囲碁・将棋の思い出 エピソード0

体系的なマニュアルを纏めようとしても
なかなか筆が進まないので、
書けそうなところから書いてみる。

プライバシーへの配慮から、
若干ぼかした書き方になる部分もあるが、
ご了承ねがいたい。



思い出と言っても、私が生まれる前の話なので、
エピソード1ではなく、0とする。

裕福な家に生まれた母親に、
貧乏学生だった父親が求婚したわけだが、
さしたる波乱も無く、歓迎されたという。

あまり物語にならないが仕方ない。
事実は小説より“軌なり”だ。

そもそも父親の方が金遣いが派手で神経質で、
いいとこの令息っぽい雰囲気だし、
母親の方が倹約気質で、令嬢ではなく
商人、経営者としての側面が強い。


とはいえ、ちょっとした“対決”はあった。

母親の妹、私にとっては叔母にあたる人が、
「姉と結婚するなら私に将棋で勝ってみせろ」と、
対局を申し込んだのである。

実際どのような雰囲気だったかは定かではない。
そのような対局があったのは本当だが、
どことなく話を盛っている感じもするので、
もっと穏やかな雰囲気だったのではと思う。


叔母の棋力は1級と、趣味としては相当強かったが、
父親は当時、アマ初段ほどの棋力。
あるいは二段に近いとも言われていた。

危なげなく勝利した父親だが、
しかし負けず嫌いの叔母は、
「実は私は囲碁の方が得意なんですよ」と、
囲碁でも対局を申し込む。

すると父親、「実は私もなんですよ」と受けて立つ。
生前の父親は、こうした返しが得意だった。

たとえ打てても段は無いだろうと思っていた
将棋と同じく1級の棋力を持つ叔母は、
当てが外れて動揺した・・・が、
万全に臨んでも結果は変わらなかった。

父親の棋力は、当時でアマ四段。
ハンデ無しで戦えば、結果は火を見るより明らかだった。


叔母の敗因は単なる棋力や気力だけではないと、
いつだったか、父親が解説をしてくれたことがある。

対局後に、並べ直して検討する習慣を、
どうやら叔母は持っていなかったらしく、
局後検討も忌避されたという。

叔母の性格は知っているので、
単なる負けず嫌いから忌避したのではなく、
終わったことを振り返りたくないという
ある種の怠惰であったのは想像に難くない。



幾つか残念なことはあれど、何十年も前から
“デュエリスト精神”が現実に存在していたのは
素直に感動を覚えたものだ。

現実に物語ほどの波乱万丈は無くても、
ちょっとしたスパイスがあるだけで
様々な思いを馳せることが出来る。






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