「サトリン」 番外編 折れた十字架 あとがき

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そんなわけで、本編では影の薄い“アプリケイション”こと、五留吾永須の番外編でした。
どうして仲間と離れて田舎町で暮らしていたのか。その背景にも触れつつ、彼の半生を描きました。

本編でも触れていますが、世の中は概ね平和です。
この“概ね”というのが、なかなかのクセモノで、多くの人々は危機感を持てない。
騙されているわけでもなく、本当に平和な人生を送っていて、他人の苦痛に鈍感で無神経。
千里は「訓練されてないから仕方ない」と言っていますが、「ならば殺されても仕方ない」とも思います。
九古家を襲った悲劇を肯定するわけではないのですが、鈍郎が永須に対して同情的で、社会に怒りを発しているのは、そういった感情を含んでいます。

永須は、凜とは別方向で贖罪をテーマにしています。
凜と舜平は、なんだかんだで自主的に反省することは決してないタイプの人種なので、
永須とは正反対とさえ言えると思います。(どのような贖罪が待っているかは第三部にて)


ちょっとだけ出てきたのは桐札零一。
これまで本編では登場してませんが、蒼志、七美、永須と共に、8年前のメンバーです。
世代交代を意識しているので、96年メンバーは本編での見せ場が少ないのです。
七美だけは例外的に出番が多いですが、まァ緩いルールなので・・・。

8年前と永須の能力が変わっていますが、これは能力を課せられているがゆえの現象です。
朋萌には責められていますが、あながち永須だけの責任でもないはず。
また、「肉体ダメージを7分の1にして引き受ける」能力も、意外と侮れない局面が出てきます。
今回も第九話のダイジェストで、鈍郎の致命傷を引き受けたことを強調しました。


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