テーマ:佐久間闇子

佐久間闇子の帰宅

窓を開けた教室に、爽やかな風と蝉の鳴き声が流れていた。 整然と並べられた机の群れに、傾き始めた陽射しが影を作る。 黒板消しをクリーナーにかけて、少女は粉を拭き取り、息を吐く。 いつもながら、緑色だというのに黒い板とは疑問だ。 しかし彼女の漆黒に流れる髪も、光を弾いて緑が闇を映える。 「それで、何の用?」 少女は13歳という年…
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闇市ふたたび

まったくもって最強の女だ・・・と、八武死根也は思う。つくづく思う。 そして自分にとって最高の友人でもある。いや、悪友か。 仕えていた主たる、闇の支配者ミクモウの、断片にして端末。 佐久間闇子。あるいは佐久間闇市。性別で名前を変えているのは、拘りというより執着の薄さだ。 尤も本人に言わせれば、愛すべき山田太郎の他は、おしなべて無関…
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闇子

<問題編> 真夜 「ハァ、ハァ、動的計画法・・・。」 真夜 「今、対象となる問題を、んんっ、複数の部分問題に分けちゃダメ・・・ダメなのに・・・」 真夜 「悔しい・・・いつもの調子が出せれば、こんな問題なんて・・・でも分割しちゃう!」ビクンビクン 真夜 「強いて違うところを挙げれば、部分問題の計算結果を…
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闇市

◆ アッキー 「ここに100枚の金貨があります。」 佐久間 「金貨なんてどこにあるの。」 アッキー 「金貨なんてありませんよ。」 佐久間 「だったら金貨があるなんて言わないでよ!」 山田 「ワンダーランドかっ!」 佐久間 「冗談はさておき、論理クイズを始めよう。」 八武 「ふむ、論理は苦…
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屍の街   あとがき

◆ 「美肉賞味」が熟女だったので、今回は幼女で行こうという着想でした。あくまで最初は。 相変わらずコンセプトが迷走する毎日ですが、街の描写は上出来だと思っています。 全体的には、あまり出来が良くないので、多くは語りません。 最後の展開が駆け足で、構成が甘かったと反省。 銃器に詳しい人は一発でわかったと思いま…
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屍の街 10

突如として竜巻が巻き起こった。 それを皮切りに次々と爆炎が噴き出し、こちらへ向かってくる。 「ぬああああ!?」 八武は驚き、いきり立った逸物を両手で抱えながら走り出した。危険なので真似してはいけない。 「あれは何だ!?」 山田も逃げながら、その中心を見据えようとする。誰かがいるようだが、はっきりとは確認できない。 すると、一…
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屍の街 9

闇の支配者ミクモウが死んだのは、ある世界軸で1億年も前のことだった。 魂を持たないミクモウの精神は粉々に分かれ、世界すら超えて散っていった。もう元には戻らない。 しかし、精神の大部分は、ひとつの世界に散らばっていた。それらは再び元に戻ろうとした。それが起源。 佐久間という苗字すら無かった頃からの、佐久間一族の悲願。ミクモウの復活。…
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屍の街 8

「それで、これから私をどうするって?」 あちこち引き裂かれた服に身を包んで、ポニーテールの美女が磔になっていた。 豊かな胸や、くびれた腰、すらりと伸びた脚などが、血に塗れている。 しかし眼光だけは極めて鋭く、目の前の少女―――実際は少女という年齢でもないのだが、優しい顔をした悪魔を捉えて離さなかった。 「ん~、それは~、どうしよ…
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屍の街 7

もくもくと燻る煙が、夕暮れの空を舞うカラスへ向かって流れていく。 季節を感じさせない、うっそうとした街。薄暗い街。 公害を撒き散らしそうな雰囲気の工場に、ネオンサインのけばけばしい歓楽施設。 のどかな田畑に、倒れそうな案山子、藁づくりの屋根、木造家屋。 都会と田舎がごった返したような、鵺のような一帯。 そこへ現れたのは、屈強な…
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屍の街 6

その瞬間だった。 少女の全身から無数のトゲが乱射され、八武に降り注いだ。 「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!??」 天高く聳えるバベルの塔に、稲妻が降り注いだ。 バベルの塔からは人々が飛び散り、泣き叫んだ。 「美しいわ。」 壊れたテープレコーダーのように、佐久間は同…
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屍の街 5

少女は八武の膝に抱かれながら、泣き叫んでいた。 人生で初めて味わう快楽に、頭がついていかない。 「おや、触診でこれだけ痛みを感じているとは、やはり良からぬ事態が起こっているようだ。」 痛みではなく快楽。医者という立場を利用して良からぬことに興じる八武は、触診に剄を使っていた。 人間の体に流れる生命エネルギーを操り、苦痛も快楽も思…
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屍の街 4

「綺麗な体をしているね。」 少女は下着を身につけていなかった。こんな街だから当たり前なのだが、服を脱いだらスッポンポンである。 これまで体を拭くのは佐久間が担当していたので、男性に体を晒すのは初めてだ。 「え、あ・・」 「さあ、四つんばいになって。」 戸惑う少女に、八武は追い討ちをかける。 どうして四つんばいにならないといけ…
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屍の街 3

それから数日、少女L・Bは、だいぶ血色が良くなっていた。 つやつやした肌は、その年齢の少女そのものである瑞々しさを放っており、表情にも生気が戻っていた。 「あなたの開発した栄養剤は、大したものですね。」 「無認可だけどねぃ。」 成分を明かせば、百年後にも認可されることはないだろう。 かつて異世界で暮らしていた八武は、そこで地球…
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屍の街 2

少女の名は―――プライバシーの観点から本名は明かせないが、イニシャルをL・Bといった。 「ふむ、まずは何を置いても栄養だ。」 医療の基本は、病気を治すことではなく、健康な肉体を維持することだ。 怪我や病気の治療というのは、その延長線上にあるものであり、本質はQOL・・・クオリティ・オブ・ライフである。 すなわち、生活の質。“体が…
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屍の街 1

もくもくと燻る煙が、夕暮れの空を舞うカラスへ向かって流れていく。 季節を感じさせない、うっそうとした街。薄暗い街。 公害を撒き散らしそうな雰囲気の工場に、ネオンサインのけばけばしい歓楽施設。 のどかな田畑に、倒れそうな案山子、藁づくりの屋根、木造家屋。 都会と田舎がごった返したような、鵺のような一帯。 そこへ鞄ひとつ、細身の男…
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闇で会いましょう

山田 「誕生日おめでとう。」 佐久間 「ありがとう。そしてありがとう。コズミックありがとう。」 山田 「・・・何か縮んでねえか?」 佐久間 「14歳モード。別名、中二モード。」 維澄 「それでも私より背も高くて胸が大きいとか、ふざけやがって。」 神邪 「さくまさんじゅうよんさいと言いたいんですね、わかります…
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さくまやみこさんじゅうさんさい

山田 「マジで精神年齢13歳だから困る・・・。」 佐久間 「なるほど、13歳(中学二年生)と言いたいわけか。プレゼントありがとう。」 神邪 「今日は佐久間さんの誕生日ですね!」 山田 「33歳に相応しい、落ち着きある振る舞いを心がけよう。」 佐久間 「黙れ!」 山田 「何でだよ・・・。」 佐久間 「シ…
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ある日の彼女

彼女は鈴を鳴らすような美声で言った。 「人を評価するときは、批判の仕方を観察することね。」 カフェの椅子に腰を落ち着け、清楚なワンピースを着て、彼女はコーヒーを少し飲む。 幼さと大人びた妖艶さが同居したような顔立ちに、腰まで伸びた艶のある黒髪。 「批判の仕方、ですか。」 「そうよ。内容に正当性があるかなんて、どうでもいいの。」…
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佐久間闇子の血縁関係まとめ

◆ ◆ ◆  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆             ジェミニィ               |               | ミック・ドーミニエー   |      |        |      |        |      ?        |      ?        |…
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佐久間と山田のけだるい日常 第七十四話~第七十七話あとがき

◆ ◆ ◆ これにて今年の「けだるい日常」は連載終了。 バレンタインデーまで描いたので、冬の話は終わり。第二部は終わりです。 第三部からは春の話になりますが、内容は変わりません。お楽しみに! <第七十四話> 佐久間 「うーむ、男になっても私は最高だということが判明してしまった。」…
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佐久間と山田のけだるい日常 第七十七話 ~傲慢~

「いやまったく、私は私に生まれて最高だな。」 打って変わって爽快な様子の佐久間闇子に、山田は「そうかい」とだけ言って流そうとした。 「この世に私に生まれるほどの幸福は他に無いと思う。異論は認めない。ブラック!」 特に意味の無い叫びを語尾に付け加えて、佐久間は右手の異次元ポケットから包み紙を取り出した。 「そんな私からチョコレート…
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佐久間と山田のけだるい日常 第七十六話 ~暴食~

「今日も元気だ、ご飯がンまい!」 およそ10人分ほどの食事を頬張りながら、佐久間闇子は元気に叫んだ。 飯粒が山田の顔へ飛び、山田の表情が曇る。いつもの光景である。 「お前の食ったものは、どこへ行くのかな・・・。」 「言ってなかったか? 私は肉体を55パーセントに圧縮してるんだ。解除すれば2メートル30くらいになる。」 「お前は…
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佐久間と山田のけだるい日常 第七十五話 ~放射能~

「やれやれ、男の体も不便なものだな。やっぱ女でいいわ。」 いつもの黒いシャツに短いジーンズ姿で、佐久間闇子は食卓で味噌汁を啜る。 山田は怒りが込み上げてきたが、それより気になることがあった。 佐久間の耳から青白い煙が出ているのだ。 「なあ佐久間、その煙は何だ。」 「これか? どうやら放射能が漏れてるらしい。」 「お前の体には…
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佐久間と山田のけだるい日常 第七十四話 ~転換~(後編)

「聞こえなかったのか? お前の妻をレイプすると言ったんだ。お前の妻、ミガロス99号を。」 佐久間闇市は、せせら笑いながら八武に向かって宣言した。 「待ちたまえ。女なら私が他に調達しよう。」 「おいおい死根也、お前にとって女は物資か?」 レイプ宣言してる人間が言うセリフではなかった。 「あァ、それとも竜太郎の妻を差し出すって意味…
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佐久間と山田のけだるい日常 第七十四話 ~転換~(中編)

佐久間闇市(さくま・やみいち)は八武病院を出て、街へ繰り出した。 服装は黒いシャツにジーンズと、いつもと殆ど同じだ。ただ、ジーンズの丈が長い。 「クックック、たまには男の体になるのも悪くない気分だ。ちょっと股間がもぞもぞするが・・・。」 意識すると余計にもぞもぞしてきた。 そんなとき、ふと目に留まったのが女2人。やや化粧が濃く、…
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佐久間と山田のけだるい日常 第七十四話 ~転換~(前編)

ポニーテールを結い直しながら、佐久間闇子は呟いた。 「何だか急にレイプがしたくなってきたな。」 「死ね。」 朝刊を読みながら、山田は顔をしかめる。 「生きたい・・・。」 わざとらしく涙を浮かべる佐久間。 山田は、うんざりしながらパンを齧った。 「あ、そうだ。レイプで思い出したが、死根也に謝礼を払っておくのを忘れていたな。払…
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佐久間と山田のけだるい日常 第七十話~第七十三話あとがき

◆ ◆ ◆ 分裂強化月間! ・・・でした。本当に1ヶ月も続いてしまうとは。 他人と馴れ合わない佐久間が見たいと、誰よりも私が思って、始まりました。 昔の話を書くのでも良かったのですが、そちらは執筆難航中・・・。 そんなわけで、けだるい日常に組み込みました。だいたい何でも組み込める自由度。 もはや何が…
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佐久間と山田のけだるい日常 第七十三話 ~意識~(その8)

苦痛に歪む表情へ、口を犯しながら(B)スライムが侵入する。 純白のブラの隙間へ、真っ黒なスライムが先端を弄る。 痛めつけられた細いお腹へ、スライムが臍から侵入する。 スカートの下からも、ごぼごぼと真っ黒な触手が入っていく。 手足は2人の男に抑えられ、身動き取れない。成す術なく、嬲られる。 小刻みに震える彼女の肉体。快感と羞恥に…
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佐久間と山田のけだるい日常 第七十三話 ~意識~(その7)

「離れろっっ!」 突然(B)が叫んだ。 山田と八武は即座に飛び退き、その鼻っ面を闇の刃が掠めた。 佐久間(B)は蒼白で、全力で(A)を殴り飛ばしていた。 「・・・ほぉ~ら、こうやって、私にも密かに反撃の力を蓄えてるだろ・・・・・!」 やはり(B)の言うことは正しかった。 子宮を何発も殴られても、今の佐久間(A)は平然とした顔…
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佐久間と山田のけだるい日常 第七十三話 ~意識~(その6)

「ククク、よくやったぞ山田。佐久間(A)の乙女心を見抜き、ストライクな発言をかますとは・・・この女タラシが。」 佐久間(B)は、ニヤニヤ笑いながら自らも天井を突き破って飛翔した。 「おい待て、聞き捨てならねえぞ!」 山田は後を追おうとするが、飛べないので遠吠えだ。 「とにかく山田くん、我々も外に!」 「ああ、そうだな・・・!」…
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