ロボットアクションの系譜

ひとくちに”ロボットもの”と言っても、
自らの意思を持って動くAI的なものと、
他者が操作する”乗り物”としての位置に分けられる。
(もちろん中間的なものもある)

前者は「鉄腕アトム」が、よく挙げられるが、
アトムには妖怪や異星人なども登場し、
どちらかというと「西遊記」的な印象がある。
もちろん操縦型のロボットも登場するので、
”源泉”に位置づけられるように思う。


意思タイプは、”ロボット”ではなく
”アンドロイド”に位置づけられることが多く、
人格と人権の狭間にある、
マージナルあるいはマイノリティーとしての
苦悩や孤独、あるいは特殊、特別さの
いずれかは避けて通れないという気がする。

無論それらも好きだ、大好きだ、
特に「OZ」は殿堂入り作品の1つに数えてるし、
「ヘブン」「A・Iレボリューション」
「AIが止まらない!」などなど
挙げていくと語りが止まりそうもない。


・・・が、ここは心を落ち着けて割愛しよう。

やはり”ロボット”ならではの味わいは
後者の操縦型にあると思う。(繰り返すが、優劣ではない)


そこで私が真っ先に挙げるのは
言うまでもなく「マジンガーZ」だ。

永井豪は「鉄人28号」と異なる”ロボットもの”を
描きたいという野心を抱いていたそうだが、
鉄人の方を詳しく知らない私としては、
そのあたりはよく分からない。

マジンガーは決して無敵でないのが良い。
兜博士が無敵と言ったのは、あくまで弓教授の
合金Zロボットを想定しての発言であり、
マジンガー自体は、バードスの機械獣と
そう変わらない性能だと思う。
ゴードンを抜きにしても、トロスD7に
例の超合金Zを貫かれているのだ。

すなわちマジンガーが無敗なのは、
ひとえに操縦者・兜甲児の実力ゆえである。
肉弾戦からパイルダー、駆け引きや騙し討ちもこなす、
その多彩な戦闘技術こそが真骨頂だと感じる。
おそらく”ロボット”としての性能で言えば
ドナウα1の方が強いが、経験値に差がありすぎた。

兜甲児はマジンガーを操縦するから無敵なのではない。
兜甲児がマジンガーを操縦するから無敵なのだ。


また長くなりそうなので、かいつまで要点を話すと、
操縦型の魅力の1つは、ロボットの性能だけでなく
操縦者の技量が極めて重要なところにある。

例えば、性能の劣るはずの機体で、
高いパフォーマンスを発揮する操縦者がいれば、
それはとても萌える。そういう話だ。

「機動警察パトレイバー」のグリフォンJ9は
逆に操縦者がイマイチなあ・・・。
内海さんの方が好き。私ショタコンじゃないので。
キング・カズマは好きなんだけどねぇ。

だけどJ9自体は、萌えロボットとして
殿堂入りクラスに好きなんだ。
あの強敵感といい、モードASURAといい、
どこまで私のツボを突いてくれば気が済むのか。


ロボットの魅力において、
”性能や形態としての異形”は外せないところ。
バードスの機械獣で、トロスD7が好きなのだが、
アンバランスなデザイン、一点特化の性能で
マジンガーを貫いたりと、印象深い。

勇者シリーズは通しで観てるのが
あまり無かったりするのだけど、
倒れ行く軌道エレベーターを
ビルドタイガーが吹っ飛ばした回は今でも覚えてる。
あらかた観てたのはダグオンで、
パワーダグオンのドリル手も好きだが
クイーンザゴス旗艦がね・・・好きでね・・・。



・・・また話が進まなくなってきたので、
そろそろスタドラとダイミダラーの話に移りたい。
アニメ感想を書く予定だったのに、
いったん低気圧で執筆モチベーションが吹き飛んだら
ノスタルジーを引き連れて戻ってきた。

ロボットものというより、青春極道ものである
「STAR DRIVER 輝きのタクト」は
それも含めて大好きですねぇ・・・綺羅星!
リアルタイムを含めて、2回ほど観たはずだったのに、
いろいろと忘れていたなあ・・・。

主要人物の性格や関係性、お楽しみモードなど
重要なところは割と覚えていましたが、
後半になるほど記憶が怪しくて、
しかし新鮮な気持ちで視聴できました。

いわゆる”主人公”に位置するのは頭取たちであり、
タクトたちは青春極道だ、という話を後で聞いて、
そういう視点で観ていたのも新鮮さを加味した要素。


殺人パンチとサイバディの印象が強すぎて
すっかり忘れていたのだけれど、
頭取やっぱ前半は、いけ好かないなあ・・・。
こんな奴だったっけ、と思う程に。
お色気はシモーヌの方が・・・いや、何でもない。
もちろん後半からは良いキャラですよ!
というか、それまでの若干いけ好かない感じを
殺人パンチで全て持っていくあたり好きだわー。

ひが日死さまことイヴローニュや、
ページェント夜を往くスカーレットキスとかも、
こんな楽しい人だったっけなあ・・・と。

特に、どうして忘れていたんだと思うのが
ひとつは何といってもヘッドの目的。
サカナちゃんとの交流が印象深すぎたんだ・・・。
前後して「未来日記」アニメ視聴したのもあって
ヘッドが由乃様の辿ったかもしれない末路に見える。


もうひとつはサイバディの真実。
確かに観たら思い出したけど、
えー、これ忘れてたとか、いよいよ自分の脳細胞が
信じられなくなってきたよ・・・。

それはともかく、「ぼくらの」や
「魔法少女まどか☆マギカ」を知った後では
エントロピープルに対する見方も
ちょっと変わったという気がする。
タクトたちが決して”正義”ではないように、
部長たちも単純に”善良”な存在ではない。

もちろん単純に”邪悪”でもないが、
それは綺羅星は勿論、ヘッドですらも同じく。
個人的にトキオは好みのタイプなんだよね・・・。
サカナちゃんの気持ちは、なんとなく分かる。
巫女一同がバスで会したシーンは必見。


まあ、なんと言ってもグリーン教授が
この作品を代表するキャラと言ってもいいくらい
マンドラゴラは神回でしたがね!!

いやまあ、せっかくの性能が操縦者のアレで
おじゃんになる展開なのですが、
そもそもヨドックに予知性能を付与したのが彼女だし、
それまでの話で別に強キャラ感があったわけでもなく、
良い意味でツッコミどころ満載の伝説回だった。

・・・いや、真面目にね?

後半で、サイバディの動力はリビドーだと明かされ、
復元にも印とリビドーが必要だということなので、
なるほど、それでグリーン強かったのね。
相手の動きが読めても、それに対応できるのは
少なくとも本物の実力なわけで。
案外”本物”と言われた意味には、単純に有能さも
含まれていたんじゃないかなあ。


タクト君が強いのも、タウバーンの性能も勿論あれど
やはり彼のリビドーこそが強さの秘訣だと思うのです!
スガタ君も、ザメクのドライバーだからではなく、
彼自身と、ひが日死の巫女によるリビドー補充が
強さの秘訣というわけですよね、わかります。
むっつりスケベな美少年コンビ・・・たまんねえな!
色気で敵を惑わせる・・・それこそが、タクト君の
第1フェーズなのかもしれないね(曇りなき笑顔

ワコは前半よく分からないキャラで、
巫女ヒロインとしての魅力も、サカナちゃんや日死の巫女姉妹に
持っていかれていましたが、後半からヒロインしてくる。
コフライト針の孔あたりから
ワコのリビドーが牙を剥き始めて、実に萌える。

鳴り物入りで登場したヘーゲント闇夜を往く窓星さんが
どうも残念な強さで、どのあたりが危険なのかと
割と疑問だったんですよね、私。

頭取「彼女は・・・危険な女よ・・・」VXV

しかし、あらためて視聴してみると、
それだけワコのリビドーが相対的に強いということか。
思えば、タクトとスガタのBL妄想を何度かやっており、
片鱗は示されていたわけだ・・・。

ラストの独白も、すっっっっっごく分かる。
それまでの(表面的には)煮え切らない態度に
これ以上ないほど納得した。



リビドー繋がりで外せないのが、
ペンコマシリーズ総決算「健全ロボダイミダラー」です。
これだけ多くのロボットものに触れていながら、
まだ新たなる領域に出会える喜び!
そのアンバランスな性能とデザインは、
これぞ”ロボットもの”って感じです。

あ、総決算、とか言ってますが、
アッキーは原作を、ダイミダラー、火星ロボ、カニメガ、
の順番で読んでいるので、時系列に逆行しているん。
(カニメガは仕方ないが)

例によってアニメの方は視聴しそびれており、
OP曲を知ってる程度でしたが・・・いや、驚いた!
楚南恭子が・・・ヒロインしている・・・だと・・・!?
色々な意味でヒロインらしくなってるのですが、
特にヘンリーとの悲恋は、これは良いアニメオリジナル。

真玉橋は原作の方が好きですが、まあ普通に許容範囲。
いずれの世界線においても、彼は”正義”とかではなく、
リビドーに基づいて行動する青春野郎ですねぇ。

真の主人公は、これまた原作、アニメいずれにおいても
ペンギン伯爵リカンツ=シーベリーであり、
やはりと言うべきか、彼女もファクターでした。
(原作では明示されてないが、それらしい描写はある)


アニメでは、仲里鉄哉が削られているのは残念。
代わりに三博士が登場していますが、
ロボットアニメたるもの、どのような状況でも
常に美男子を出すべき。
それがまことのロボットアニメ・・・
そう思うだろう、カズマさんも!(キングでない方の

いや、三博士も賑わいと終盤の活躍で
なかなか好きなキャラですけどね、
仲里くん登場する尺は、あったと思うんだ。

逆に、アデリーおじさんのお話の時間は
全国一千万のアデリーファンお待たせしましたファンサービス!
前作である「火星ロボ大決戦!」で、
アデリーめっちゃ好きなんですよ、私・・・。
旧型を扱いながら、技量で最新型を圧倒するとか
たまらなく萌えるんだ。イケメンだしな!(結局それか

代わりにキガシラ転送編はカットされている。
マカロニ転送編は、ちゃんとあったのに。
フンボルトも普通に登場してきたのに。
コガタの出番も縮小されているだと?
これは男子差別だ、ファッショだ!(落ち着け
まあ仕方ない。彼らの出番は犠牲になったのだ・・・。
アデリーおじさんの出番が数秒増える、そのコストにな。


細かいことはさておき、霧子、ショウマは
だいたい原作と変わらないので、
あらためて言うことが見当たらない・・・。
いや、この熱愛カップルも好きなんだけどね。

強いて言えば、アニメではダイミダラーを呼び出すとき
”カムヒアー!”の叫び声が付与されているのが素敵。
霧子かわいいよ霧子。


アニメは途中からオリジナルの地点へ向かい、
南風原、當間は登場しなかったものの、
リッツの生い立ちなども明かされて
文句なしの締め括りだった。

南風原さんの言ってた、量産型ロマンも理解できたッ!
健全ッ!って思ったとき既にッ!
合体は完了しているんだね・・・!
ダイケンゼンやべえわー。ザメク並みの絶望感だったわー。

残された人間たちは、
それこそサイバディがゼロ時間から解放された後の
混沌とした未来を暗示するラストだったが、
だからこそ又吉長官の演説は猶更に染み入る。


いやもうね、長官こそ原作とアニメで
いっとう異なるキャラだと思うの。
正直に言うと、原作の又吉は何かと嫌な奴で、
後の方になればなるほど、もはや悪そのもの。
(それが面白くはあるのだが)

アニメでは、基本的な性格は同じで、
下衆っぷりも健在ではあるが、
(三博士からも何かと眉を顰められていた)
何か違うな・・・という感じで、
その集大成がラストの演説である。

”恋愛は性欲を言い換えたものに過ぎない”的な主張を、
ここまで肯定的な意味で言ってのけるとはね・・・!
ポルノ焚書に立ち向かう闘士って感じで
カッコいいんだよ、このオッサン・・・。
アデリーおじさまとは別の意味で好き。

総じてアニメのダイミダラーは、
がっつり王道を往く、未来へ向かう展開でした。
原作とストーリーラインを変えながらも
異なる魅力を引き出すことに性交したと思います。


原作は原作で凄いんですよ。
そもそも着地点が異なるので、甲乙つけられないですが、
カニメガ、火星ロボから続き、より洗練された
この独特のペンコマ節は、およそ誰にも真似できない。
率直に言うとアニメは、なかま亜咲テイストは
やや減衰していたなあ・・・とは思うの。
(批判ではないですが)

殺人ペンギンも、別に失敗ではないと思うけどなあ。
暴力もエロスと同じで、描き方を間違うと
かえって凡庸になっていく例を多く見てきただけに、
言いたいことは何となく分かるのですが、
OGSに関しては、むしろ逃げない姿勢に思えた。
なかま亜咲、こういうのも書けるのかって、
良い意味で衝撃的だったんですがね。

欲を言えば、ペンギン帝国と美容室プリンスの
最終決戦フェスティバルは、
アデリーおじさまが出てくるべきだろうと思いましたが、
(フンボルト→リッツとキャラ被っとるやん、の件)
なんにしても最後まで疾走してくれました。







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