佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 決闘迷宮 64.2   小森彩也香の事情

<<   作成日時 : 2014/06/19 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



小説のアイデアというのは、どういうときに思いつくものだろうか?

それは作家によりけりではあるだろう。時間帯からして、朝に多い人もいれば、夜型の人もいる。
睡眠時に素晴らしいアイデアを思いついて書き留め、朝起きて愕然となる・・・などという事例もあるが、よく睡眠を取ることが閃きに重要であるというのは、科学的にも証明されつつある。
運動や散歩など、体を動かしているときに閃くというタイプもいる。脳のはたらきが肉体の所作に影響される以上、それも頷ける話だ。

また、旅に出ることでアイデアが閃くということもある。
単純に肉体をよく動かしているということと、旅先での経験の新鮮さが、脳を活性化させるのだ。
もちろん普段から感受性を鍛えている必要はあるが、閃きに有効なのは間違いない。

小森彩也香がネタ探しの旅に出たのも、よくある逃避の言い訳ではなく、アイデアを閃かせる為の手段だ。
プロアマ問わず、意識的な作家であれば、こうした手段の2つ3つは備えているものである。
インスピレーションというのは、その人間の行動や発言に規定されるものであり、それらの歯車が噛み合ったときにこそ“天から降ってくる”・・・言い換えれば、決してタナボタ的なものではない。
呆けて待っていたところで、降っても湧いてもこない。閃く為の行動を惜しまぬものにだけ、天は微笑むのだ。

実際にはネタ探しどころではない事件に巻き込まれることになったわけだが・・・。
その体験を即座に小説に活かすしたたかさは、プロの看板に恥じぬものであるだろう。

おそらく今度の体験も、彼女のインスピレーションに貢献することになる。


『あなたが“地の神”の適格者ね。良い魂を持っているわ。』


現れたのは、純白の布を纏った、清楚な雰囲気の女性だった。
しかし何故か、纏う色は薄暗く、灰色のイメージがあった。

『・・・っ!』

昼間のはずなのに、周囲を闇が覆っている。
灰色の空間と少年のイメージが記憶をよぎる。

『わたしはチェルシー。“灰天使”チェルシー・チェック。闇のゲームを始めるわ。』



- - - - - -



(1ターン目、メインフェイズ1)

チェルシー:LP8000、手札5
場:究極竜騎士(攻6500)、究極竜騎士(攻6500)、究極竜騎士(攻6500)
場:オレイカルコスの結界(フィールド魔法)

彩也香:LP8000、手札5
場:
場:



どこかで似たような光景を見たことがあった。


『小手調べに出してみたわ。ターンを終了するわ。』

あのときは“地の神”で、逆に圧倒していた。
しかし今回は、己の素の力で戦わねばならない。

『私の、ターン・・・ドロー。』

引いたカードは《パワー・ボンド》だった。
機械族モンスターの融合カード。

『手札から《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚するよ! そして、《プロト・サイバー・ドラゴン》を召喚。』

2体のモンスターを《パワー・ボンド》で融合させ、攻撃力5600の《サイバー・ツイン・ドラゴン》が登場する。
それだけでは《究極竜騎士》に及ばないが、既に彩也香の手札には機械族の切り札が存在していた。

『バトル! 《究極竜騎士》を攻撃! そして《リミッター解除》!』


《サイバー・ツイン・ドラゴン》 (攻5600→11200)


この2回攻撃が通れば、相手のライフを0に出来る。

しかしそれは、チェルシーのデュエリスト能力が無ければの話だ。


《サイバー・ツイン・ドラゴン》 (破壊)


『―――っ!!?』


鈍い痛みを感じて片目を瞑る。


彩也香:LP8000→7200


チェルシー:LP8000、手札5
場:究極竜騎士(攻6500)、究極竜騎士(攻6500)、究極竜騎士(攻6500)、???(攻3000)
場:オレイカルコスの結界(フィールド魔法)、???(永続魔法)

彩也香:LP7200、手札2
場:
場:



わけがわからない。

職業柄、デュエリスト能力の存在は知っているが、この能力は得体が知れない。

カードを出すには何らかの条件が必要なのは間違いない。
そうでなければ、手加減や翻弄にしても、あの永続魔法のチョイスが不自然だ。

(―――まさか・・・?)

脳裏に浮かんだ推測は、すぐに霧散してしまった。

『か、カードを2枚伏せて、ターン終了だよ!』

伏せたのは、《DNA改造手術》と《威嚇する咆哮》・・・次のターンを凌ぎ、《サイバー・ドラゴン》、《プロト・サイバー・ドラゴン》、《サイバー・ドラゴン・ドライ》のうち、どれかを引ければ―――


―――などという考えは通用しなかった。


《DNA改造手術》 (破壊)

《威嚇する咆哮》 (破壊)


彩也香:LP7200→4400(パワー・ボンド)



『っ・・・!!』


チェルシーにターンが回り、攻撃宣言が下される。


『バトルフェイズよ。《究極竜騎士》で、ダイレクトアタックよ。』


『あ・・・・・・』


先程の推測が、今度は確信を伴って意識に浮かんだ。

間違いない。
チェルシーのデュエリスト能力は―――



◆ ◆ ◆



そこで彩也香の記憶は途切れていた。

至った閃きが何であったのか、そしてデュエル内容も思い出せない。


気が付けば“楽園”で、頭に霞がかかったような状態で過ごしていた。





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内 容 ニックネーム/日時
火剣「小説のアイデアか。夢にヒントとなるストーリーが出てきて、朝目が覚めてもハッキリ夢の内容を覚えているということがあるな」
コング「さすらいの制作者・火剣獣三郎!」
ゴリーレッド「朝方、夜型、いろいろいるだろう」
コング「Sは24時間いつでもスタンバイOK! ♪24時間戦えますか! ビジネスマーン!」
ゴリーレッド「寝不足は閃きの大敵だ。脳を活性化するには食事も大事」
火剣「適度な運動か。トレーニングがハード過ぎて疲れても意味がない」
コング「感受性を磨く。大事でーす。灰色の布を纏った美女を見たら、下はマッパかなと想像力を逞しくするこのインスピレーション」
ゴリーレッド「妄想でしかない」
火剣「閃く為の行動を惜しまぬものだけ、天使は微笑む。名言だ」
ゴリーレッド「勝利の女神を引き寄せるのは、結局は努力と奮闘」
コング「♪奮闘、努力の甲斐もなく・・・寅さんは恋の女神にそっぽを向かれた」
火剣「モテモテの人生という見方もできるぞ」
コング「ところでチェルシーは清楚な雰囲気を醸し出しているのか?」
ゴリーレッド「イメージと内面は必ずしもマッチしない」
火剣「彩也香VSチェルシーか。危険だ」
コング「頑張れチェルシー!」
ゴリーレッド「待ちなさい」
火剣「何が起きた? 気が付いてみたら楽園って」
コング「気が付いてみたら一糸纏わぬ姿で無抵抗・・・ではないのか?」
ゴリーレッド「ブレーンバスター!」
コング「があああ!」
火剣獣三郎
2014/06/19 12:43
>火剣さん
脳科学によれば、眠っているときに脳の中では、情報の組み合わせを行っていて、それを夢として見る・・・特に、普段から意識していることは、目覚めていても覚えているそうです。
普段からの意識や行動が、無意識に大きな影響を与え、そして自分に返ってくる。油断せずに生きねばと思います。

八武「彩也香は楽園で薄絹を纏った状態かね?」
佐久間「そうかもしれない。」
山田「それはどうかな。」
八武「霞がかかったみたいに曖昧だね君たち?」
佐久間「頭に霞がかかった状態で、鬱々と過ごす。そんなとき夢でカオスな状態になり、しかし目覚めてスッキリ。こんな経験は無いかー?」
山田「あったかも。」
八武「結構あるねぃ。」
維澄「人知を超えた抽象的なところに天があるのではない。普段からの意識や行動が大事だというのは、例えばベンゼン環の発見のエピソードなどに示されている。」
佐久間「あれって史実なのか?」
維澄「うーん、ニュートンのリンゴも史実でないからね・・・。しかし、集中・熱中して頭を悩ませたことが、目覚めていても覚えているレベルの夢になるという、訓戒・寓話として優れている。」
八武「普段から妄想たくましく生きることが作家のコツか。」
佐久間「そして、書くことだ・・。机に向かうなり、キーボードを打つなり、それを毎日やるだけで違ってくる。」
八武「それでは楽園に行ってきます! 具体的な行動って大事。」
山田「月島泰斗が待ち構えているぞ。」
アッキー
2014/06/19 22:18

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