囲碁と将棋の対比

網羅しようと思うから、かえって纏まらないんだ。
ここは逆に考えよう、
「考えてることを全て書き切れなくてもいいさ」

てなわけで、囲碁と将棋。

囲碁は「打つ」で、将棋は「指す」ですが、
よく間違えてる人は多いです。
たまに私も間違えたりしますが、
「しおんの王」を読んでからは間違わなくなりました。



黒と白という意味では、
囲碁は五目並べやオセロと近しいですが、
「相手の選択肢を狭める方が有利」という意味では
むしろ将棋に近い性質があると思っています。

囲碁は基本、相手の選択肢を広げるようにプレイします。
あくまで私見ではありますが、
囲碁のハードルが高い理由の1つは、
「どこに打っていいか分からない」ことだと思います。

それは上級者や有段者だろうと同じです。
選択肢が多いと、読み切れない。読むのに時間を使う。


例えば将棋では「歩の突き捨て」が推奨されます。
直近で弟に勝った譜では、突き捨てが
超破壊的な威力を発揮して勝利しました。

逆に囲碁では、「利く」箇所を
早々と決めてしまうと、
かえって相手を固めてしまったり、
劫材を減らしてしまうことになります。

先の名人戦で張栩が、第5局、
「利く」箇所を決めてしまったことで
劫材が足りなくなったのは記憶に新しいですが、
すなわちプロの最高峰だろうと
そうしたミスはあるのです。

まして我々アマチュアなんぞ・・・(自己憐憫)



詰碁と詰将棋。

詰将棋は対局に直結するけれど、
詰碁はそうでもないです。

というのは、将棋は敵玉を詰ませたら
その時点で勝利ですが、
囲碁は石を詰めても(あるいは生きても)
イコールで勝利というルールは無いので。

むしろ、せっかく取った石を
攻め取りにされたり劫材に使われたりと、
(あるいは小さく生きさせられたりと)
かえって負けてしまうことも少なくない・・・。


ただ、この評価は私の経験則も絡んでいます。
私の場合、級位者の頃は詰碁というものに
およそ接したことがなかったので、
詰碁で強くなった経験を持たないことには
留意しておく必要があるでしょう。

藤沢秀行は詰碁で強くなると言っているし、
効果を抜きにしても、詰碁というジャンル
それ自体の面白さにも言及しておきたいですね。


個人的には、詰碁は詰将棋ほどには好きではないですが、
前提として「死活」と「詰碁」の境界線が
よく分からないというのがあります。

またしても藤沢秀行の引用になるのですが、
「定石」と「布石」の境界線も
はっきりとは引けない。それと似たようなものです。

いかにも作ったような詰碁はともかく、
基本的な死活は、早い頃から熱心に取り組んでいました。
死活は強さに直結する。これは間違いない。



「囲い」と「定石」の違い。

「囲い」は、例えば「穴熊」であれば、
玉が隅っこで味方の駒に囲まれてる状態で、
多少の変化はあっても、核心部分は共通しています。

ところが「定石」は、同じ「小目定石」であっても
変化が多彩です。(村正も小目定石の1つ)

将棋の囲いは、かなり恣意的に組めるのに対して、
囲碁の定石・布石は、相手の出方次第で
ぜんぜん恣意的に打てないというのは、
特に入り口の段階ではハードルが高いのです。



専門用語。

過去記事も含めて、専門用語が多いと
常々思っている私であります。

将棋に比べて専門用語が
おそらく量的にも割合的にも多いんだろうな・・・。
囲碁のハードルが高い理由その2、です。


なんというか、専門用語が多いと
それだけでゲームに取り組む意欲が減衰しますからね。
私が麻雀を覚えないのもそれ。

最近だとデュエルマスターズ。
ルール説明に専門用語が多すぎて頭痛が・・・。
(2週間くらい前にあらためて読む機会があったけど
やはり目が滑ってしまった・・・)

それらのゲーム性をディスるつもりは毛頭ないのですが、
例えば私、さだめだやバードを面白いと思っても、
じゃあ麻雀やろうか、とは思わないわけですよ。


まあ、個人的な事情として、似たようなゲームがあると
どれか1つしか掘り下げないという性格もあります。
最近は将棋で弟に勝ち越しているアッキーですが、
じゃあチェスはというと、ぜんぜん歯が立たない。論外。

韓国の将棋に至っては、もうルールも忘れかけてる。
象棋や鳥将棋などに至っては、ほぼルール知らない。
例外的に「ヒストリエ」のマケドニア将棋は
よく指していたものでしたが、最近ご無沙汰。


閑話休題。

専門用語の多寡というよりは、
将棋の方が専門用語が一般的に浸透している、
と言った方が正確かもしれません。

「成金」「高飛車」「捨て駒」などが
有名どころでしょうか。
「王手」「詰み」も比喩として使用頻度が高い印象です。
他にも色々あるでしょう。

「捨て駒」「王手」「詰み」は
チャトランガ系ゲーム全般の共通用語でありますが、
それは浸透度の高さに貢献しています。


いちおう囲碁の方も、「駄目」などはありますが、
ちょっと意味が違うんですよね・・・。

「成金」「高飛車」は、意味こそ違えど
イメージの方向は概ね合ってるのですが、
「駄目」は根本的に意味合いが違っている。
(ざっくり言えば「ゼロ」と「マイナス」の違い)

「定石」は将棋の「定跡」と、だいたい同じ意味。
となると囲碁用語って、あまり馴染み無いのでは?


いや別に用語が多くても構わないんですよ。
中二心くすぐる用語に釣られることって
あるじゃないですか!(迫真)
あるじゃないですか!(大事なことなので二度言いました)

つまりは、具体性の大切さという話です。

例えば将棋には、様々な「囲い」(自玉の防衛)があります。
有名どころは、美濃、矢倉、穴熊あたりでしょうか。
それぞれに「防御力」「攻撃力」「手数」「特性」があり、
攻撃戦型と組み合わせて化学用語よろしく確立されます。

攻撃パーツも、端攻めに飛車を加えた「雀刺し」、
最も有名であろう「鬼殺し」や、
手筋としては「十字飛車」とか、
詰めの形としては「吊るし桂」などなど、
こう・・・名前がカッコいいですよね!


囲碁にも、あるんですけどね。カッコいい名前のやつ。
「妖刀村正」とかね! まあ殆ど使われないけどな!(泣

囲碁の定石って、そのままの名前なことが多いんですよ。
化学で言えば、「スチレン」は慣用名で、
構造を説明する名前は「ビニルベンゼン」ですが、
将棋は前者タイプが多く、囲碁は後者タイプが多いのです。

とりあえず「翅鳥」を流行らすことから始めたい。
名前がカッコいいからな!


具体性という意味では、創作物。
特に入り口は囲碁の方が将棋より抽象的なので、
なかなか入りにくい面があると思われます。

しかし創作物に関しても、
前にも言いましたが、将棋の方が圧倒的に多い。
更にジャンルを細分化できるくらいに。


「ヒカルの碁」は、内容面での不満も色々ありますが、
それよりも、「ヒカルの碁」の好き嫌いで
囲碁の入り口が決まってしまうような感じが
気に食わないのですよね・・・。

あるだろ、他にも!
プリパラとかさあ!

六本木めが兄ぃ「プリパラは囲碁アニメではない」(腹パン)

アッキー「喜んでる! 私の腹筋、喜んでるよ!」(胃液)


・・・しかし正直な話、
「囲碁というゲーム」を描いてるかどうかで考えても、
プリパラの方に軍配を挙げたくなるんだよなあ。

28話とか、ガチで囲碁アニメやん?

そりゃまあ不備を挙げようと思えば挙げられるけど、
これに文句つけるならノンフィクションだけ見てればいい。
そのくらいのクオリティを持っている!


「月下の棋士」は、将棋マンガではなく棋士マンガであり、
棋士のカリカチュアであるとは作者の言でもあります。
それ基準だと、「ヒカルの碁」も
囲碁マンガと呼ぶのは抵抗が強いのです。

なんというか、ほとんど盤面が出てこないし、
出てきても「何これ?」というのが多くて嫌になる。
言っちゃ悪いけど、ほったさんは多分
あんまり「囲碁」が好きではないんだろうな・・・。

梅沢さんが監修しているとはいえ、
彼女は囲碁のプロであって、監修のプロではないので、
例えば「マンガ的な表現です」と言われたら
しつこく食い下がったりはしなかったと思います。
本業を疎かにするほど監修に熱中しては本末転倒だし。


だいたい、プロの監修というなら、
「月下の棋士」もプロが監修しているわけで(衝撃)

それも含めてギャグとして通じる
完成された腹筋ブレイカー足り得るのは
やはり作者の自覚によるところでしょうか。

「ヒカルの碁」は、面白いところは面白いし、
高く評価する箇所も多々ありますが、
決して好きにはなれない、そんな作品。

「しおんの王」で羽仁名人が
デジタルフォン小林に向かって
「これ以上、将棋を舐めるな」と言ったのですが、
まあ、それと同じような気持ちですね。


こうした厳しさや拘りは、
私にとって決して譲れない反面、
入門ハードルの高さに一役買ってる自覚はあります。

理想としては、「ひらけ駒!」よろしく
ゆるふわな切り口で芯は厳しいっていう匙加減。
ノンフィクションでは「将棋の渡辺くん」が
きちんと言うところは言う厳しさがあって好きです。

シリアスだからといって、芯が厳しいとは限らないのは、
全編あたまおかしい「月下の棋士」を挙げるだけでも
十分だと思われます。おなかいっぱい。


囲碁はなー、なかなか無いのよなー。

言うまでも無く「囲碁小町」は名作ですが、
決して入りやすい切り口ではないでしょう。
ある程度、囲碁を打ってきた人が読んでこそ
これは面白い!となる代物なので・・・。

「碁嬢伝」の方が入りやすいでしょうか。
作者の言ってる通り、痛快活劇に主眼を置いており、
そこまで「囲碁」がメインというわけでもない・・・

・・・ですが、きちんと厳しさは芯があります。
芯が厳しいからこそ痛快なのです。

いずれもマイナーどころなのが悔しいなあ・・・。



・・・全て書き切らなくていいと思って、
短く纏めるつもりで書き始めたら
だいぶ長くなったという罠。
MG5(マジでゲロ吐く5秒前)

まだ書き足りないですが、
健康を優先して、とりあえず就寝します。





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