブレイクスリー)ではない、“裂く死ぬ世界”(ノットワールド)。
もはやデュエリスト能力の範疇に収まるかも怪しい、レベルイマジナリー能力。虚数の果て。

強すぎて、強すぎて、強すぎて、強すぎて、拮抗する昂揚を根こそぎ磨り潰す、力の果て。
自分の“裏側”も、この無味乾燥な景色を味わっているのだろうか。
あるいは自分の方が“裏側”かもしれないが、どうでもいいことだ。

今の自分を見たら、かつての仲間たちは何と言うだろう。
“卒業”なんてホントくだらない。

(ねぇ濃海・・・今日のボクは、笑えている、か、な? な? な?)







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