アトミックバースデイ

佐久間「今日は山田の誕生日であるからして、早速だが」

山田「やめてくれえええええええええええ!!」

佐久間「まだ何も言ってない。」

山田「おっと、例年のトラウマが俺の人格を破壊していた。これから死根也と出かける約束があるんでな。サラダバー!」

佐久間「なん・・・だと・・・?」

八武「うむ。これから山田くんと、エッチな店に行く予定だ。」

山田「ちょっと待てこら。」

佐久間「死根也、おいで。」

八武「あぐぐぐぐ、首が!首が! おっぱいと二の腕が気持ちいいけど首が折れる! いい匂いするけど悪い結末が、ぐええーーーっ!!」

佐久間「これぞダリアン流処刑術、“おっぱい窒息死”だ。」

山田「そんな生易しいものには見えなかった。」

維澄「首の骨がへし折られている・・・。もう彼は動かないのね。」

八武「ぐぅ、首の骨が折れた程度で、性欲を諦めてたまるか! ごぼっ」(吐血

維澄「動いた。」

佐久間「無理をするな、死根也! 誰にやられたか知らんが、今日は寝てろ!」

八武「なんの・・・生命は、死に瀕したときこそ最も性欲が高まる・・・私に相応しいソウルは、いつでもエロスタナトスなのだよ・・・!」

佐久間「しっかりしろ、傷は浅いぞ!」(拳骨殴打

八武「ぐあああああああ!!」

山田「むごい・・・。だが、同情はしない。」

維澄「なんて言って誘われたの?」

山田「新しく出来た料理店に、ミガロスを誘う下見に協力して欲しいと、珍しく殊勝なことを言われて、つい・・・。」

佐久間「なるほど嘘は言ってないな。巧妙にして狡猾な罠で、山田の誤解を招くとは、許すまじ。私が喝を入れてやる。」

維澄「既に虫の息だけど。」

佐久間「つまり死根也も山田に近づく虫というわけか。足しっぺをくれてやる。」

八武「おがあああああああ!!」

山田「佐久間の暴力は、言葉の印象と定義が噛み合ってないな・・・。」

佐久間「3日前の腹いせも兼ねている。」

山田「お前がいきなり、『ニューヨークシティで入浴してぇ!』とかほざいて、笑いながら天井を突き破って飛んで行った挙句、肉片になって帰ってきた件か?」

佐久間「私の誕生日だというのに、なんたる影の薄さだったのだろう! この私の存在感が、ゼロだと!? 泣けてくるぜぇ。」

山田「むしろ俺の存在感がゼロじゃないのか?」

維澄「ツッコミ不在の恐怖を思い知らされたから、山田の存在感も割とあったよ。」

佐久間「まるで自分が常識人側とでも言いたげだな、この色魔!」

維澄「スケベ椅子を回転させて、ユニットバスで飛んでくる人よりは、常識的な自信はあります。」

山田「・・・ええと、誰の存在感がゼロだって?」

佐久間「私だよ! いつから私は空気ヒロインになってしまったんだ!?」

山田「空気は肉片になって降り注がない。」

維澄「闇の世界の空気は、こっちとは比べ物にならないほど濃いらしい。」

山田「なるほど、瘴気・・・」

佐久間「あん? 私は正気だが?」

山田「そうか。降り注いだ挙句に、家の中のダニやゴキブリ、蠅とかを食い尽くし、あちこち足りない状態で“元に戻って”、『祝福しろ』とかほざいていたのを、正気と主張するのか・・・。」

佐久間「ああ、あのときは山田に良からぬ女が接近している危険性を考慮して、慌てて戻ってきたからな。ついついアスナイのセリフをパクッてしまった。」

山田「そこじゃない。そこ以外だ。『大丈夫か山田!』って、お前の頭が大丈夫じゃねえだろ。」

佐久間「誕生日おめでとう、山田。」

山田「このタイミングで言うのか。」

佐久間「毎年のように原爆投下が注目され、山田が空気化している昨今の風潮に、改革の一石を投じたいと思う今日この頃。」

山田「そんな大袈裟な話じゃないが、確かに子供の頃は嫌だったな。」

維澄「大袈裟かどうかはともかく、重要な指摘ではあるね。」

佐久間「正月やクリスマスのような“めでたい日”なら、世間からも祝われているようなものだが、この手の日は、どうしてもな。」

山田「シリアスに決めてるつもりだろうが、死根也を踏んでるぞ。」

佐久間「おっと、雑巾と間違えて背骨を折ってしまった。」

山田「おーい、生きてるか?」

八武「うぅ・・・死んでいる・・・」

佐久間「この状況で、まだギャグを飛ばす余裕があるとはな。どうやら濃硫酸を注ぐしかないようだ。」

八武「ぎゃああああああ!!」

維澄「流石にむごい。」

佐久間「死根也もエッチな店で、ドロッとした汁を女の子に注ごうとしていたんだろ? 人にされて嫌なことは、人にしない。これは常識だ。つまり死根也にとって、これは嫌なことではないんだ。」

山田「どこから訂正したらいいのか分からん。」

佐久間「それは、上の口では否定しているが、玉と竿はエッチな店に行きたかったという意味か?」(真紅眼

山田「凶行を誤魔化そうとして、凄んで・・・いるわけじゃないんだよな、お前は・・・。」

佐久間「凶行? 誰が?」ドボドボ

八武「ぎゃああああああ!!」

山田「もうやめてやれよ。」

維澄「まあ八武なら大丈夫だろうけどね。」

佐久間「だろ? 濃塩酸追加。」

八武「ぐええええええええ!!」

佐久間「焼けただれた顔が叫び続けている・・・二度と山田を、エッチな店に、誘ってはいけないと・・・♪」

山田「やめろ! 不謹慎にも程がある!!」

佐久間「言ったはずだ。山田が軽視されている風潮に、一石を投じたいと。私ぃはァ、有言実行の女であるからしてぇ、早速だが山田のプロデュースを行っている。」

山田「冒頭で言いかけてたのはそれか。」

佐久間「だいたいな、こういう日くらいしか反戦平和を唱えない不謹慎な連中に、つべこべ言われる筋合いはないんだ。」

山田「まあ、それはな・・・」

佐久間「たとえ胸は貧しくても、常日頃から反戦平和を論じている革命家を間に当たりにしていると、そいつの胸よりも薄っぺらいことしか言えない奴らに、使い捨てパッドほどの価値も無いと、心から思えてくる。」

維澄「蛇から生えた足を、どう扱おうが、私の自由です。という理屈なわけです。」

佐久間「さて全力で逃げるか・・・これは、あのときの白濁液? くそっ、ボンドみたいにネチャネチャと・・・!」

維澄「知らなかったのか? 巨乳は逃げられない。」

佐久間「やめてくれえええええええええええ!!」



山田「雉も鳴かずば撃たれまい・・・。」







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