遅ればせながら12巻感想。 誰かが死ぬのかと思っていたが、その人物が意外すぎた。・・・。 <第47話 引き続きユミルさんセクシー論> 11巻でベルユミに萌えていたら、ここでベルトルトがアニを好きだという事実が発覚! 作中人物でない私には盲点だったカップリング。ふむ・・・。 超大型の正体といい、最近はベルトルト推しが進んでるという。私の中でも地味に株が上がっている。 殆ど完全に再生したユミルたんに比べ、エレンは未だ欠損状態。アポテムノフィリアの私にはたまんねぇ。 しかも、あざとイェーガー発動。割と理由のある暴力がライナーを襲う! 予想通りの“肘”。 どういう読者サービスだ・・・。ありがとうございます。絞められてるエレンがまたハァハァ しかしギョッとしたのは、「人間に戻るとき誰を食ったか」というセリフ。 理性を完全に失う前に人間を食うことで、巨人状態と人間を行き来できるようになるのだろうと考えて、おおよそ間違ってはいないと思うが・・・問題は、エレンが人間に戻る前に、誰かを食ったのかということ。 そこでマルコを想像したのは、私だけではないはず。 あっさり死にすぎだというだけでなく、思い出すのはアニの件。彼女はマルコの立体軌道装置を拾って検査を免れたことは認めたが、マルコを殺したかどうかは実は曖昧だ。ソニーとビーンを殺したのは確実としても、マルコを殺したかどうかまでは言及されてない。「拾った」というのは、言い逃れでないかもしれないのだ。 それを裏付ける理由のひとつは、ライナー、ベルトルト、ユミルの誰も、巨人時のサイズをコントロールできないことが、この回で確信できたからだ。ほぼ間違いない。 考えてみればエレンも、完全な状態では15メートル級しか出せていない。どうやらサイズは自分で変えられないというのが普通のようだ。 となれば、あのときアニが巨人化していたら、かなり目立つのではないか? そのリスクを背負ってまで、立体軌道装置を奪うとは思えない。そのへんの死体から拝借すればいいのだから。 もしもエレンがマルコを食ったのだとすれば、これは凄まじいことになる。 エレンが“人間の側”でいられる根拠が、がらがらと崩れてしまうではないか! そして個人的には、ジャンが・・・。 「座標」が何を意味するかは50話まで待つとして、ユミルは60年も彷徨っていた割には若すぎる。 巨人化してる間は歳を取らないのだろうか。 その他にも色々と気になるセリフはあるが、それはさておき「ここの地形なら私が一番強い」はゾクッときた! これがサイズをコントロールできない裏付けであるが、サイズが大きいほど強いってわけじゃないというね。 実は超大型って、その場から一歩も動けないんじゃないかという説が有力らしい。 言われてみれば、超大型が歩いたことはないし、あの巨体で二足歩行は無理だというのは納得できる。 ベルトルトの首に腕を回すユミルたんがセクシーすぎて、またベルユミが熱くなるな・・・! うわー、支配されたい! ベルトルさん羨ましい! そして本日の問題シーン。 クリスタ食われたーーーっ!!(死んではいない) この光景、なるほど確かに人喰いモナリザ・・・! 誰もが納得。 調査兵団の速攻ぶりにはエルヴィン団長に敬意を払うしかないが、この時点で嫌な予感。 まず、リヴァイ兵長不在。(負傷の為) そして何故ハンネスさんが来てるのかと・・・そりゃあ、心情的には来ても不思議ではないのだが。 <第48話 逆だ> どうやら、調査兵団、駐屯兵団、憲兵団の、混成部隊らしい。 憲兵団の連中が程よく笑いを誘ってくれる。普段は国家の為だ国を守ると威張ってる奴らが、本当の修羅場で見苦しくなるのは爽快だねぇ! 見苦しさが輝きであるよ! 巨人たちが色々と、何というか・・・イイ・・・。 このマンガでは巨人が全て「おっぱい」や「パンチラ」のような読者サービスであるとのことだが、納得だ。 確かに全裸だし、エロいと言われたら反論できない。でも条例違反には絶対ならない。凄え。 荒い息でぐったりしてるクリスタが性的なんだけど、それよりもインパクトの強い次のシーン。 クリスタ 「そりゃ巨人はそんなこと言わないだろうけど! 凄い勢いで食べようとしてくるじゃない!!」 吹いたwwwwwwwww そして、それに対する答えが、こちらだ。 ユミル 「だ・・・誰にでも短所の一つや二つはあるだろ!? そこさえ目をつぶれば割といい奴らなんだよ!!」 ひぃいいwwwwww腹筋が痛いwwwwwwwwwwww つぶれねえ・・・・・。つぶれねえよユミルさん・・・・。目をつぶり、それでも恐怖があふれ出る!! 極めつけがベルトルさんのセリフ。 クリスタ 「やっぱりあなたは、ライナーとベルトルトに脅されているのね?」 ベルトルト 「・・・。逆・・・だ・・・。」 死ぬwwwwwwwwwwwww腹筋が死ぬwwwwwwwwwwww 誰ひとり、ふざけてなどいないのに、この腹筋の痛みはどういうことだ。これがシリアスな笑いってやつか! 笑ってばかりもいられないので、ユミクリルートに入ってきた2人を眺め・・・・・てる暇も無く、ついに追いついた! さっきからミカサがかっこよすぎて惚れ直しそう。 尊重できる命には限りがある。これ名言。何も特殊な状況だけでなく、日々そういうものだと思う。 あるラインで、その人に対する尊重の度合いが分かれると思う。たとえそれが、生命に関わることでも。 そしてジャンが、また男っぷりを上げたと思うんだ。かっこいいジャン。 嫌いだけど、仲間。こういう関係に萌えるのは私だけではあるまい! ・・・でも、マルコの件が不穏。 語らずにおれないのが、ベルトルトの魂の叫び。 ライナーのように分裂こそしてないものの、そりゃあベルトルトだってキツいよ・・・。ねえ・・・。 全てが嘘じゃないからこそ騙された。逆に言えば、騙されたことは全てが嘘じゃなかった証明。 <第49話 5年振りだな・・・> やっぱ巨人が、イイ・・・。サービス多いな、12巻は! 何だこりゃって、ファンタジーな光景。憲兵団が食われたのが、地味に腹筋に来るww しかし・・・・・・え、 エルヴィーーーーーン!!! このときの巨人の歯を剥き出しにした顔が何とも言えない。 悲痛、悲痛って・・・ 「進め!!」の一声が、泣ける。 ミカサも捕まりかけたし、肝が冷える・・・。 ジャン、やるジャン! たとえミカサと結ばれなくても、エレンとアルミンの次に彼女に近いところにいられるのは、ジャンしかいないよ! そして問題シーンその2・・・これが噂の“黒ミン”か・・・! 思いついたときの笑顔が、まさに悪魔。喋ってるときも悪魔。 ベルトルさんの恋心は本物だ! ・・・と、感動しながら、「悪魔の末裔」という言葉が単なる罵りの言葉だろうかと、ふと疑問に思った。 ここの人類皆殺しと言ってるあたりとか、根本的に種が違うとか・・・? エルヴィン生きてたーーー!! え、いや、ちょっと待って? あんた落馬したよね? もう追いついたの? 実は兵長と互角の強さじゃないかと妄想したこともあったが、それが全くの妄想でもないと思わせる速攻。 そしてミカサ、ナイス奪還。 何気に魅せるコニー。 「そんぐらい、バカにだってわかるぞ・・・」 サシャとセットでバカと評されるコニーだが、決して知能が低いわけではないという。 頭の回転も早くなったか・・・? ・・・・・・で、ラスト。 嫌あああああ!! <第50話 悲痛> 回想から始まる演出がハートフルボッコ。 しかも握り潰されるカルラ母さんが性的すぎる罠。くっ、読者の良識が試されている・・・! 食われるときの脚が、またセクシーなんだ・・・。 で、トラウマの巨人だけど、トラウマになってるのはエレンだけじゃねえんだな・・・。だよな・・・。 ハンネスさんこそ、この巨人に関してだけならエレン以上のトラウマじゃないかと。 もちろん駐屯兵団クラスが1対1で敵うわけもなく、無惨・・・! ああ・・・! ハンネスさんが出陣に加わった時点でも、どこか死ぬとは思っていなかった。自分の甘さに眩暈。 そして、戦場でイチャつき始めるミカサとエレン・・・・・・ええ・・・・・・?? リア充とかバカップルだとか、そんなレベルじゃない。もっと恐ろしいものの片鱗。 この惨憺たる有様の中でラブラブしてる場合かとツッコミ入れたくなるが、ミカサの笑顔が素晴らしすぎて、私は考えるのをやめた。考えるのではない、感じるのだ。 というか、これ、せめて死ぬ前に告白したということだよな・・・。それくらい絶望的な状況だということが、次のページで明かされる。 だが、そのときのエレンの言葉は、諦めなどではなかった。 そして、そして、そして、「座標」!!? 何か知らんが、巨人がエレンに操られている!? もしも「座標」が巨人を操る力だとしたら、まさに“進撃の巨人”!!!!! これなら物量の差を覆せる・・・!? 一方で、ユミクリというよりクリユミルートまっしぐらのクリスタとユミルだったが。 「何だか不思議なんだけど、あなたといれば、どんな世界でも、怖くないや!!」 しかし、ベルトルトの叫びを聞いて・・・。 「ゴエンア」 やはり超大型は歩けないか、巨人化すらしないということは、それだけエネルギーを食うのか。 今のベルトルトは、巨人化できない状態なのか。 ベルユミというよりユミベル展開になってきたが、ユミルたんが女神すぎて興奮してきた。 ・・・さて、「座標」が巨人を操る力だとして、どうしてエレンが持ってるのか。 やはりグリシャパパンの仕業か。 それについては、これ以上は推測できなかったが、気になるのはライナーとユミルの認識の違い。 ユミルは「壁の中にも未来がある」と思い、ライナーは「エレンに持たせてはならない」と思っている。 となると、客観的には人類の未来にとって有利なことでありそうだ。 しかしライナーのセリフは、単に立場の違いだけでは説明できない。 思い当たるのは、かつてエレンがジャンに向かって放ったセリフだ。 “敗北主義者” 敗北主義者。敗北主義者、である。 エレンの思想について考えるとき、いつもこの言葉が浮かんでくるのだ。。 これは、かのナチスが、よく言っていたことなのだと思うと、余計に。 エレンは、肉体的な弱さに関しては、思いやり以上のものを発揮する。 その反面、精神的な弱さや、立場の弱さについては、辛辣で冷酷だ。 レーニンは私の知る限り最強の革命家だが、弱者に対する思いやりという点では今ひとつだった。 彼の死後は、トライフォースでいうところの知恵と勇気がソビエトから失われ、力だけが残った。 それを体現するのがスターリンであり、スターリンの死後は力すら失われていった。 ゲバラは最も人類愛に富んだ革命家だったと思うが、彼の言う“人類”に、ゲイは含まれていなかった。 男らしくないとか、勇敢でないとか、そういうものを彼は軽蔑し、侮辱した。 勇ましいことは良いことだが、ゲバラは臆病者に対して辛辣すぎた。 エレンに対して、これらのケースと同じような印象を抱くのは、決して的外れではないだろう。 強者は弱者を思いやらない。それは事実だ。「弱いままでいい」と言う強者など存在しない、という意味で。 それは誠実で優しい人間ほど、強く現れる傾向である。弱い奴を認めるのは悪党だけだ。 「人間は弱いけど強くなれるんだ」というのは植木耕介のセリフであるが、「流されるクズが普通の人間」と言うアニの感覚とは、相容れないものだろう。 しかし、相容れない感覚を持つこともあるのが人間なのだと、何度でも思い知る。 両方の感覚に、一定程度ずつ共感してしまう。 弱者に辛辣な物言いに対して苦痛を覚える一方で、あるラインを切って弱い奴に対しては、私も辛辣で冷酷だ。 つまり、違いは下限の位置でしかない。 エレン、そしてレーニンやゲバラ、ついでに言うと私の父も、弱者に辛辣な強者であるが、私は弱者に辛辣な弱者ということになる。うっわ、私、最低・・・。ヒトラーかよ。 やや話が長くなったが、たとえ巨人が駆逐されようが、ナチスみたいな社会ではどうしようもない。作中の王政府と、どっこいどっこいだ。 ソビエトでも作中の感覚だと古いだろう。(ソビエトの絶大な功績は認めるところであるが) キューバなら、どうか。私はキューバに住みたいとは思わないが・・・。 何にしても、作中で描かれている“絶望”は、巨人の脅威だけでないのは間違いない。 巨人が資本主義のメタファーであるならば、巨人を倒さねばならない≒資本主義が駄目だ、というのは、かつてと異なり、今や常識となりつつある。 だが? その後に築く社会が、資本主義より低レベルでは駄目だ。少し上等な程度でも労力に見合わない。 どのような未来を作るのか。既に焦点は、そこに移っている。 情報不足なので断定はしないが、あるいはライナーたちは・・・? それぞれに思い描く個人的な未来はあれど、人類の未来を思い描けるのは誰だろう。 各兵団から1人ずつ思い浮かべるとしたら、ジャン、マルロ、ピクシス司令、あたりか。 この3人の中だと、ジャンに付いていきたいと思う。強い人ではないからこそ、弱い人の気持ちがわかる人に。 ・・・次巻予告が、恐い。 |
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