佐久間「本当の強さとは、心の美しさだ!」

山田 「猛暑続きで、とうとう頭が・・・」

佐久間 「失礼だな貴様は!」

山田 「ああ、わかっている。ここから歪んだ解釈が展開されて、ねじくれた結論に到達するんだな。」

佐久間 「山田の性格が歪んできている。死根也と栞のせいだ。」

山田 「佐久間のせいだよ!」

佐久間 「やはり私の心は美しいようだな・・・。」

山田 「やっぱし暑さで頭が・・・」

八武 「だが私は匙を投げた。」

山田 「早す・・・ぎないな、この場合。」

維澄 「美しい佐久間は、私に身も心も委ねてくれる。」

佐久間 「誰か変態を追い出せ。」

八武 「それでは山田くん以外の全員が追い出されてしまうねぃ。」

佐久間 「まァいい、場も暖まったことだし、歪みなき解釈を展開して、真っ直ぐな結論に到達しよう。そうしよう。」

山田 「そもそも心の美しさなんて基準がバラバラだと思うんだが。」

佐久間 「強くなる方法、それは、弱い奴をいたぶることだ。」

山田 「最初から歪んでるな。」

佐久間 「お前は何を言ってるんだ。RPGは敵を倒して経験値を稼ぎ、レベルアップしたり金を稼いだりするんだぞ?」

山田 「俺の目の前に、ゲームと現実の区別がつかない奴がいる。」

佐久間 「同じだ、同じことだ。暴力を振るわずに強くなる格闘家がいるか? 負けてばかりで強くなるスポーツマンなど聞いたことがない。」

八武 「まあ一理あるねぃ。」

山田 「いや、それらは弱い者いじめとは違うだろ。」

佐久間 「ならば残酷な比較をしてやろう。いじめ加害者は、ストレスを解消しつつ自信を身に付けて、社会に出てからも積極性を武器に人脈を築く。あるいは過去の悪行を悔いて、穏やかで我慢強い人格者となる。」

佐久間 「いじめ被害者は、人間不信に陥り、許せないポイントが酷く多く、非社交的で生産力が低い。いつまでも過去に囚われ、それらを思い出して不意に機嫌が悪くなり、しょっちゅう苛立っている。」

佐久間 「さあ、加害者と被害者、魅力的な人格はどっち?」

山田 「嫌な選択だ・・・。」

八武 「しかし現実の一端ではある。」

佐久間 「本当の強さとは、心の美しさだ!」

山田 「おいやめろ。」

佐久間 「だから、被害者の心は美しいのかと尋ねている。いじめられて心の強さや人間性が磨かれるとか言う奴は、いじめを絶賛してるに等しいんだが?」

維澄 「人間性が磨かれるに越したことはないけど、あたかも義務のように位置づけるのは、違うよね。」

八武 「仕方あるまい。誰しも美しい物語を求めるものだ。闘病は時間とカネと人間性の浪費だが、美しく脚色することは容易い。特に子供を救う類の話は、美談としてカネになる。」

山田 「嫌な話だ・・・。」

八武 「ところがイイハナシなんだ。集めたカネを、どう使おうと私の勝手という理屈なわけでねぃ。いたいけな子供の手術費用は、なるべく高く設定することにしている。」

八武 「差額を他の患者の治療費や、私の研究費、ガールハント資金などに充てることによって、多くの人々が救われるのだよ。」

山田 「お前は救いようがない。」

維澄 「6割くらいは美談だったね。」

佐久間 「やはり死根也の心は美しい。」

山田 「そりゃまあ、お前から見れば・・・」

八武 「いかんいかん、つい脱線してしまった。今回のテーマとしては、あまり建設的な意見ではなかったねぃ。」

山田 「・・・そうか?」

佐久間 「いじめ問題はカネにならんからなァ。」

八武 「うむ。」

山田 「いや、カネの問題じゃない。」

佐久間 「カネの問題なんだよ。利益が無くても動き続けるのは、被害者というマイノリティーだけだ。いや、被害者は被害者で、諦念が支配的になっていたりする。」

佐久間 「アッキーを見ろ。やる気が根本から死滅している。」

アッキー 「だって胸糞悪いだけじゃないですか。いじめ問題への取り組みなどに、人生を浪費する価値を1秒たりとも見出せない・・・。」

アッキー 「嫌なことを思い出し過ぎると、発作的に自殺する人も多いですからねぇ。」

山田 「アッキーは真剣に取り組んでいる方だと思うけどな・・・。」

佐久間 「被害者が迫害と向き合う苦痛と消耗の量を、0.001パーセントも理解してない発言だな、それ。」

アッキー 「仕方ないですよ。被害者でないと分かりません。」

山田 「・・・・・・」

佐久間 「なあ山田、お前、今なんて思った?」

山田 「うん?」

佐久間 「“いじけてる”とでも思ったか?」

山田 「いや、まあ・・・」

佐久間 「詳細はどうでもいい。反射的に否定的な感情を抱いた時点で、徹底的に加害者側の思想価値観に染まり切ってるんだよ。お前の心は美しいなァ。」

山田 「それは確実に皮肉だよな!?」

アッキー 「敢えて解説すると、もっと有意義で楽しいことに人生を費やしたいっていう、とてつもなく前向きな価値観なんですよ。高杉晋作の辞世の句とか好きなんですよねぇ。」

山田 「そういう言い方をすると前向きに聞こえるな・・・。」

八武 「うむ、私も余生はガールハントに精を出したいと思っているのだ。人生を費やす価値がある。いやらしき、こともなき世を、いやらしく。」

山田 「それを辞世の句にしてやろうか?」

佐久間 「ともかくだ、いじめ問題はカネにならん。なるとすれば、決して一枚岩でない被害者の中から、加害者寄りの意見を選び抜いて、あたかも被害者の味方であるように振る舞う奴らの、催しや創作、出版物の類だが、」

佐久間 「それらによる利益は、いったい誰の懐に入るのだ?」

佐久間 「せいぜいが、今現在や未来の子供たちに過ぎん。ルソーやエンデに、いじめ問題を解決する頭など、あると思うのかよ。」

アッキー 「いじめ問題に真剣に取り組んだ人なんて、人類誕生以来、ひとりもいませんからね・・・。」

山田 「いや、それは流石にいる。」

アッキー 「いませんってば。志の問題ではなくて、たったひとりでも真剣に取り組めるような環境が、たった1時間でもありましたかという話です。当然ながら私は、いじめ問題に1秒たりとも真剣に取り組んだことなどありません。多分これからも無いですねぇ。」

山田 「真剣のハードルが高すぎる。」

アッキー 「これでも相当下げたつもりなんですが・・・」

佐久間 「どれほどの怒りや悔しさを発してようが、現状を何ひとつ変えられないようでは、真剣と呼ぶに値しない。何故なら怒りも悔しさも何ひとつ晴れないし、軽減されないからだ。」

佐久間 「それどころか、日増しに澱が降り積もり、自堕落で非生産的な毎日を送り、人間関係も亀裂が入っていく。そういう生き方を、山田は真剣な生き方だと言うのか。その発想は私にも無かった。」

佐久間 「どうやら見誤っていたようだ、山田の頭おかしさを。」

佐久間 「誇れ、お前がナンバーワンだ。」

山田 「嬉しくねえよ!」

八武 「やはり世界を変革するのは、女体化手術のようだねぃ。」

山田 「佐久間、頭おかしいってのは、こういう発想だ。」

佐久間 「今日の死根也の発言に、おかしな箇所が1つでもあったか? くそっ、思い出せない! どうやら記憶に欠落があるようだ!」

山田 「お前の欠落は記憶でなく良識だ。」

佐久間 「時は18世紀末、マクシミリアン・ド・ロベスピエール率いるジャコバン党は、ついに革命政権を樹立した。」

山田 「何か唐突に歴史の勉強が始まった。」

佐久間 「人々は歓喜し、生きる意欲を取り戻した。だが、崇高な理念は物的な桎梏のもとに歪み、軋み、崩れていった。」

佐久間 「彼の敷いた恐怖政治を、“テルール”という・・・」

佐久間 「すなわち“テロ”とは、無秩序に振るわれる乱暴ではなく、政治的主張を伴った暴力行為を意味する。」

維澄 「そうだね。デモ行進やアジテーションなんかも、言ってしまえばテロに属する。背景を無視して、それ自体だけ抜粋すれば、迷惑行為に他ならないんだからね。」

佐久間 「時は20世紀、インリン・オブ・ジョイトイは自らを、エロテロリストと呼称した。」

山田 「・・・ん?」

佐久間 「すなわちエロテロリズムとは、無節操に振り撒かれる卑猥ではなく、政治的主張を伴った性的アピールを意味する。」

八武 「正しい!」

佐久間 「ある時代の飽和したエロスは、次なる奔流となり、溢れ出す。」

佐久間 「それが・・・我々だ!」

山田 「どこの未来人類だ。」

八武 「エロリストは常に変遷を求める宿命にあるのだよ、山田くん。」

八武 「それは決して過去を蔑ろにするものではない。」

八武 「メリハリだ、全てはメリハリなのだよ山田くん!」

山田 「俺に話を振るな。」

維澄 「メリハリ、か・・・。」

佐久間 「どうした栞、まるでメリハリに乏しい体つきを嘆いているように見えるが、実は世界平和について真剣に考えを巡らせているんだな。」

維澄 「そうだよ。世界平和の第一歩として、まずは佐久間と私の胸部装甲に存在する、如何ともし難い格差を是正しようと思うんだけど、とりあえず片方の乳房を切り取ってくれないかな?」

佐久間 「これが貧乳の怨念だ、山田。お前に貧乳女の気持ちがわかるか?」

山田 「わかるわけねえだろ!」

佐久間 「そうだ、私も分からない。しかし何故だろうな、いじめ被害者の苦痛などは、当然のように分かると思い込んでいる奴が多い。」

佐久間 「山田、お前もその1人だ。」

維澄 「真面目な話の前フリっぽく持って行こうとしても無駄だよ。」シャキン

佐久間 「何だ、その禍々しい剣は。」

維澄 「佐久間は正しい。最終的には暴力こそが理不尽を均す。」

維澄 「貴様の巨乳も平らにしてやるよ、恥知らずな暴力行為でな!」

佐久間 「この変態が!」

維澄 「知らなかったのか、共産主義者には変態と、変態と、そして変態しかいない・・・!」

佐久間 「だが、私の素晴らしい胸に敵意を向けるとは、新たなる原罪だ。この佐久間闇子様じきじきに貴様を、ラリッた雄豚どもの精液処理便所としてカスタマイズしてくれるわ!」シャキン



八武 「うむ、美女・美少女の戦いは、どこを切り取っても美しいねぃ。」

神邪 「まったくです。」

アッキー 「奇妙な世界は今日も平和だなあ。」

山田 「平和とは、いったい・・・」






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