佐久間闇子と奇妙な世界

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<<   作成日時 : 2015/09/15 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



あくの すうじく


あるところに とても わるい くにが ありました

どくさいしゃが こくみんを くるしめて いるのです

こんな くには ゆるしては おけない

あいつらは とっても わるい やつだ

おおきな くには ぐんたいを おくります

これは せいぎの せんそうだ

へいわの ための せんそうだ

いけいけ どんどん

いけいけ どんどん

おおきな くにの こくみんも おうえんします

あいつらは とっても わるい やつだから

だれかが こらしめて やらないと いけないんだ

たしょうの ぎせいは やむをえない

いけいけ どんどん

いけいけ どんどん

さくせんは だいせいこう

やったね わるいやつらを やっつけたよ



◆ ◆ ◆



彼が何者だったのか、今となっては知る手がかりは少ない。
カトリックの神父であり、平和を望み、平和を祈る、ごく普通の聖職者だった彼。
その彼が選んだ道は、およそ常人の理解できる範疇を超えていた。

紛争地域に建てられた教会は、煤けた壁に銃弾がめりこみ、虫の巣食ったような跡を残していた。
つい先日も銃撃戦があり、扉の前に息絶えた骸を発見したのは、朝早くのことだった。
軍人が浮浪者を捕まえて、しつこく尋問していた。見かねた彼は、穏やかに話しかけて、殴られた。
彼の信じる神は、この地では無力だった。

(どうして人は争うのだろう。)
(誰もが平和を望んだら、戦争なんか起こるはずがないのに。)

彼は銃弾の跡と血痕を見ながら、寒々しい気分になった。
自分の考えていることは、世界とズレているのではないかと思った。
どこかで考え違いをしていて、自分は何をしてもズレてしまうのではないかと恐怖した。

(最低限の軍備とは、相手よりナイフ1本でも多いということだ。)
(戦う支度をする人は、戦いを望んでいる人だ。)

彼は「抑止力」という言葉が嫌いだった。
武装することで争いを回避できるとは思えなかった。

(本当に争いを抑え止められるのなら、ここにある血痕は誰のものなのだろう。)
(戸締りをすることと、家に拳銃を置くことは、全く別物なのだ。)

彼は職業上、知り合いが多い。
軍人も、革命家も、平和を守る為には暴力機構が必要なのだと主張する。
そして居丈高に振る舞い、周囲の人間を見下していた。
見下していることに気付きもしていなかった。

彼の気分は晴れなかった。



- - - - - -



彼が出会った中に、奇妙な軍人がいた。
軍人は、どいつもこいつも、押し付けがましい嫌らしさを持っているものだと辟易していた頃。
その若い軍人は、自分は戦いに身を投じて死ぬべきだと、澄んだ瞳で言ったのだ。
彼は軍人に向かって、自殺は神の許すところではないと説いた。

『神様は自殺を許しません。自ら死を選んだ人は、地獄の業火で灼かれるのです。』
『是非とも灼かれてみたいものだ。僕が死んだら、何かが変わるかもしれない。』
『どうして、そう思うのですか?』

死んでも何も変わらないと、言おうとして言えなかった。
その言葉が急に、空虚で陳腐なものに思えてしまった。
若い軍人の纏う空気は、どこか神聖だった。

『僕は仲間はずれにされてきた。僕の姿を誰も見ない。僕の声を誰も聞かない。僕は虚無だ。』
『わたしが貴方の話を聞きます。貴方は虚無などではありません。』
『そういうことじゃない。そういうことじゃないんだ。神父さんには、僕の絶望がわからないんだ。』

若い軍人は、いじけた風でもなく、激昂する風でもなく、悲しげな微笑を携えて静かに言った。
ますます放っておけないと思い、彼は尋ねた。

『貴方の絶望とは何ですか。』
『僕が抱いている絶望を、誰にもわかってもらえないことだ。』
『話してみてください。話さなければわかりません。』
『わからないなら、話してもわからない。』
『言ってください。もしかすると、わたしと同じ思いを抱えているのではないでしょうか?』
『そんなはずはない。神父さんには、神を信じられない人の気持ちはわからない。』
『わたしも神を信じられなくなってきています。』
『・・・なんだって?』

若い軍人は、初めて表情を変えた。
歳相応の、少年の雰囲気が残る顔だった。

『わたしは子供の頃から思ってきました。神様がいるなら、どうして争いは無くならないのだろうと。』
『僕もそう思う。こんな世界は生きてる価値が無い。だから僕は、この戦争で死ぬべきなんだ。』

彼は若い軍人の言葉に息を呑みながら、話を続ける。

『悪魔がいるからだと、わたしの父は言いました。わたしも納得はしました。』

それは現実の解釈の一形態だ。
しかし、別の疑問も生み出す。

『この国は、世界から悪魔の国だと言われました。わたしは納得しませんでした。』

どのような形であれ、悪魔の存在は確かなものだと彼は確信していた。
何を以って悪魔と呼ぶかは個々人の解釈に委ねられるとしても、存在しないとは思えなかった。
しかし、この国の人を悪魔と呼ぶのは違うと思った。

『特定の人間が悪魔なのではありません。人を貶め、殺戮の大義名分を作る流れを、悪魔と呼ぶのです。』

若い軍人は黙って聞いていた。
彼も言葉を切り、次の反応を待った。

沈黙に耐えるのは、聖職者として当然の行為だった。
それでも彼は、普段の沈黙よりも今が重かった。

やがて若い軍人は、黙って立ち去った。



- - - - - -



墓地に住み着いた女がいるので、何とかしてほしいと要請があった。
恐怖に興味を足した気分で、彼は墓地へ向かった。

死体を掘り起こして、身に纏っている女がいた。
痩せこけていて、手足は骨ばっていて、顔は目の周りが窪んでいた。
蠅が飛び回り、それに相応しい臭気が立ちこめ、彼は咳き込んだのを誤魔化すように咳払いした。

『こんなところで、何をしてるんですか。』
『見てわからない? 私は友達と遊んでるのよ。』

気がふれているのか、女はへらへらと笑っていた。
へらへらと笑いながら、唇を噛んで血を流し、墓標にキスをした。
血と唾のついた墓標は、ぎしっと音を立てた。

『私は魔法使い。空も飛べるのよ。羽箒が無いから今は飛べないけどね。』

言いながら女は、懐からカードを取り出した。
よれよれになった、破れたカードが数枚。

『あげるわ、神父様。』
『何ですか、これは。』
『あげるって言ったんだから、黙って貰いなさいよ。』

女は苛立って口を尖らせた。
唇の隙間から見えるのは、隙間だらけのくすんだ歯だった。

『貰います。ですが、教えてくれませんか。これは何に使うものなのですか?』
『デュエルモンスターズよ。』
『・・・これが、デュエルモンスターズですか。』

彼は1枚を手にとって、丁寧に眺めてみた。
字が掠れていたが、読めなくはない。

暗黒界の狩人ブラウ レベル3 闇属性・悪魔族
攻撃力1400 守備力800
このカードがカードの効果によって手札から墓地へ捨てられた場合、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
相手のカードの効果によって捨てられた場合、さらにもう1枚ドローする。

『あ、悪魔・・・?』
『どうしたの神父さん。顔色が悪いわよ? うふふ。』

欠けた歯を見せてケタケタ笑う女。
彼はカードを貰ったことを早くも後悔した。
こんな紙に何かが宿るとは思わないが、持っているのは気味が悪い。
しかし捨てるのも、この女の心を踏み躙るようで気が引けた。
挨拶代わりにしろ、嫌がらせにしろ、そこに思いが籠もっているものを無下には出来ない。そんな性分なのだ。

『デュエルモンスターズは、知ってるかしら?』
『ええ、まあ。名前くらいは。』
『そのカードで勉強しなさいよ。悪魔は強いわ。神様の次にね。』
『貴方は神様を知っているのですか。』

彼の顔色が良くなる。
だが、女の次の言葉は、彼にとって思わしくないものだった。

『悪魔は人間が作り出した。神様も同じよ。そして光の神がいれば、闇の神もいるわ。世界を破滅に導くの。』
『闇の神・・・?』
『もう疲れたわ、神父さん。また明日にしましょう。』

しかし、彼女の言う明日は永遠にやって来なかった。
墓地で銃撃戦があり、彼女は腹に銃弾を受けて死んだのだった。

呼ばれて駆けつけた彼の眼には、死体を毛布のように被って死んでいる女の姿があった。
それを野犬の群れが貪り食っていて、追い散らそうとしたら、まるでひとつの生き物のように逆襲された。



- - - - - -



紛争は収まらなかった。
あの若い軍人が戦死したと、風の頼りに聞いた。

知り合いが死んでいく。

熱心に祈っていた老婆が、撃ち殺されたと聞いた。
彼女は天国へ行けたのだろうか。
苦悶の死に顔を見て、彼は寒気がした。

湿布や包帯を売っていた少女が、強姦されて殺された。
生前の笑顔はどこにも無い。

いつか教会を建て直してやると言っていた大工が、壊れた家の下敷きになって死んでいた。
何も見てないような表情が、そのまま保存されていた。

神様はどこにいるのと、質問した男の子が。

気難しい読書家の青年が。

いつも元気で明るかった主婦が。

老人が若者が男が女が子供が少年が少女が青年が壮年が中年が老年が軍人が民間人が貧しきが貧しきが



- - - - - -



何年が経ったのだろう。
彼は自分が神父であることに強烈な違和感を覚えていた。違和感を感じたまま何年も過ごした。
肉体に変調をきたし、よく病気をした。晴れない気分は、いよいよ重苦しくのしかかっていた。

人が死んでいく。悩んでいる間にも人は死んでいく。考えている間にも人は死んでいく。
自分は行動すべきではないのか。どうやって。何を。

(どうすれば争いは止まる?)

そのときになって、彼は若い軍人の言っていた言葉を思い出した。
本当に、フッと符合した。パズルのピースが噛み合った。

(・・・これが絶望か。)

世界の人々は何をしているのだろう。何を考えて、どうやって生きているのだろう。
俯瞰的に想像力をはたらかせてみると、得体の知れぬ気色悪さが湧いてきた。
腐らせた生水が足元から咽まで這い寄ってくる。蛆が蠢いている。

知らないのだ。世界中の人々は、知らないのだ。
そう考えなければ、納得できない。知っていれば、悩まずにはいられない。苦しまずにはいられないはずだ。
酷い現実から目を逸らして、のうのうと命を貪っている。誰が死のうが、知ったことではないのだ。

(いや、わたしは何を考えているんだ。こんなことは神様の望むところではない。)
(違う、こんなことを考えたいわけじゃない。知らない人を責めるのは、間違っている。)

だが、彼の心に湧き上がった感情は、怒りと憎しみと悲しみを纏って、怪物のように膨れ上がった。
彼は自分の内側に悪魔を感じた。

(やめろ、やめろ、やめろ! わたしは人を憎みたくはない!)

ほんとうに そうか?
せかいには こんな ひどいことが あると しってほしい のでは?

(確かにそうだ。だが、それは平和的手段でだ。)

平和的という言葉を使ったのは、暴力的衝動に基づいた手段を考えてしまったからだ。
いや、正確には彼が考え出したわけではない。既に起こっている。ありふれた現実。

すなわち、自爆テロだ。

(間違っている! そんなことをしても、何にもならない!)

自爆テロが起こるたびに、彼は悲しみで胸が潰れそうだった。
では今は?

(わたしは・・・)

せかいに しらせて やろうよ
こんなに ひどい げんじつが あることを

(やってやるともさ! だがそれは、世界に言葉で訴える形でだ! 貴方の言う手段ではない!)

むだなことは やめろ
この せかいは くさっている
てれびの にゅーすで なにを いってるか しってるか
げんじつから めを そらしても むだだぞ
この くにの ひとたちは せかいじゅうから きらわれている
にんげんだと おもわれてない
おまえは わかっていて めを そらしていた
ひとが ころされるのを だまって みていたんだ
なにもしないで かなしんだり くるしんだり かってなものだ
てつがくしゃも せいしょくしゃも きらくなものだ
おまえは みすてたんだ
おまえは みすてたんだ
おまえは みすてたんだ
おまえは

(黙れ、消えろ悪魔!!)

あくま?
われ こそが かみさま だよ



- - - - - -



それから更に数年が経ち、彼の手には聖書ではなく銃が握られていた。
正義の軍隊と戦う為に、ゲリラ活動をしている組織に入っていた。

(どうして、わたしの手には、こんなものが握られているのだろう。)

最近は記憶が混濁する。
過去と現在が、ごちゃ混ぜになって、夢の中では未だ自分は神父だった。
いや、職業上は今でも神父だ。聖職者として、世界に悲劇を発信し続けている。
だが、彼に対するレスポンスは辛辣なものばかりだった。

狂人。悪魔の手先。背教者。異教徒。
キチガイ。バカ。テロリスト。くたばれ。

(わたしは間違えたのか?)

だとしたら、どこで間違えたのだろう。

「間違ってないよ。」

隣で微笑む彼女だけが、かろうじて彼の正気を維持させていた。
スポーティで快活な、やや筋肉質な細身の女。格闘技の心得があるらしい。

『間違ってないよ。』

どこで間違えたのだろう。
最初から間違っていたのだろうか。
隣で微笑んでいた彼女の幻影は、声だけ残して消えた。

最近は記憶が混濁する。
過去と現在が、ごちゃ混ぜになって、死んだ人が生き返ったように感じる。
しかし現世と冥界の壁は厚い。彼は自分の孤独を思い知り、泣いた。



- - - - - -



あれから何年が経ったのだろうか。
彼は自分が老齢に差しかかっていることに気付いた。
ゆっくりと、しかし確実に、時間と共に意識は混濁していく。

紛争は終わらない。大国の軍事介入は無くならない。
世界では未だに、この国は悪の枢軸だ。

(もう、つかれた・・・・・・。)

世界は何も変わらなかった。
彼は乾いた唇を舐めて、呻き声のような叫びを発した。

「うぅ、うぅ、うぅ・・・」

そう遠くないうちに、自分は死ぬだろう。
自分の考えてきたことは、無に帰すだろう。
自分が覚えていた死は、あの人たちは、永遠に歴史から消え去るだろう。

そして せかいは つつがなく まわっていく
たのしいね たのしいね たのしいだろ?
これは おまえが のぞんだ ことだ
せかいに さからわず こえだけ あげて
なにかが かわると おもって いたのか?
こんな ひどい せかい なのに
りふじんと ふじょうりの うずまく せかい なのに
どうして ただしく きよらかな しゅだんで
せかいを かえられると おもったんだ?
てめえに かえられるとでも おもっていたのかよお?
この どうしようもない くさった せかいを おお

(だまれ・・・)



- - - - - -



やがて彼の死ぬときが来た。
老体で、銃も握れなくなった彼は、観光客で賑わう広場へ、足を、運んだ、のだ。

(わたしは後悔しない。)

懐には、刃。

(これは自分勝手な行いだ。)

文字通りの刃ではない。

(世界には、お前たちの想像を超えた酷いことがある。)

理不尽と不条理へ向けた、反抗の刃。

(知ってくれ。)



彼の意識と記憶は混濁している。死ぬ間際の一瞬で、彼は未来を見た。
家族を失った男は、不幸を嘆き、世界を憎み、滅ぼそうとしていた。

そうだ それでいい
せかいの ひげきを しると いうことは
ただ ちしきとして しってる ことでは ない
その みを もって たいせつな ひとが きえることを あじわい
だれを にくめば いいのかも わからずに
なやみ くるしみ のたうちまわる ことだ
ふじょうりと りふじんの はざまで ぐちゃぐちゃに なることだ

いのった ところで なにも かわりは しない
いのりや ねがいなどでは だれも すくわれない
せかいには そうぞうを こえた ひどいことが ある
それを しらしめろ
いしを つぐものを つくりだせ

やみに いのれ

死ぬ間際になって、彼は恐るべき声の正体を知った。おぞましい声は自分自身だった。
そして同時に、それは悪魔であり、闇を創造する神様でもあったのだ。

神父は、もう決して神には祈らない。

神父は闇に祈る。

自らを光の差さない墓場へ送り、暗黒の未来へ希望を託す。

彼は闇に祈る。

心の扉に鍵をかけ、その手に十字架を握り締め。

しっかりと目を開いて、眠りにつく・・・。










   闇に祈る   完

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タイトル (本文) ブログ名/日時
デュエル小説 (短編集)
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佐久間闇子と奇妙な世界
2016/12/25 00:00

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
> 警告する、“黒薔薇煉獄”(ブラックローズガーデン)を使ってはならない。

うっわ、この発想はなかったわ、うっわー。(超褒めてる)

あの、センスだけはあったが実際には何の役にも立たないレベル1警告能力が、こうなるとはね、うわあ。
(レベル1能力が発動したということだけは相手に伝わるので、ハッタリとして機能させる手は一応あるが……)


>誰でも考えたことはあるだろう。どうしてデュエリスト能力には名前が付いているのか。
>カッコイイから。お洒落だから。それもあるだろう。
>だが、その本質は、「カードに名前が付いているのと同じように、能力にも名前が付いている」ってことだ。
>カードと同じようにデュエルで使用できる代物に、名前が付いてない方がおかしい。
>すなわち、デュエリスト能力名は、カード名と同じカテゴリなのだ。

アッキーさんに異能バトルを読ませたからこそこういう発想が出てきたのかなぁと邪推しながら読んでいる豆戦士です。

あれだな。斬魄刀みたく、もともと正しい名前があって、デュエリストはそれを発見するだけ、とかそういうあれだな。
あるいはあれか。デスノートの「殺すための名前」みたいに、名づけた場合はそれになるし、つけなければつけないで名前はあるという、あれか。

どっちにしろ敵の前で技名を叫ぶことにデメリットしかないじゃねぇか! って結論なんだけど、それを補って余りあるメリットがあるから皆叫ぶのでしょう。
そのメリットとは何なのかは異能バトル全編に渡って描かれているので省略。
豆戦士
2015/09/15 01:10
>夭折詩集(デッドエンド26) レベル5能力(所有者:ギャシュリー・クラム)
>デュエル中に26回まで、カード名(及び能力名)を宣言できる。
>宣言されたカードを手札からプレイ(及び能力を発動)したプレイヤーは敗北する。

この表現だと永続効果は無効にできないので、一部のデュエリスト能力に対しては無力(デュエリスト能力もカードと同様に永続効果は発動と言わないのかは若干怪しいが)。

また、手札から出された後のカードには影響を及ぼせないので、相手のデッキが未知だと、なかなか的確なカードを指定できず難しい。
あるいは既知であっても、最大26枚しか封じられないので、穴は残る。

そんなこんなで、レベル5ならではの絶対防御性能にはそこそこ不安が残り、プレイングスキルが極めて強くかかわってくるあたり、私なら主人公の能力にする可能性があるくらい夢に溢れた能力ですね。なにこれろまん。

あと、エクスチェンジ+強制詠唱の即死コンボも楽しそうですね。
まあ逆用されると自分が死ぬが。互いにリスクを負うあたりもレベル5能力としては異質か。


 とはいえ、デッキが筒抜けになっているマサキにとってはまさに絶望。
 (まあなんやかんやで復活できるとして)これはリベンジマッチが熱いな。ラスボス戦、いったいどんな手に汗握る決戦が繰り広げられ――――ないのかよ! ないのかよ!

 そういえば、VSゴッドフェニックスもまさかの敗北エンドだったよな……。
 いや今回は勝ってるし、味方サイドに神邪がいる以上この程度のレベル5能力なんてゴミみたいなものなのは納得ですけどね!

 これがリアリストって奴か……。
豆戦士
2015/09/15 01:11
> 「・・・っ、馬鹿にしないで! ■■■■■を■■■■■■■■■■して■■■しているだけでしょ!?」

なんだろうなあ、これは。デュエル終了時刻をシフトしている的な?
なんやかんやで同時存在的なことになって片方の自分が常にデュエル中だとか?
いくらでも可能性があって逆に答えを絞り込めないw


>このデュエルに、ここに書かれてない要素は関係しない。

そういう意味では、この手の問題もまた然り。
「関係しない」とか、そういう用語って、本当にその人の解釈しだいでどうとでもできるからなあ……。
自分にとっては・あるいは大多数の人間にとって明らかに直観に反する解釈だとしても、「関係しない」の定義がどこにも存在しない以上、相手が間違っていて自分が正しいことを主張することができないという。

そんなわけで、決闘学園シリーズでは、とにかくOCGルール(と限られたオリカ+能力)に限定して挑戦状をやっておりました。あるいは逆に展開予想ゲームと称して、なんでもありにするか。
そういう意味でも、本編には神邪的なひとは出そうにも出せなかったという。

まあ、自分で出すのは躊躇う話でも、ひとが出すのを読むのは大好物ですけどね!
消しゴムの発想はなかった。なかった。

そういえば、この世界がゲーム〜〜も、Web連載リアルタイム時には、逆転劇あるいはオチの部分で、訓練された読者たちの展開予想でよく埋まっていたものです。
このあたりにもすごい親近感あるのよね。ちなみに作品発表の時系列的には一応こっちが先ではある。
豆戦士
2015/09/15 01:11
緋桜絞殺というネーミングとか、教師の話であるあたり、どうしてもめだかボックス小説版を想起させられますね。あ、これ前にも言った記憶ある。


私も、基本的には不良や劣等生が活躍する物語が嫌いなタチです(もちろん、そこを補って余りある好きさを誇る作品ならば当然好きなのですが)。
世間的には劣等生だと思われていたが実は凄い奴だった、は別にいいんだ。
どちらかというと劣等生であることそれ自体に補正がかかるパターンがあれなのな。
というか、言ってしまえば優等生が露骨に人を見下すこと自体は構わない。その優等生が、作者の采配しだいで突然頭悪くなり、そして無残な敗北を期すパターンがどうしようもなく嫌いなんだ。

なんといってもあの沢渡さんだって基本は周りを見下す優等生キャラだからな!

こういう人が教師になっていると思うと、翔武学園ってすごい面白い学校だなぁと再認識しますね。基本は好きなのよね、教師モノ。
こう考えると、天神さんに必要以上に構うのって、まさに「※問題のある生徒ばかりに注力し、手のかからない生徒を放置してしまう」っていう基本的には嫌いなあれよなあ……。
最近、ってほどではないけど、教師モノの中にも※のテーマについて語ってくるものもちょいちょい見受けられるのは嬉しい限り。

「3ターンごとに互いのライフポイントが入れ替わるというルール」は、あわよくば番外編を書くかもしれないから、あっと驚くようなデュエルトリックを仕込めるようなルールにしておこう、とか思ってたような気がする! 結局やらなかったけどな!
しかもその展開は中途半端に他のデュエルに転用されたので、もうできないという。
豆戦士
2015/09/15 01:12
>スロットマシーンでスリーセブンが出た回の翌日に777回

ここのところの再放送と本編のリンク続きを考えると、普通に狙ってやってると思えてならないのが恐ろしい……。


あとあとスーパーダッシュ文庫が凋落していって新人賞受賞作でも1巻打ち切りが当たり前になっていったことを思うと、飛火夏虫は2巻が出ただけで幸せものさ……。
豆戦士
2015/09/15 01:15
というわけで、豆戦士さんの、唐突に小説(主にライトノベル寄りの何か)を勧めるコーナー!

異能バトルと世界ゲーム(今しか使わない略称)を勧めた、あるいは無理やり読ませたことで、数千数万冊の中で奇跡的に出会えた自分一本釣り作品2本を消化しきってしまったところで(あ、ちなみに、『天啓的異世界転生譚(今のところ3巻まで発売)』も、世界ゲームと同作者ほぼ同じノリの作品なので、もし読んでなければ是非)。
流石にこのノリはもう続けられねぇよというか、そんなにほいほいあったら奇跡じゃねぇよということで、次はちょっとランクを下げて、というと言い方が悪いけど、タイプを変えて。
豆戦士
2015/09/15 01:15
・[映]アムリタ
・舞面真面とお面の女
・小説家の作り方
・死なない生徒殺人事件
・パーフェクトフレンド
・2

の6作品。

これは、同じ作者(野崎まど)・同じレーベル(メディアワークス文庫)から出た作品を発売順に上から並べたもので、それぞれ独立した作品として楽しめる…………ように見えて、必ずこの順番で上から読め、発売順に読むことだけは絶対に守れ、一生後悔したくなければな、という、一連の、シリーズ名のないシリーズです。

この作品についてあまり語りすぎるとネタバレになるので、前2作に比べると魅力を事前に説明しづらいのですが、しいて言うなら、「天才」について徹底的に描いた作品。
と、こう言うと大半の人がイメージするチープな想像を、軽く5段階くらいは凌駕する傑作とでも言えばいいか。頭ぶん殴られたかのような読後感。

なお、正直なところ、1巻からキレキレだった前2シリーズと違い、序盤〜中盤の作品にはそこまでのインパクトを感じない可能性もなきにしもあらずなので、読み始めたら途中で切らずにとにかく全6冊最後まで読み切って欲しいですね。とくに野崎まどの本領が発揮されるのはパーフェクトフレンド以降なので。でもそこから読み始めるのは絶対にNG。

ちなみに、それ読んでもし野崎まどのファンになった場合は、電撃文庫の

・独創短編シリーズ 野崎まど劇場
・独創短編シリーズ (2) 野崎まど劇場(笑)

も続けて読んでみると良いかもしれません。あるいはこっちを先でもOK。こちらは先ほどの6冊とは独立して楽しめる、ショートギャグ集、と、こう言うと大半の人がイメージするチープな想像を、軽く5段階くらいは斜め上に凌駕する頭のおかしい何か。
豆戦士
2015/09/15 01:16
>豆戦士さん

今回もコメントありがとうございます!
そして恒例となりつつある書籍紹介にも感謝!
割と幅広いジャンルを読んでると自負している私ですが、ぼんやりと見える世界の広さが具体的にクリアーになっていくという。


◎全てのデュエリスト能力には名前がある!

旧掲示板での返信で、豆戦士さんが「ある事情により、能力名は没」と言ったにもかかわらず、しつこく能力名を出し続けることを選んだ理由の1つが、ギャシュリーと氷澄の能力でした。

能力名は没と言われて、「カッコイイのに!」と思いつつも、その理由だけで逆らうのも良くないなァと、あのときは能力名なしで行こうかとも思っていましたが、そんな頃に閃いたのがギャシュリーの能力で、合理的な理由が出来たと、喜びながら漢字にルビを振りまくりました。

とゆうわけで、この発想は以前からあったのですが、それも異能バトルに惹かれた要因の1つであり、異能バトルを読んだことで、より緻密化されましたね。
今から見れば、初期のプロットの淡々としてたこと・・・。

もともと正しい名前があるという設定は、「決闘都市」でマサキが、自分の能力名は何で“黒薔薇”なのか疑問に思っている・・・という部分に反映されています。
もっと早くに異能バトルを読んでいれば、「自分の能力名は自分で考える」→「能力名を変更して発動!」みたいな展開にも出来たと思うと、やはり私は人生を損していたな・・・。
まあ、その案は別のところに流用される予定ですけれどもね!
アッキー
2015/09/15 09:51
◎デッドエンド26

そもそもの発端は、「エックス」の第五話だったりします。記憶を辿れば、鷹野麗子の挑戦シリーズを送っていた頃に、豆戦士さんから紹介されたのでしたね。
汎用カードを宣言しながらマイナーデッキで戦うとか、デュエルの前から情報収集を行うとか、もちろんテーマデッキならキーカードを潰すとか、ロマン溢れる戦術の宝庫!
「決闘航海」のプロローグで、ギャシュリーについてネチネチ書いているのは、彼を主人公にした裏ストーリーを考えていた名残だったりします。

天神さんの能力は永続効果なので、むしろ遠山、霧原あたりにとって凶悪な能力になりますが、本編で能力名が明かされてないので、やはり絶対に勝てるとはいかないですね。
神邪くんだと、こういうハラハラ感が出せないので、それが主人公として失敗している最大の要因かもしれない・・・。

《エクスチェンジ》と《強制詠唱》のコンボ、結局やれなかったのは心残りでした。
ギャシュリーのデッキに《強制詠唱》が入ってると書いたのは、伏線のつもりだったのですが、回収し損ねたぁ。
アッキー
2015/09/15 09:52
◎シフトワンの謎

なるほど、【自分の片方】を【常にデュエル中状態に】して、でも意味が通じる・・・。この発想は無かった!
今までのコメントを見るだに、いつ気付かれてもおかしくないのですが、広すぎる発想に救われた!(情けない私)
(最後の3文字は【シフト】で合ってます)


◎詰めデュエルはシンプルに

うみねことか読んでいると、言葉の解釈ってホント抜け道だらけだと感じます。
いかに自分が“常識”という曖昧なものに依存しているか、EXデュエル編でも味わいましたとも、ええ。

大学時代までは、それに苦しめられたものですが、むしろ抜け道を模索することに神経を注ぐ喜びに目覚めてからは、いっそう数学が好きになりました。
そう、この世界は猫耳猫だったんだよ!(キバヤシ

決闘学園シリーズ本編は、論理の緻密さだけでなく、解答がシンプルに美しいというのが印象的でして、「どうすればシンプルになるだろう」と考えつめた結果が消しゴムでした。

時系列といえば、ミツキ・ヒサメの容姿が天神さんとよく似てたので、「天神さんのモチーフ発見!」→「え、2012年?」→「むしろ世界ゲームが決闘学園をモチーフにして書かれたのでは?」とか若干思ってたりするわけですが。
1巻ラストとか、朝比奈さんが吉井くんを引き入れた理屈と、かなり近いような。(涼香の借金返済した理屈も、これの変形です)
アッキー
2015/09/15 09:52
◎決闘教師エピソードゼロ

そういえば確かに沢渡さんも!
露骨に見下すといっても、ああいう可愛げのあるパターンも多かったですね。
私の、もとい秋野さんの想定は、「やっつけられて当然」という印象を与える為だけに、周囲を見下すような性格として描くことが気に食わない、という感じかな・・・?

うーん、もっと上手い表現が出来ないものか・・・というか、豆戦士さんが的確なことを言ってくれているわけですが。
私がモヤモヤ思っていることを、簡潔にまとめてくれた。

めだかボックス小説版にインスパイアされたというのは、どこかで書いた気がしますが、他の教師モノにも色々と影響を受けていますね。
自分の感性と合致する教師モノが増えてきたことで、救われていることも多かったりします。

だいぶ前に読んだ本で、「手のかからない子は言われたことを10倍真面目にやる、手のかかる子は言われたことを10分の1しか真面目にやらない、両者の間には100倍しんどさに違いがある」という話が印象的でした。
手のかからない生徒を放置するというのは、負担を押し付けているだけに過ぎない。そして10倍真面目なタイプを問題児扱いすることは侮辱でしかないとも思います。(というあたりも、いずれ秋野先生に語らせようと)

入れ替えルールは、フィールド交換に転用されてましたね。
「決闘迷宮」では、あの手の特殊ルール下でデュエルするという案を考えていたのですが、それが捻れて最終的に「決闘迷宮」の7ゲームになったという。
アッキー
2015/09/15 09:53
◎遊戯王777!

5Ds再放送の後に、ゼアル再放送でなくリマスターが始まったのは、全て計画通りだったのかもしれない・・・?
スリーセブンといえば、やはり古参としてはラッキー・ストライプではなく、キースの方を思い浮かべますよね。


そんなわけで、小説紹介ともども、ありがとうございます!
失恋(打ち切り)の悲しみは新しい恋(本)で癒すべし、という名言もあることですし、前のめりもとい前向きに、購入するぞー!

紹介してもらってるばかりでは申し訳ないので、私の方からも・・・とは考えているのですが、「豆戦士さんのストライクゾーン」かつ「まだ豆戦士さんが読んでいない」ものを探すのが至難の業。(臆病なだけとも言う)
アッキー
2015/09/15 09:53

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闇に祈る 佐久間闇子と奇妙な世界/BIGLOBEウェブリブログ
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