佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 西洋では近代まで負の数を定義できなかった?

<<   作成日時 : 2014/03/20 00:05   >>

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なかなか信じがたい話ではある。実用していたものの、激しい抵抗感を覚えていたなどとは・・・?
あのパスカルが、「0引く4は0である」などという、現代人が聞いたら卒倒するようなことを言ってたのだと聞いたときには、デマか何かだと思ったものだ。
これは、0を「無」と捉えることから生じている感覚らしく、すなわち「0の発見」も近代に入ってからのものなのだ。
そうした西洋の数学における感覚を、私は何かに似てると思った。・・・そう、デュエルモンスターズである。

デュエルモンスターズのうち、オフィシャルカードゲームでは、レベルの下限は1である。
レベル0を「無」であると捉え、レベル2のモンスターに《降格処分》を装備しても、レベルは1となる。
例外的に《アンティ勝負》では、魔法・罠を選択したときのレベル0として扱うが、やはりマイナスは存在しない。

これは、デュエルモンスターズの創始者ペガサスが、西洋人であることに准えているのだろうか?
マイナスのレベルを持つダークシンクロモンスター(アニメ5Ds)が“邪悪な存在”として扱われたことは、西洋的価値観の顕れを表現しているのかもしれない。(OCGでは普通のシンクロモンスターになっている)
そして天馬夜行が使う《レベル・アワード》は、「0の発見」のメタファーだと言えるだろう。

数学的に言えば、「マイナスを掛ける」とは「方向を逆にする」ことである。
複素数とガウス平面の感覚で言えば、「角度を180度プラスすること」であり、より正確な表現になる。
そこには善悪や正邪の入り込む余地は無く、ただの回転があるのみだ。
ところがデュエルモンスターズでは、カースド・ニードルという邪悪の象徴として描かれている。
アニメでゼーマンが支配していた地の暗澹たる光景は、当時の西洋の人々の心象風景なのだろうか。

借金や損をマイナスと捉えるのは理解できる。
しかし、借金を背負っている人や、損を重ねている人が、邪悪な人とは限らないだろう。(おそらく普通の人が過半数を占めると思われる)
「めだかボックス」に登場する過負荷(マイナス)も、“邪悪”ではなく“敗北”を示すものだ。
個人的には、マイナス思考を見下し嫌悪する感性こそ、吐き気を催す邪悪だと感じる。

ガウスは複素数を、絶対値と角度で顕すことを思いついた。
・・・思いついた、という言い方が正確かどうかはわからないので、提唱したと言い換える。
例えば、絶対値3で角度45度の複素数に、絶対値4で角度30度の複素数をかけると、絶対値12で角度75度の複素数になる。(2数の積は、絶対値の積と角度の和になる)

絶対値というのは原点からの距離である。2点間の距離にマイナスは無い。
おそらく、西洋で長らく培われてきたマイナスへの違和感は、こうした「マイナスが存在しえないもの」に重きを置く感覚と通じているのではないだろうか? 想像でしかないが。

ともかく、マイナスを180度の回転と捉えることで、数学はひとつの飛躍を遂げたのだ。
この“回転”の概念は、やはり5Dsの“モーメント”を思い起こさせる。シグナー(プラスのシンクロ使い)とダークシグナー(マイナスのシンクロ使い)の戦いに、モーメントが深く関わっていることは、今から思えば実に意味深だ。

確かにモーメントには、明るい部分と薄暗い部分、正しい要素と負の要素が、混在している。
そしてモーメントの魅力を(回りながら)語っていた阿久津は、善とも悪とも言えない、独特のキャラをしている。
実数軸に存在しない数は大小を定義できないが、プラスを善、マイナスを悪とするならば、回転する阿久津は善悪で括れないのも当然なのだ。

アニメ5Dsのスタッフが、どこまで意識し、あるいは研究していたのかは定かではないが、こうした符合を知ることで、より深く5Dsを楽しめるのは幸いである。


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