佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS オオカミ少年の寓話について

<<   作成日時 : 2015/02/23 00:00   >>

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去年の年末に「マスターキートン」の新作「Reマスター」を買ったわけですが、相変わらずキートンはイイ男。
そして百合子もイイ女になってて驚いた。本編の頃は嫌いなタイプだったが、素敵な女性になったなぁ。
マルチタスクな考古学者キートンの20年後、是非とも読んで欲しい一品です。(宣伝)

その中に「オオカミ少年」の寓話が出てきたので、それが考えるきっかけでした。
寓話・童話というものは、必ず建前の教訓があるものですが、深読みすると面白い。
諸星大二郎の赤ずきんパロディとか大好きです。

だいぶ前に聞いた説では、羊飼いの少年は“嘘つき”ではなく“予言者”であるというものがありました。
もしもオオカミが来なければ、彼は嘘つきであるわけですが・・・実際にオオカミは来たわけで、むしろ少年を嘘つき呼ばわりしてオオカミへの警戒を怠った村人たちは、大きな被害を被ったという。
確かにオオカミは基本、集団で獲物を襲うので、羊飼いと羊だけが食われるだけでは済まないでしょう。

私が注目したのは、羊飼いの置かれている状況です。
どうして少年は、たったひとりで羊の番をしていたのでしょうか。子供が、ひとりで。
そもそもオオカミに真っ先に襲われたということは、彼の住んでいる場所が村の端であるということです。

もしかすると少年は、村八分にされていたか、村八分にされた人の子供ではないでしょうか?
だとすれば、“嘘つき”のエピソードも再考する必要がありそうです。
本当は毎回オオカミは現れていて、武装した村人が現れたからオオカミは逃げた・・・そこで村人たちは、オオカミの姿が見当たらないことから、少年を嘘つきだと決め付けた・・・ということも考えられます。

オオカミは夜行性で、森に住んでいますし、昔のことだから夜は暗い。そうした状況を考えると、引っ込んだオオカミを視認することは、人間には殆ど無理なことです。
よってたかって責められた少年が、嘘だったと認めてしまった・・・そうした“冤罪”の匂いが漂ってきます。

そもそもオオカミが出現したとき真っ先に行うべきは、羊飼いの少年を保護することではないでしょうか。
そうしなかったということは、やはり・・・?

「Reマスター」では、羊飼いは村長の命令で、村人の危機感を煽っていたという説が出ています。
だとすれば、実際にオオカミに襲われたときに村人が出動しなかったのは、もしや村長の差し金・・・?
用済みになった手駒を、自分の手を汚さずに始末する、なかなか悪辣な物語ですね。

元になった事件が存在するのだとすれば、この話を伝えたのは村人たちの方であるはずです。
その際、自分たちの都合がいいように脚色した可能性は大いにあるでしょう。本気で少年を嘘つきだと思っていたのなら、なおさら事実を歪めます。

羊飼いの生死は、生きてるのと死んでるのと両方のバージョンがありますが、生きていたとしても、彼の主張は誰も信じることはなかったでしょう。

何故なら彼は、“嘘つき少年”なのですから・・・・・・。




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
火剣「こういう視点では考えたこともなかった」
コング「少年は嘘つきではなかった?」
ゴリーレッド「実際のところ誰にもわからない」
コング「狼少年が嘘をついていなかったとしたら完全な冤罪か」
火剣「何百年と嘘つきのレッテルを貼られる」
コング「ほぼ永久」
ゴリーレッド「これは狼少年に限らず、歴史全般に言える。歴史は視点を変えると180度違ってしまう」
火剣「よく例に挙げられるのがナポレオンとコロンブスだ」
コング「うちの狼さんがねえ」
ゴリーレッド「それはコロンボ・・・の前に狼さんじゃない、カミサン」
火剣「ナポレオンは英雄でもあり、征服者でもある」
コング「征服者と英雄は同じではないか」
ゴリーレッド「黙りなさい」
火剣「スコットランドの英雄、ウイリアム・ウォレスなんか、実在していない架空の人物なんて権力者側が封印しようとした」
ゴリーレッド「フィデル・カストロは凄い革命家であり英雄だが、日本ではあまり語られない」
火剣「狼少年は『嘘をつくのはやめましょう』という教訓を子どもに教えるための物語なのか」
コング「たとえ嘘つき少年でも狼に襲われたら大人は助けるでしょう、普通?」
ゴリーレッド「確かにそうだ」
コング「美少女だったらすぐには助けないけど」
火剣「サスケ女版か」
コング「♪来るぞっ、来るぞっ」
ゴリーレッド「歌わなくていい」
コング「つるで大の字拘束されたサスケ。雨が降ってきて自力で外れなくなったところへ数匹の山犬が!」
火剣「佐久間んが喜ぶシーンか」
コング「栞んも」
ゴリーレッド「横道にそれ過ぎだ」
コング「エプロン王子もこみち」
ゴリーレッド「ヤル気がないようなので終了」
火剣「待て。まだバビル二世について語っていない」
コング「♪コーンピューターに、m・・・あ、キリン帰った」


火剣獣三郎
2015/02/23 18:05
>火剣さん
普段から嘘をついていると、いざというときに誰からも信じてもらえない・・・という教訓として学ぶ寓話ですが、普段から信じてもらえないとしても筋が通るのが恐いところです。
いつだったか、「寓話というものは虐げられた人間の視点から描かれるものだ」ということを聞いたことがありました。狐とブドウの話も、貧しい人は豊かな暮らしを諦めるしかないことを示しているのではと、考えたことがあります。
歴史の中で抹消された人物、逆に、英雄にされた侵略者、そして書き残されたものを後世の人々がどのように解釈するか。考えていくと“正しい歴史”というのは、知ることが不可能と思えるほど難しいですね。

佐久間「そうか、村人たちは、少年が狼に食べられるシーンを見て興奮する、変態集団だったのか!」
山田「それはない。流石にない。」
維澄「確かにサスケがピンチになるシーンは興奮してしまうけど。」
八武「しおりん?」
維澄「それはさておき、歴史認識は視点や立場で変わる。“事実があるのではなく、事実の解釈があるのだ”という言葉もあるほどだ。」
佐久間「不可知論か?」
維澄「というよりは、それだけ歴史学が未熟な証なんだね。」
神邪「事実を認めない人が大勢いて、事実を捏造する人が大勢いると、自分が信じている事実が本当に正しいのかも揺らいできます。」
維澄「情報に対して慎重になるべきだけど、それで情勢に後れを取ると思うと、やっぱり焦ってしまう。答えは、やっていく中で具体的に見つけるしかない。」
佐久間「まったく歴史は、てーごわーいーぞー♪」
山田「おい。」
八武「羊飼いが実は女の子で、オオカミというのが山賊の比喩だとしたら・・・うむ、いいぞ。興奮してきた!」
山田「ラリアットの時間か。」
八武「待ちたまえ。」
アッキー
2015/02/23 22:35

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