佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 決闘迷宮 55   繰り返される営み

<<   作成日時 : 2014/06/08 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



殺戮の時代が長く続けば、生命が尊重されるようになる。
人を殺してはならない。犯してはならない。盗んではならない。

倫理の時代が長く続けば、理不尽と不条理が騒ぎ出す。
殺さなければ心が壊れる。心を傷つけることが最も悪い。

再び殺戮の時代に回帰する。生命は尊重されなくなる。
思い通りに生きて、思い通りに生きられない。

回帰を続けるうちに、哲学の時代が到来する。
どうして殺してはならないのか。どうして傷つけてはならないのか。

やがて混迷の時代に移っていく。
人間の種類だけが多様化し、心の中は画一的になる。

殺戮の時代に戻ることも出来ない。戻るのは一部だけだ。
倫理の時代に戻ることも出来ない。欺瞞が透けて見えすぎる。

回帰する。勧善懲悪に、家父長制に、軍国主義に、懐古思想に。
回帰する。弁証法に、人間賛歌に、悪徳の栄えに、革命に。

揺れ動く。唯物論と観念論の狭間で。零と無限を睨みながら。
揺れ動く。決闘法則と物理法則の狭間で。世界は揺れる。

大いなる回帰の中で、今こそ信じる道へ蘇れ!




◆ ◆ ◆



ドリーは、ダークネスの世界を思い出していた。
セピア色に染まった街は、不気味で幻想的だった。不安でメルヘンチックだった。
あのときと同じ足の運びで、あのときより荒い息で、ドリーは景色が過ぎ去るのを見ていた。
真紅の瞳は期待できない。あの妖艶な存在とは二度と会えない気がした。

「ハァッ、ハアァッ、あ・・・」

期待するのは、会いたいのは、密林に潜む黒い虎。小鳥を食べてしまいそうな?
食べられたいと思う自分は異常だろうか。あの邪神よりは正常であるとしても。
ドリーは自分が逃げているのか、逃げるふりをして捕まえてほしいのか、わからなくなってきた。
間違えるな、自分が逃げているのは虎からではない。

「うはうはうは! 見つけたよ可愛い小鳥ちゃん!」

何故か咄嗟には自分のことを言ってると感じなかった。
ドリーの脳裏に見知らぬ少女の姿が浮かんでいた。

「黙ってるのは良くないな! この私、スタッフマスター月島泰斗が現れたのだから、『いらっしゃいませご主人様』くらい言ったらどうだ! または『よく来たなゴミ虫!』とか何とか! ねえ!」

ドリーは本気で気持ち悪かった。
いやらしい脂ぎった顔つきに、心底から嫌悪感を覚えた。

振り返って逃げようとしたが、そのとき肩を掴まれた。

「あっ・・」
「つ〜かまえた!」

胴体を掴まれて持ち上げられる。
汗と息が生臭い。

「やめろ、放せバカ!」

もがいたら、意外と早く抜けた。
しかし地面に落ちて、衝撃で起き上がるのが遅れる。
そこへ月島泰斗の拳が来た。

「ごほっ!?」

お腹を殴られて、ドリーは咳き込んだ。
重い鉄の塊を抱き込んだようで、その感触が消えない。

「うむうむ、うんうん、ほうほう。」

月島泰斗は皺を寄せて笑いながら、団欒でもするように笑いながら、ドリーを殴る。
腹を殴り、顔を引っ叩き、膨らみかけた胸を指で突き、抱えて尻を叩いた。

「今日から私が君のパパだ! いけない娘にオシオキしてあげるよ!」

言いながら月島泰斗は、ズボンの前を膨らませて、ドリーの尻を叩く。

「あう! あう! ああう!」
「イイ声だ! 感じてきてしまったよ! やるしかないようだ・・・レイプを!」

何ひとつ腑に落ちない論理で、月島泰斗は魔力で服を吹き飛ばした。
だるだるした皮を被った、ぶよぶよした生き物。男のシンボルだけが別の生き物のようだ。

「嫌ああ!!」
「ああ〜、いいな〜、その声が、はいはいハイ! 私を興奮させて仕方が無い!」
「やめて! やめろ! やめてくれ!」
「大丈夫だよ。すぐに私の忠実な奴隷になり、自分から求めるようになるからね! 私の部下もそうだった!」
「・・・っ!」
「リルも、エルスも、MFFも! ディエゴも、チャルアも、ハイジーンも! 私なしでは1日も耐えられない肉体になってしまった! 私の前に年齢性別は至極無意味! 人間なんて、犯してしまえば私のものだよ!」

嫌悪も寒気も通り越して、思考が麻痺しそうな発言だった。
この男を前にして、何かを考えるということすらしたくない。
ドリーの意識は急速にはたらきを失いつつあった。

「おやあ、ぐったりしてどうしたのかな? 準備OKということかな? それじゃ、いただきまーす!」



そのとき、月島泰斗の顔面にデュエルディスクが衝突した。



「ほがあああ!!?」

「“バーディー”から離れろ、変態野郎!!」

牙を剥いた虎は、その言葉を発する間にも距離を詰め、月島泰斗が目を開いた瞬間には、すぐ前まで来ていた。
皺だらけの汚い笑顔に、拳の一撃が炸裂する。

「ぷあっ!?」
「おらっ!」

回し蹴りが側頭部に入った。
月島泰斗が地面に沈む。

「このクズが!」

マサキは月島泰斗の頭を踏みつけ、体重をかけて圧迫する。
そのまま跳び上がって、再び踏みつける。

「くぴゃお!?」

奇妙な叫びを発して、月島泰斗は動かなくなった。
だが、マサキは止まらない。なおも月島泰斗を蹴り続ける。
仲間を殺し、仲間を犯そうとした、この男を。

「死ねっ! 死ねっ! 死ねっ!」

マサキは月島泰斗の顔は知らないが、声は忘れたくても忘れられない。
こびりつく、押し付けがましい嫌らしさ。“中高年の男”にまつわる嫌なイメージを凝縮したような嫌悪感。

「もうやめてマサキ! こんな奴の為にマサキが獣になる必要なんて無い!」


「そうだよ。人の体を気安く蹴ってくれるなよ。」

動きを止めたままで、月島泰斗が呟いた。
ギョッとしたマサキは、ドリーを庇うように手を伸ばし、自分も後ずさる。

「ふ・・・私としたことが、デュエルディスクを持ってこなかったのは失態だった。」

鼻血を流しながら、月島泰斗はニタアと笑って立ち上がった。
“バーディー”のデュエリスト能力からして、闇のデュエルで屈服させるのは難しい。
その事実が月島泰斗に安易な発想をさせ、それがマサキにとっては幸いしていた。

だが、月島泰斗はリアルファイトでも強力だった。

「ぐぼっ!?」

攻撃が見えなかった。
マサキは真正面から蹴りを食らって、後方へ吹っ飛んだ。

「きゃああ!?」

「くそが・・・。」
「おやあ、派手に吹っ飛んだ割にはダメージは少ないなあ。さては自分から後ろに飛んだか?」

月島泰斗が腕をブンブン回しながら言う。

「だが、魔術師である私にケンカを売るとは3千年早い! ゾーク暗黒魔法、ダークスラッシャー!!


闇の刃が飛んだ。


何かを斬る音すらしなかった。


自分の両腕が切り離されたのに気付いたのは、地面に腕が転がって、血が噴き出してからだった。
ドリーが悲鳴をあげ、マサキも痛みと恐怖で絶叫する。月島泰斗は高笑いする。

「嫌あああああ!!」
「うわああああ!!」
「はーはっはっは!!」

月島泰斗は天井まで跳び上がり、マサキに向かって体当たりした。

「ぐっ・・・!」

体重と重力のコラボが、マサキを押し潰す。
床に押し付けられ、マサキの肋骨が何本か折れた。

「やるしかないようだ・・・レイプを!」

男も女も関係ない、月島泰斗の性欲。脂ぎった笑顔がマサキに向けられる。

「・・・っ!!??」

その後ろから、ドリーがデュエルディスクで後頭部を強打。
マサキが持ってきたデュエルディスクだ。
しかし月島泰斗は魔術で身を守っていて、びくともしない。

(!)
(!)

ところが、マサキとドリーは同時に気付いた。
この窮地を逃れる方法があるということに。

「マサキ!!」

ドリーはデュエルディスクからカードを引いて、マサキの口に咥えさせた。


(デュエル!!)


リンネの作り出した、デュエルモンスターズの世界。そこには決闘法則が存在する。
デュエルを挑んだ場合、相手がデュエルを受けることが出来なければ、自動的に勝利する。
そしてデュエルに勝利するということは、相手に自分の意思や信念を押し付けることが出来るということなのだ!

月島泰斗の魔術防御が無効化される。
たとえ彼が闇の大神官ばりの魔術師であったとしても、世界そのものである決闘法則には逆らえない。

そこへ両腕を失ったマサキの蹴りが入る!

「ぐぷっ!」

体のバランスが悪い。血も失っている。
だが、“虎は傷ついてからが本番”であるかのように、マサキは信じられないほどの軽やかな動きをする。
格闘ゲームでもやっているかのように、連続で月島泰斗に蹴りが入る。

「おべええええ!! 覚えてろおおおおお!!」

月島泰斗はダラダラと血を流しながら走り去っていった。

「待てっ・・・・・く・・・・・」

流石に追いかけるだけの力は残っていない。
マサキの命は尽きようとしていた。

「嫌ああああ!! マサキ! マサキ! 死んじゃダメっ!!」



そこへドリーよりも青い顔をしたシンヤが駆けつけた。



「どけっ!」



シンヤはドリーを押しのけると、すぐに両腕を拾って、“逆刻”で修復した。
そして、わなわなと震えて、大きく息を吐いた。

「・・・・・・。どうやらマサキの方が早かったみたいだね。エドモンドは道に迷ってるみたいだ。」

いつもの胡散臭い表情に戻り、シンヤは笑みを浮かべた。
ドリーはカチンときた。

「てめぇ! てめぇなあ!?」

ドリーはシンヤの胸倉を掴む。

「なに・・・? 僕が何かした・・・?」

シンヤは目を細めてドリーを睨み返した。

「やめろ・・・!」

マサキが血色の悪い顔でドリーの手を掴む。
ドリーは仕方なく手を引っ込める。

3人は無言で、しばらく動かなかった。



◆ ◆ ◆



同じ頃、魔法少女ミッドナイト・ゲイザーは、タスクフォースの最終兵器と対峙していた。
黒に茶色が入ったロングヘアの女は、魔法少女を見て微笑む。

「ねだ敵の私〜はたなあ。よるすとむ挑をルエュデの闇。よいなさが逃もてっ言とだ嫌。」

やけに間延びした、のんびりとした印象を与える声のせいで、咄嗟には内容が真実だとは思えない。
スレンダーな体型や、淡い色のカーディガンとフリルのついたスカートも、殺伐とした言葉にそぐわない。

だが、闇のデュエルは始まった。


「デュエル!」「ルエュデ!」


鳥月風花:LP8000
ミッドナイト・ゲイザー:LP8000



「ぞいなかし枚1が札手〜れあ。ねだ力能トスリエュデはてさ。」

「そう、わたしのデュエリスト能力は、あらゆるものを半分にする! 初期手札5枚を半分にして3枚! それを更に半分にして2枚! 更に半分にして1枚!」

ミッドナイト・ゲイザーは、凹凸のある体を揺らして得意気に答える。
メインフェイズの数字や、デュエリスト能力のレベルこそ操作できないが、半分に出来るのはカードだけではない。


「ライフポイントも、だよ!」


鳥月風花:LP8000→4000→2000→1000→500→250→125→63→32→16→8→4→2→1


「あゃちっあ。ドーカーロド、攻先の私、もで! るせ伏つず枚1〜をドーカ罠とータスンモ。ドンエンータ。」

「わたしのターン、ドロー! ・・・っ?」

「動発《ウィジャ盤》罠続永!」



- - - - - -



鳥月風花:LP1、手札2
場:マシュマロン(守1)、オレイカルコスの最終結界(フィールド魔法)、ウィジャ盤(永続罠)、死のメッセージ「E」(永続魔法)、死のメッセージ「A」(永続魔法)、死のメッセージ「T」(永続魔法)

ミッドナイト・ゲイザー:LP7999、手札1
場:邪神ドレッド・ルート(攻4000)、邪神ドレッド・ルート(攻4000)、邪神ドレッド・ルート(攻4000)
場:




オレイカルコスの最終結界 (フィールド魔法)
このカードの発動と効果は無効にされず、このカードはフィールドから離れない。
自分のカードゾーンは、モンスターゾーン、魔法・罠ゾーン、フィールド魔法ゾーンの区別が無くなる。
自分のカードゾーンに幾らでもカードを置くことが出来る。




「嘘・・・何で・・・?」

とっくに異常事態であることはわかっていた。最後の手札も、この状況を覆せない。
ミッドナイト・ゲイザーはターンを終了するしかなく、エンドフェイズに死のメッセージが揃って敗北する。



「力能トスリエュデがれこ。“神の一手”(アンサー)。」



◆ ◆ ◆



「何だと!?」

再びドリーはシンヤの胸倉を掴んだ。
それに対してシンヤは、涼しい顔で返答する。

「聞こえなかったのかい。君は家に帰った方がいいと言ったんだ。」
「・・・っ、ここまで来て帰れるか!」
「状況は変わったんだよ。雲井くんが来た以上、チマチマした攻略は無意味だ。雲井忠雄を主軸にした一点突破が最も効率的なんだよ。わかるだろう?」
「う、まさか、てめぇ、オレたちを見捨てたのは!?」

そのとき、マサキの体がビクッと動いたのを、ドリーは見逃した。
シンヤは見逃さず、目つきを険しくした。

「・・・そもそも僕ら3人以外は、リアルファイト要員なんだからねぇ。あ、そうだ、エドモンドは一緒に逃がしたよ。僕の力では彼を助けるのが精一杯だった。僕の立場からすれば、あの場で優先すべき命はエドモンドだからね。」
「てめぇは、てめぇは、命に番付しやがるのか!? 何様だ! 神様にでもなったつもりか!?」

その言葉にシンヤは、ますます表情を険しくする。

「どの命も全く等しいって奴こそ、神様気取りだと思うけどねぇ。あくまで僕の立場からというだけで、君が自分の命や貞操を一番に考えるのは、僕は否定しない。だから僕の価値観も否定しないでもらいたいな。」

いよいよドリーは激昂し、シンヤを殴りつけた。

「・・・痛いなあ。怒ってばかりじゃなくて、冷静に考えてみてくれよ。どうして僕が、この場で提案してるのか。」

「やめろ、シンヤ。」

マサキが震える声で言った。
彼はシンヤの言った意味を完全に理解していた。

“この場で”。
つまりは、アジトに戻らないで。

「・・・わかった、やめよう。」

シンヤは目を伏せた。
2人のやり取りに強烈な違和感を覚え、ドリーは胸騒ぎがした。

「ど、どういう意味だよ。・・・何か、隠してんのか?」

自分で言って、ドリーは今の状況の不自然さに気付いた。気付いてしまった。

「・・・・・・みんなは?」

その言葉にマサキがビクッと体を震わせる。

「ジョージは、モーンは、バックは、・・・まさか?」

悲痛な顔でドリーはマサキに詰め寄った。
それに対して返答は無い。
ドリーは全てを悟った。

悲しみと怒りがドリーの胸を刺した。
心臓に、ザクッと槍が突き立てられた。


「てめぇは、てめぇはあああ!!」


ドリーはシンヤに殴りかかった。

「何で助けなかった!? てめぇなら助けられたはずだ! 悩んだり苦しんだりするフリして、心の中では冷酷に命の引き算してやがった! そうなんだな! 何でだ!?」

「・・・だから、痛いって。僕が痛みを感じないと思わないでくれ。」

シンヤは目を伏せながら、ドリーと目を合わせず、独り言でも吐くように言った。

「なんっで・・・! 何で、てめぇみたいな奴が! てめぇなんかがマサキの親友なんだ! てめぇにそんな資格は無ぇ! 生きてる資格も無ぇ! この世に存在するな! 今すぐ消え失せろクズが!」

「やめろ、“バーディー”!」

マサキがドリーを抱き締めて叫んだ。

シンヤは埃を払って肩を竦める。

「当たり前のことでも、言われてみると傷つくね・・・。」

心臓に釘を打ち込まれた気分だった。
シンヤは常に思っている。
自分はマサキの親友である資格など無いし、生きてる資格も無いだろうし、この世界に存在してるのかも怪しい。

彼は黙って立ち去った。
自分に出来る限り最大限、ドリーの意向を尊重するには、この場から立ち去る以外になかった。

「あいつは・・・! あいつはぁ・・・・!!」

ドリーはマサキに抱き締められながら、怒りと悲しみで体を震わせた。

「マサキ! あいつは駄目だ! あいつは人間が数字にしか見えてない! マサキのことだって、そのときが来れば平然と切り捨てやがるんだ! あいつは人間じゃない! 駄目だよ、マサキ・・・!」

「やめろ!」

マサキの抱き締める力が強くなる。

「そんなことは言わないでくれ・・・。」
「マサキ! マサキは、あんな奴を庇おうっての!?」

庇う気持ちが無いとは言えない。
だが、自分が庇うことが、それほど重要とは思えない。
マサキが言ってることの意味が、ドリーには伝わっていない。

竜堂神邪の本質は虚無だ。他人は彼に、自分を投影する。それも、自分の嫌いな自分を。
だから彼を嫌いになる。見てるだけで生理的に不快になる。理屈を超えて嫌悪する。
嫌悪が公理として存在し、それを元に拒絶や侮蔑の定理が作られていく。
そして、罵りと理論武装と批判合戦の末に、勝利者はいない。
どちらも敗北する。どちらも後味の悪い、不愉快な思いを抱いて終わる。Win−Winの真逆、Lose−Lose。

マサキは、シンヤを悪く言われるのが嫌いだ。
悪く言うのが、自分の好きな人なら猶更だ。
そこまでシンヤが嫌われてるのかと思うと、どうしようもなく悲しくなる。
そして、自分の好きな人が口汚くなることが、どうしようもなく嫌だ。

ドリーは止まらなかった。

「※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※」

ドリーは、耳を塞ぎたくなるような言葉を、絶え間なく吐き連ねた。
自分の吐いた言葉の汚さが信じられず、そんな言葉を吐かせるシンヤの存在を激しく嫌悪した。
それはもう、嫌悪や侮蔑といったものでは収まらない、マイナスの無限ループだった。


「黙れよ。」


マサキの思考は麻痺させられた。

ドリーは喋ることを封じられた。




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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
今日の最強カードは《オレイカルコスの最終結界》だ。
心の闇は、ずっと付き合っていかなくちゃいけない。
けれど最後には、光の中に完結してほしいよ・・・。
武藤遊戯
2014/06/08 00:00
火剣「人を殺してはならない。犯してはならない。盗んではならない」
コング「なぜ人を犯してはならないのだ?」
ゴリーレッド「犯してはならないからだ」
コング「意味がわからない。ドリーみたいな魅力的な女子を見たら、犯したくなるでしょう、普通?」
ゴリーレッド「理性はないのか?」
火剣「理性か。この理不尽と不条理がまかり通っている世の中で道徳を語るのは大変だ。良識は消滅し自己中だらけだ。自分さえ良ければ他人は死んでも笑い話にできるというエゴイストだらけの社会で思いやりを求めるのは困難。絆なんて嘘っぱちだ。ほんの一割だろう。残り九割は自己中だ」
コング「どうしたんだ火剣。もっと明るく生きよう。♪あっかるーいナショナール」
ゴリーレッド「古い」
火剣「月島泰斗の危なさは凄いな」
コング「食べられたい。逃げるふりをして捕まえてほしい。ドリーはMだったか」
火剣「あくまでも好きな人が条件だ。月島泰斗に食べられたら地獄だ」
コング「大嫌いな軽蔑している男に危うく犯されそうになるからヒロピンは興奮するのですう!」
ゴリーレッド「リアルファイトとは」
コング「まさかの腹パンチ! 屈辱のオシオキプレイ」
火剣「悔しさが伝わってくる」
コング「やめろ、放せバカ! やめて! やめろ! やめてくれ!」
火剣「シンヤは見ていて嫌われる要素が見つからないのだが」
コング「ドラえもんの『むしすかん』という薬を飲んだか?」
火剣「じゃあ『にくめないん』を飲んだらどうなる?」
ゴリーレッド「そういう軽い話ではない」
火剣「貞操という言葉はまずかったかな」
火剣獣三郎
2014/06/08 13:48
>火剣さん
混迷の時代だと思います。私も自己の画一化と無縁ではいられません。自分の心を守る為に、心が狭くなってきているのを感じます。それは、自分の信じる道を歩むのと似ているようで、実は真逆。不安になってきます。
心の画一化が進むと、自分と異なる思想を受け入れられなくなっていき、見下し、攻撃するようになる。そういう人間に限って、自分は総合的に物事を考えていると思い込んでいたりするので、たまたま同じ思想で固まると、暴走を始める。それを絆とは呼びたくないです。最も悪しき団結の例です。絆で固められた間柄と、自己中の集団とでは、やはり似てるようで全く別物ですね。

佐久間「気分が沈むと難しいことを考えたくなる。」
山田「難しいわけではないが。」
八武「私とコングは、常に元気100パーセント。」
山田「そうでもないが。」
八武「そうでもある。ドリーは色々と危ないねぃ。いひひひひ。」
佐久間「好きな人に食べられたい。それも女のロマン。」
山田「お前が言うとカニバリズムに聞こえる。」
佐久間「まあ、それもある。」
山田「あるのか・・。」
八武「ドリー食いてぇ、食いてぇ! 私もオシオキしたい! マジやりたい! 泣かせてみたぁい!」
山田「危ないのは月島泰斗だけじゃないな・・・。ドリーは月島泰斗の恐怖を経験した直後で、気が動転してるのもあると思う。」
佐久間「いつかこうなるとは、シンヤも薄々わかっていただろう。」
八武「私も子供の頃は、おかしな薬でも飲んだのかと思ったほどに嫌われていた。しかし世の中は広いもので、そして世の外もあった。」
アッキー
2014/06/08 21:44
どうしよう…。月島泰斗がどうしようもないほどに外道…。この変態、早く退治しないと!しかし、強い!腹立たしいほどに強い。デュエルディスクがないのでデュエル展開にはならないのが逆にマサキ達にとっては幸運だったか。なにせ、全部ドローで相手のデッキを尽きさせることも出来るし、エクゾディアを揃えることも出来る。まあ、バーディーさんのドードーゲームがあるので負けることはないでしょうが。
何とか悪趣味なスケベ野郎を撃退したけれども、避けられない真実がバーディー達に襲いかかる。悲しみ、怒り、そして決裂…。いずれは分かってしまうことであっても、知らぬが仏という言葉が頭をよぎります。このままチームブラックは崩壊してしまうのか…。
神邪さんの性質は虚無、それは鏡のように相手を移すということでしょうか。真実の鏡は映ったものの真実の姿を映すそうですが、人は誰しも綺麗な心の部分と醜い心の部分を持っていると思います。もし、自分の醜い心だけを映す鏡があったら…。

ルビデ「醜い姿が映ったからといって鏡を壊してはいけない。とある人間の言葉だ。鏡に罪はない。醜さも汚さも自分のものだろ。人間は醜い、人間は汚い、それが普通だ。だから…人間よ、もっと醜くあれ!」
千花白龍
2014/06/16 19:22
>千花白龍さん

変態全開・月島泰斗! かつてここまで最低な奴が存在しただろうか・・・うん、割と存在した気がします。
実際デュエルすれば、負けたときでも“無敗競争”で引き分け続け、いつかはマサキの初手エクゾディアが炸裂する・・・という具合になっていたと思われます。とはいえ、デュエルの合間に暗黒魔法を避けなければならないので、なかなか苦しい戦いですが。デュエルにリアルファイトを絡めてくるのが、月島泰斗の常套手段です。

そして変態サイコ野郎が残した爪跡は大きい・・。元々バーディーはシンヤを嫌っていたわけですが、月島泰斗の暴虐が無ければ、ここまで酷い決裂にはならなかったでしょう。それでも、いずれ何らかの形で決裂が訪れたのは間違いないですが・・。

私に対する評価は、評価する人自身の性質を顕していると感じることが多いです。それは良い評価も悪い評価も含めてであり、私自身が鏡のような人間なのだと思います。
あるいは、基本的に人間というものは、そういう性質を備えているのかもしれません。シンヤはその性質が強く、そして悪い評価をされることが多い。
ルビデの言うことが、後に大きな意味を持ってきます。醜さも汚さも自分のもの。そして同時に・・・?
アッキー
2014/06/16 23:11

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