佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 決闘迷宮 29   Avatar−X トリックナンバーズ (中編)

<<   作成日時 : 2014/05/10 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



全ての自然数は1で割り切れる。

2で割り切れる数は、一の位が2で割り切れる。

3で割り切れる数は、各位の数字を足して、その合計が3で割り切れる。

4で割り切れる数は、下二桁が4で割り切れる。

5で割り切れる数は、一の位が0か5である。

6で割り切れる数は、2で割り切れる数の条件と、3で割り切れる数の条件を、同時に満たしている。

7で割り切れる数は、位を3つずつ区切って、ひとつ飛びの組を足し、それぞれの合計値の差が7で割り切れる。

8で割り切れる数は、下三桁が8で割り切れる。

9で割り切れる数は、各位の数字を足して、その合計が9で割り切れる。




◆ ◆ ◆



それにしても腹が減ったなぁ。腹が減ったなぁ。腹が減ったなぁ。
胃が痛いくらいに腹が減ったなぁ。比喩だけど。
しかし実際、腹が痛い。
糸鋸で切った首と手首の傷からは、まだ血が出ているが、あまり痛くない。きっと大したことはないのだろう。

腹が減ると、死にたくならないか? 僕は死にたくなる。不愉快なことを次々と思い出し、陰鬱な気分になるのだ。

それは逆に、腹を満たせば気分が楽になるということでもある。
だから空腹を満たさなければならないのだ。空腹を満たさなければならないのだ。

ならないのだ、が。


それよりマサキを探すのが先だろう。
このデュエルに勝てば、マサキの居場所を教えてもらえるのだ。



アバター:LP1119、手札6
場:伝説の剣豪MASAKI(攻1122)
場:

ノイド:LP7000、手札4
場:ヂェミナイ・エルフ(攻8000)
場:




数位数論(トリックナンバーズ) レベル5能力 (所有者:ベーター・アン)
数値の位を入れ替えることが出来る。



“壱”(シフトワン) レベル6能力 (所有者:竜堂神邪)
数字を元の値から±1出来る。




「これで終わりよ! 《ヂェミナイ・エルフ》で攻撃・・・死ねえっ!!」

「何を言ってるんだい、ベーター・アン。死ねと言えば死んでくれるなんて、そんな夢見がちな妄想をするなんて、それでは僕と同程度の低劣なゲスだってことだよ。デスノートだって名前を書かないと死んでくれないのに、言葉だけで人を殺せると思うなんて、マーラムマスターでも気取っているのか? お前だけでなく大勢が僕を嫌悪してるのは知ってるけど、ここはドラクエの世界じゃないんだ。ザラキを800回唱えても、人は死なない。何度も試したから知っている。死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、死ねっ、と幾ら連呼しようが、嫌いな奴は死なない。むしろ事情を知らない人間から嫌悪される率を高めることになってしまう。うっかり繊細な人を自殺させてしまうかもしれない。まあ、死ねと連呼してから深呼吸をすると気持ちが楽になるから、人が聞いてないところで連呼するのは精神衛生上とても良いことだけれども、屋外で叫ぶのは絶対やめた方がいい。煙草を吸いながら道を歩いている奴に、因縁つけられたりするからね。あのときは煙たかったなぁ。人に死んでほしかったら、自分の手を汚さないといけない。唯物論的には行動が人格を規定していくから、人を殺せば人殺しに相応しい人格になっていく。つまり手を汚せば心も汚れる。それだけの覚悟も無しに、死ねと言うなんて、自分の手を下さずに人を殺そうとする卑怯者ってことだよ。自分は一切傷つかずに、なおかつ相手を一方的にいたぶることが最良であると考える、僕みたいなクズ野郎と同じだ。労働者を酷使して死なせ、自己責任論を展開する資本家のようなものだ。僕を生理的に受け付けないというならね、僕みたいになることだけは絶対に避けなければならない。もっと清く正しく生きるんだ。人生やり直しが出来るにも、限度ってものがあるんだからさ。というわけで、しぃしぃしぃ、死〜〜ね〜〜♪」

最後に低音ボイスで歌って締め括った。
ベーター・アンは、顔を強張らせて震えている。
僕の演説に感動や共感を覚えたわけではない。呆れたわけでもドン引きしたわけでもない。
そりゃそうだ。僕が喋ってることは、ごく普通の道徳とか倫理の話だから、感動とか共感なんて大袈裟なものとは無縁だし、ドン引きされるほど大したことも喋っていない。このくらい誰でも言えるだろう。

ベーター・アンが固まっているのは、《ヂェミナイ・エルフ》が攻撃できなかったからだ。


アバター:LP1119、手札6
場:伝説の剣豪MASAKI(攻1122)
場:

ノイド:LP7000、手札4
場:ヂェミナイ・エルフ(攻8000)
場:



「・・・・どうして・・・・・・!?」

ようやく声を発したベーター・アンだが、言ってることは平凡だ。
やはり世界は普通のことが大半を占めている。
強いて言えば、美少女が驚くこと、美少女でなくても人が驚く光景を愛してやまない人間にとっては、普通に嬉しいことかもしれないな。

「何を言ってるんだい。僕のデュエリスト能力に決まってるじゃないか。」

僕も普通のセリフで答える。
マサキなら、ここで気の利いたセリフのひとつでも言えるんだろうな。

「どうやって・・・・」

「ああ、次のターンで説明するよ。」

「くっ・・・ターンエンドよ!」



アバター:LP1119、手札6
場:伝説の剣豪MASAKI(攻1122)
場:

ノイド:LP7000、手札4
場:ヂェミナイ・エルフ(攻8000)
場:



「僕のターン、ドロー。《レッグル》を召喚。」


レッグル レベル1 地属性・昆虫族
攻撃力300 守備力350
このカードは相手プレイヤーを直接攻撃する事ができる。



「“トリックナンバーズ”!」

「“シフトワン”!」


《レッグル》 (攻300→3→4)


ベーター・アンの能力が先に適用されたのは、僕の絶対能力が《邪神アバター》よろしく最終適応効果・・・すなわち、任意で発動できる能力の中で、最も遅く適用される効果であるからだ。
同時に発動したならば、最後に適用されるのだ。ゆえに絶対的な効果であるとも言えるわけだが。


「直接攻撃!」

「くっ・・・!」


ノイド:LP7000→6995


「・・・ふぅ。」

ダメージを受けたというのに、ベーター・アンは安堵したように息をついた。
この攻撃でライフを0にされるかもしれないと恐れていたのだろう。

その通りだ。



「再び直接攻撃。」



ノイド:LP6995→6990



「!!!!!?????」

ベーター・アンは、レイプされそうになった牛尾さんみたいに驚いた。





「バトルフェイズの後はメインフェイズ2に入る。それをシフトしてメインフェイズ1にした。メインフェイズ1の後はバトルフェイズに入ることが出来る。名付けるならば、フェイズループ。これが“数値”と“数字”の違いだ。」





メインフェイズ1やメインフェイズ2の、1や2は、数値ではなく番号だ。数値を操作する能力ではシフトできない。
数字を操作するからこそ、メインフェイズ2をメインフェイズ1に出来るのだ。

逆にメインフェイズ1をシフトしてメインフェイズ2にすることも出来る。
《ヂェミナイ・エルフ》が攻撃できなかったのも、メインフェイズ2になっていたからだ。

僕の絶対能力は、応用範囲が広い。
デュエルに関する数字なら何にでも干渉できる。

たった1ポイントを動かすだけの、脆弱で絶対的なデュエリスト能力だ。



ベーター・アン:LP5→0



◆ ◆ ◆



ベーター・アンは約束を守ってマサキの居場所を教えてくれた。
デュエルモンスターズの契約的性質って、本当に便利だ。普通なら僕と交わした約束なんか、平気で破られるものだからね。

「ありがとう、ベーター・アン。早速マサキを迎えに・・」

そのとき、ベーター・アンの拳が僕の顔面にクリーンヒット!
続けてチョップが首へヒット!

ヒット! ヒット! ヒット!

・・・・・・
・・・・・・・・・

ああ痛い、何てことをするんだ。
僕は立ち上がれないまでに痛めつけられてしまった。痛い痛い。
いくら僕が肉体の痛みに鈍いからといって、痛いものは痛い。
痛覚が鈍いだけで、痛みには弱いんだ。深爪も逆剥けも苦手だ。

ベーター・アンは去っていく。
きっとマサキを別の場所に移動するつもりなんだ。
マサキの居場所を教え、その後で移動する。契約の隙を突いた戦術だ。
僕に付いてこられては困るから、殴っておいたということなんだろう。痛い痛い。


- - - - - -


少し休んだら立てるようになった。
まだ痛い体を引きずって、僕は地上を目指した。

「牛尾さん、おはようございます。」

「お前は・・・っ!」

今すぐ僕を逮捕しそうな顔で、牛尾さんは僕を睨んだ。
萌えるけど、萌えてる場合じゃない。僕は要件を告げる。

「デュエルには勝ったんですが、その後ベーター・アンに物理的暴力でボコボコにされましてね。しかも彼女、マサキを連れて逃げるみたいなんですよ。追いかけたいのでDホイールを貸してくれませんか?」

「いいぜ、セキュリティ20人を相手に勝てたらな。」

流石は牛尾さんだ。物分りがいい。
デュエリストたるもの、こうでなくっちゃね。

僕は性的に興奮した。



「僕の先攻、ドロー。」

既にセキュリティサービスシステムで、相手フィールドには100体のモンスターが守備表示で並んでいる。
こんなとき、どんなモンスターを出せばいいかわからない?
伝説の【プチモス1キル】を使えばいいと思うよ。
僕は《プチモス》を召喚し、それを素材に《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》をエクシーズ召喚した。
本当は全体攻撃モンスターと貫通魔法でも使うのがスジだろうけれど、手札に《プチモス》が来てしまったのだ。

ちなみにデュエルモンスターズでは、先攻1ターン目は攻撃できない。
それをシフトして1ターン目から攻撃可能となり、僕はフェイズをループしてグスタフで100体を殲滅し、直接攻撃を40回繰り返して勝利した。

さぁ、マサキを取り戻しに行こう。

それにしても、お腹すいたなぁ。


超弩級砲塔列車グスタフ・マックス(シフトワン適応) ランク01 地属性・機械族・エクシーズ
攻撃力4000 守備力4000 レベル01モンスター×1
1ターンに2度、このカードのエクシーズ素材を0つ取り除いて発動できる。
相手ライフに3000ポイントダメージを与える。





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2014/05/10 00:37

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内 容 ニックネーム/日時
本日の最強カードは・・・え、エクシーズモンスター!?
し、知らね〜〜!!

《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》
パンドラ
2014/05/10 00:00
火剣「人生には理屈では割り切れないものがある。たとえば不倫や略奪愛が悪いことは誰もが承知。しかし死ぬほど好きになってしまったら、どうにもならなえ」
コング「拷問レイプもそうだ」
ゴリーレッド「黙りなさい」
コング「とびきりの美少女が全裸で手足を拘束されて無抵抗。これを見たら犯すでしょう、普通」
ゴリーレッド「延髄斬り!」
コング「だあああ!」
火剣「空腹か。今腹が減っていてもあとで食えるなら何も問題はねえ。問題なのは飢えだ。空腹で食べるあてがない。これは人間を獣に豹変させる」
ゴリーレッド「自分がどんなに裕福でも隣人が貧困なら、自分の家庭の安全も保障されない」
コング「冥土の土産に娘をバッコン、バッコン、バッコン!」
ゴリーレッド「バックドロップ!」
コング「NO!」
火剣「これだけ見ると、何だか神邪は人生を謳歌しているようにも見えるが」
コング「ぐふふふ、強いし」
ゴリーレッド「言葉で殺すということはあるな。諸葛孔明も敵将の義なきことを責め、なじり、緒戦の口上だけで血を吐かせ、即死させた。あと孔明の檄文を読んだ敵将が頭に血が上り、病再発して即死」
コング「恐ろしい・・・」
火剣「実際言葉で追い込むということはある。言葉は凶器になる」
コング「ベーター・アンに限らず、レイプされそうな時の女子の表情は格別」
ゴリーレッド「待ちなさい」
コング「顔を紅潮させ、どうしよう、やられちゃう・・・という時の慌てた姿はたまらん」
火剣「男女とも異性をドキッとさせることは大事だ」
コング「女子に性的興奮を覚えさせる男でありたい」
ゴリーレッド「決意しなくていい」
火剣「ベーター・アンはまさかの暴力に出たか」
ゴリーレッド「デュエル中ではないならいいのか?」

火剣獣三郎
2014/05/10 13:14
>火剣さん
マイナス感情は強くても、けっこう前向きな神邪です。「地の底の零時」の頃もそうでしたが、こういう状況だと活き活きしますね。
暴力にもめげず、これから追撃です。

神邪「自分が不幸だと思っても無意味だというのが、僕のモットー。」
山田「そうだったのか。」
神邪「必要なのは、幸せになる為に努力を惜しまないことだと思うのです。」
八武「私も幸せになる為に努力を惜しまない。美少女をレイプすることに全力とザーメンを注ぐ。」
山田「サバ折り。」
八武「おぎゃあ!」
佐久間「まるで生まれ変わったような悲鳴。」
山田「悪いことを好きになったら悲劇だ。」
佐久間「こうしてサバ折りにされるわけだな。」
山田「まだマシな方だ。」
維澄「体の飢えを満たす為の犯罪と、心の飢えを満たす為の犯罪。これらは別物ではあるが、どちらも社会の成熟度に反比例する。」
佐久間「心の問題もそうであるという認識が、なかなか無いんだ。」
維澄「そう。豊かな社会になるほど、心の問題が多くなる・・・なんて言説は大間違い。豊かになったことで、ようやく大勢が知る問題として認知されたというのが正しい。」
神邪「心がないがしろにされる社会が、成熟度が高いはずがないですからね。」
佐久間「そして心を尊重するということは、趣味嗜好を尊重するということでもある。」
山田「だが、それが別の誰かの心をないがしろにすることもあるわけだ。難しい。」
アッキー
2014/05/10 23:27
ツヲ「あれ…?これは…つまり…『ずっと俺のターン』ということかな?」
白龍「対抗策はターンジャンプぐらい?これは確かに作業ゲームになる…。ヤバい…。」
ツヲ「超弩級のエクシーズモンスターもあっさり呼べる…。プチモスワンキル…そんなワンキルもあるのか。」
白龍「神邪さんしか使えませんよ。」
ツヲ「モンスターを破壊出来ればOK。もしくは光の護符剣などで攻撃を封じれば助かる…。しかし、これはなんというか地雷が多過ぎる…。」
白龍「条件を満たせば即敗北につながる。しかし、リソースリバースとゴキブリ乱舞、それからファイヤーボールのコンボで何とか勝てる、かな…?」
ツヲ「駄目だ。敗北条件をライフが1になった時、にされたら勝てない。まずは、相手のライフを1にする方法を考えないと…。」
白龍「そこからか…。これじゃ誰も勝てないはずだ…。…ん?そう言えば別の次元の別の宇宙(前世?)で神邪さんは敗北したとか言ってませんでしたっけ?」
ツヲ「どうだったかな…。」
千花白龍
2014/05/11 02:49
>千花白龍さん
ずっと俺のターンか、バーサーカーソウルか。脅威のフェイズループです。これもまた奥の手ではありませんが・・。
シフトしたグスタフはバーン効果だけで8000ライフを削り取るので、まさにドレッドノート。元は《ユベル》召喚を考えていましたが、シンクロやエクシーズが凄まじいことになりました。
ちなみに敗北条件をシフトしても、リンネには勝てません。“始まりの1枚”は、あらゆるカードの中で唯一、デュエリスト能力に優先するので、『相手のライフポイントが0になったとき、相手はデュエルに敗北する。』が適用され、ライフが尽きればあっさり死にます。もっとも、リンネだからこそ勝てるわけですが・・。

山田「弱小モンスターが、無限攻撃の可能な《速攻の吸血蛆》に化けるわけだ。」
佐久間「バトルフェイズを繰り返すから、《バトルフェーダー》でも止められない。」
八武「モンスターを破壊しても、後続を出されたらしんどいか。マサキの“黒薔薇煉獄”なら対抗できるが、《オレイカルコス・ギガース》を出されたらアウトだねぃ。」
アッキー
2014/05/11 21:22

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