「サトリン」 第十七話 彼女の生まれた日(5)

「人類は遠くないうちに滅びてしまう。」 今世紀の末に、恐怖の大王が空から降って来るとは、とても思えない。しかし次の世紀が終わる頃、地球で人類文明は存続しているだろうか。その次の世紀は。千年後は。 「人類が滅びたって、地球はびくともしない。核戦争を経ても、生き残る種はたくさんいるだろうし、人類だって細々とは生き延びるかもしれない。だけ…

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「サトリン」 第十七話 彼女の生まれた日(4)

アルカディア序列4位ギガマイル・クレッセントこと、三日月千里が評して曰く、入流聡子は「一足飛びの天才」である。凡人は競い合わなければ能力を高められないが、聡子は独りでも進んでいける。人から理解されないが、される必要もない。 天才が競い合える相手は天才しかいない。凡人とは競い合うこと自体が成立しない。まして一足飛びの天才ともなると、競い…

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「サトリン」 第十七話 彼女の生まれた日(3)

小学校へは行きたくなかった。 6歳を迎える前に、自分の使命を自覚し、生きる意味と目標を自ら設定していた。少なくとも学校に通った価値は無かった。 「・・・・・・」 何も勉強が嫌いだったわけではない。逆だ。勉強したいからこそ、学校などに行かず、自分の学びたいものを学んでいきたかった。しかし聡子の父親は、子供を学校に通わせるべきだという…

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「サトリン」 第十七話 彼女の生まれた日(2)

物心ついたのは2歳の頃だった。 「・・・・・・」 振り返ってみれば最初の記憶は、寝台の木枠だ。 木と空間とが交互に並んでいる。木、空間、木、空間。隙間に指を入れるのが楽しくて、何時間でも遊んだ。 「・・・・・・」 あのとき自分は寝台の内側で寝ていたはずだが、脳裏に残る景色は外側から見たものだ。0歳の自分を、木と空間の隙間越しに…

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「サトリン」 第十七話 彼女の生まれた日(1)

沢木銀一は上機嫌な顔をしていた。 ほのかに石鹸と香水の匂いを風に吹かせて、足取りは軽く、気怠くも心地よい。思わず口笛も出るというもの。 中学時代は短髪だった頭も、卒業してからは髪を伸ばして、男としては髪の長い方だ。 「へへっ、今日の女は当たりだったな。可愛かったし、具合も良かった。初物ってのもツイてたぜ。」 場末の売春宿には似つ…

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科学は妖魔を殺さない

ひと昔前、あるいは今でもかもしれないが、 文明の発展や科学技術の進歩が 妖怪や魔物を人里から追いやってしまった、 という物語は枚挙に遑が無い。 それらが暗示する事象は幾つもある。 公害や過疎への問題提起や、静けさの希求、 ディス・コミュニケーションの掘り下げ等々、 社会的・個人的それぞれに優れた話がある一方で、 いた…

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恵まれぬカードに栄光を(GB2)

「レベルE」によると、 楽しそうにゲームの不満を漏らすのは 嵌まりの兆候だそうですが、 ゲーマーなら多かれ少なかれ身に覚えはあるはず。 キーワード「~さえ何とかなればなぁ」は システム全体のみならずミニマムな事象についても 言ったりするものであります。 ポケモンカードGB2環境において、 こうであればと思わず…

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睡魔、頭痛魔、知覚過敏魔!

妖怪すくらんぶる、あるいはイシミツ四鬼風に 唱えてみると症状が和らぐと期待される。 気温は穏やかになったのだが、 どうやら春を通り越して早くも初夏に 移行しつつあるようだ。 寝冷えする危険が少なくなった一方で、 やはりと言うべきか低気圧のラッシュ。 ラッシュはボスぷっちとデュエルだけにしてほしい。 書きたいことが…

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Crystalな月の光

某お料理バトル少女漫画の紹介文に 「少女漫画かと思ったらグロかった・・・」とありますが、 しかし私としては「少女漫画って基本グロいのでは?」と ツッコミを入れざるを得ませんでした。(少女漫画脳) まあ、グロ要素の少ない少女漫画も多いので、 基本グロいは言い過ぎとしても、 ちょっと考えれば次々と出てくるのは確か。 原…

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遊戯王SEVENS 第44話 封印されしアドバンス

不協和音というとシンクロ封じですが、 シンクロ未登場のセブンスとなると、 封じるは生贄召喚! ウシロウと帰ってきたゲッタちゃんを引き連れて、 主役は遅れて登場とばかりにロア兄貴が出陣! 面会とチケットをそれぞれ賭けて、 ミミ社長とエキシビションマッチだと!? フッフッフ・・・だけで済ませると思いきや、 きっち…
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佐久間「コマンドから冷蔵庫を選ぶ」

八武「しかし山田くんは恵まれていると思うよ。」 山田「薄着で寝ても風邪ひかない頑強な肉体にか? 天国の親に礼を言わないとな・・・。」 八武「99%以上の割合で料理上手な妻の存在に、もっと感謝すべきだと思うのだよ。」 山田「佐久間から幾ら貰った?」 八武「5千円。」 佐久間「まず外堀から埋める。医療の基本だな…

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山田「遅効性の毒物」

八武「おや、山田くん。随分と顔色が悪いではないか。」 佐久間「虚弱体質のアッキーならともかく、冬でも薄着で私の目を楽しませてくれる健康優良児・山田太郎が、一体どうしたわけだ?」 山田「お前のせいだよ。」 八武「私の?」 佐久間「死根也、貴様! 山田に毒を盛ったのか!?」 八武「濡れ衣だ!」 佐久間「犯…

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降ろした荷物は我が血肉

不幸とは、好きなマンガの最終回を読めないことだ。 何年も連載を追ってきた作品は、 もはや身体の一部と化しているのかもしれない。 「進撃の巨人」が連載終了して、 しばらく虚脱状態になるかと思いきや、 割合すぐに日常に戻った。 感受性が鈍くなっているのかと嘆いたが、 どうやら虚脱が意識とリンクしにくいだけで、 き…

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三博士

「コッペリオン」読んでいて、 そういえば三博士って元ネタ何だろうと思えば、 もしかして「マジンガーZ」のアニメ版なのかと 今更ながら思い当ったりする。 大元は東方の三博士なのかもしれないが、 SFバトルに登場する三博士といえば、 「マジンガーZ」の、もりもり博士、 せわし博士、のっそり博士、だと思われる。 ア…

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プリチャン146話 フロムヘヴン

クイーンズグランプリを控えて いつもより多く回っている練習に余念がない メルティックスター、に迫って来るものは、 な、なんだあ~~~~~!?? めが兄ぃさんのセリフは後から考えると 単なるジョークだったんだヨー、てな感じだけど、 一瞬でも視聴者を「えっ!?」とさせたら勝利。 てなわけで、5年ぶりに地球に帰還した…
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遊戯王SEVENS 第43話 王への道筋

「おーへのみてぃすじ」って書くと オーティスの名前ここから来ているのかと 予想できなくもない。 ・・・てなわけでゴーハ社による ラッシュデュエル大会ですが、 何を企んでいるのか、今までの流れからすると 案外これは正攻法で来るのではと思ったら案の定。 ラッシュの開発はゴーハ社ということにして、 物販も含めて儲けに活…
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進撃の巨人 完結!!!

眠れぬ夜を過ごしていた。 最終話を読む前に死にたくないと怯え、 不安で身が竦む日々だった。 自分が明日も生きている保証など、 どこにもありはしない。 この世界は、残酷なのだから。 されど、こうして最終話を読むことが出来た。 多くは語らない。 22巻感想 23巻感想 24巻感…
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死世界変革!!ほたるが殺らねば誰が殺る

ツッコミ気質の弟いわく 「DBの太陽は巨大なゴミ捨て場」だそうですが、 そこから更に考えを進めると、 DB世界の地球や月は、我々の世界の地球や月より だいぶ小さかったりするんだろうかと、 ぼんやり思ったりします。 重力に関する描写や界王星のサイズを考えても頷けるし、 何より元ネタが「西遊記」であることを考えると しっ…

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ミルクティーでスルメを食べる

マンガや小説などを読んでいると、 食の嗜好も影響される。 例えば「包丁人味平」を読んでいて カレーやラーメンが食べたくなるとか、 「中華一番!」を読んでいてスタミナスープや 鴨のクルミソースが食べたくなるとか、 そういう手合いの話だ。 グルメ漫画に限ったことではなく、 「ジョジョの奇妙な冒険」4部に出てくる トマト…

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酸素破壊光線

ひとしきり泣き喚いた後で冷静になると、 思えばゲームしたりアニメ観たりの 合計時間が10時間を超える日々だった。 これでは疲れない方がおかしいが、 あまりにも日常と一体化しているせいで 認識するのが遅れてしまった。 にゃろうやポポロ2で遊ぶ者は また遊ばれてもいるのだ(深淵) 「GANTZ」ぬらりひょん星人でさえ…

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低気圧が発達しつつあります・・・

気象病しんどいとかいう泣き言エッセイは あまり書きたくないと言った傍から しんどくて書かずにはいられない罠。 整体、足ツボ、ドリンク、etc・・・ それでも悪化に追いつかないのか、 頭痛、吐き気、倦怠感、諸々の症状で とても何かするどことではなくなってきた。 体調優先で休んでも結局この様では 全く休んだ意味が無か…

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ブログ開設14周年

毎年恒例のメモですが、 低気圧で頭痛いので、簡潔に。 相変わらず地べたを這う気分ですが、 13周年の記事を読むと、 あの頃よりは相対的に回復している模様。 かといって絶対的には全然なってないので、 ストレスの溜まる日々であります。 不甲斐ない自分に怒りを覚えるのは ある意味で健全と言えますが・・・しかし、 …
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遊戯王SEVENS 第42話 鳩の巣

クルックルーク・・・ではなく、 デュエルの王を目指すルークは ゴーハ社が開催するラッシュデュエル大会へ向けて 意気揚々ノリノリング。 だが、エントリーは3人チームであり、 ここに血で血を争う予選が開幕するのか!? ・・・と思いきや、遊我の口から衝撃の発言が! 遊我は確定だと、私も思っていただけに、 この展開は意表を突…
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2021年のSchizoid Man

半世紀前に世に出た、キング・クリムゾンの楽曲は、 十年くらい前に友人に紹介されて知ったのですが、 あの赤ら顔のアップは、そういえば以前から 見たことがあったと思い出したものでした。 かつての邦題は「21世紀の精神異常者」だそうで、 その方がインパクトあったとは思うのですが、 レコード倫理がどうとかで表記が変わったそうです…

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気になる考察を送り続けるわ

「ムルシエラゴ」剣聖編を読んでいて、 「回転扉」の楢川姉妹も同じ現象なのではと 考えたのは私だけではないはず。 「枢木」で、笹姫は全く違和感なく、 亡霊として受け止められるのですよね。 だからこそ「回転扉」に感じた違和感は、 例えば「烈火の炎」での、紅麗が邪悪だ忌み子だと 迫害された状況と重なる気がします。 (「回転…

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2021年04月
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