佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 決闘倶楽部PX   第十一話 燃え盛る燈炉子

<<   作成日時 : 2015/10/20 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



くひっ、言ってしまえば・・・あちしはデュエリストだ。
ようやくあちしの出番が回ってきたぜぇ。

しばらく怯えて閉じこもっていたが、いつまでも負け犬やってる場合じゃねえ。
ビビッちまった自分が許せねえ。
何もわからず負けた自分が許せねえ。
だったら勝つ為に楽しめばいい。

楽しんで努力、楽しんで修行。
あはン、努力ってぇ、泥臭いもンだと誰が決めた?
つらく苦しいのが努力? ハッ、ざけんなぁ、苦しんでれば努力してるってことになンのかよォ?

しんどい努力もあるけどな、しんどければ努力ってわけじゃねぇ。
しんどくない努力もあるし、それを努力と認めねぇ奴は何様だ。

さーて、そんな偉そうで高慢ちきな妄言を吐くあちしは、安藤燈炉子。
同じ読みで比呂子と書く主人格サマの、もうひとつの人格だ。



◆ ◆ ◆



かーっ、やっぱ髪型はショートヘアに限るぜ。
比呂子のツインテールは、別に悪かねェが、洗うのが面倒なんだぁ。

とゆうわけで、人格交代で髪型もチェンジだ。
ああ、別に切ったわけじゃねぇよ。武藤遊戯だって人格交代すると身長が変化するだろぉ?
人格交代と共に肉体も変化するってぇ、そンな珍しくもねぇ。
意識のあり方で、肉体なんてのは幾らでも変化するンだ。ロビィ・ギルダーとかなぁ。

「しっかし、あー、自由だなあ、自由だぁ。クソッタレ!」

こないだまで、むむたん吸収騒ぎでェてんてこまいしてたとは思えんね。
リスティーちゃんも含めて、クリア・マインドとやらで酷死病も殆ど克服しちゃったみてぇだし、さばさばするぜぇ。

比呂子の様子からして、あちしを気遣って嘘ついてるわけじゃなさそォだ。
まァ、あちしと比呂子の間で嘘は通じねぇんだが、いちおう疑っておかねぇとな。疑うだけなら損しねぇ。
嘘は通じなくても、隠し事は通じるわけだしなぁ。


「安藤さんですよね?」

背後から声をかけられた。
咄嗟に振り向くと。

「おおっ、イイ女! あちしをナンパするたァいい度胸だなぁ。」

黒髪ロングの前髪パッツン、スリーサイズは83、52、81ってとこかァ?
制服なんて背徳的だねぇ。征服したいぜぇ。気分はルパン三世だ。

しかし目ぇ見て話さない・・・はん・・・この特徴、どっかで・・・。

「私は“キューブ”四の面、闇坂琴美です。」
「・・・っ、“荷電粒子砲”(ブリューナク)か。」

1ターンに1度、任意のタイミングで相手全員に4000ダメージを与える、殲滅のレベル5能力者!
確か、あちしと・・・んん、いや、比呂子と同い年だったはずだ。

「てことは16歳? くひひ、食べ頃じゃねぇか!」
「何を言ってるんですか?」
「おっと、すまねぇ。妄想が咽を突いて溢れ出しちまったようだ。」
「そうですか・・・。やっぱり安藤さんは、いえ、燈炉子は、私の運命の人だったんだ。」
「・・・・・・はぃ?」

すると琴美は、据わった目つきで正面を向いて、両手を広げた。

「もしかしたら燈炉子とは、前世から結ばれていたのかもしれない。あ、段々と思い出してきたわ。私と燈炉子は前世で天使だったの。よく2人で睦み合って仕事をサボったわね。天井の染みを数えながらホクロを探したり、それで燈炉子ったら意外とエッチなところにホクロがあるんだぁ。それは多分その後の悲しき運命を暗示していたのかもしれないわね。悪魔との戦いで傷ついた私たちは、最果ての世界で羽根を休めていたけれど、燈炉子は私の傷も吸い取って、あは、全身すみずみまで舐めてくれたわね。くすぐったかったわ。だけど悪魔につけられた傷は邪悪な気を帯びていて、それを吸い取った燈炉子は堕天使になってしまったの。愛し合う2人は敵味方に別れ、幾度となく熾烈な争いを繰り広げた。そのうち私は疲れ果て、燈炉子の剣に刺し貫かれ、エクスタシーを感じながら昇天したわ。それで燈炉子も同じ剣で自らの心臓を突き刺して果てた。そうでしょう、燈炉子。いいえ、炎翼の天使カプリチオーゼ・グランディオフィーア。私は雷撃の天使ラハール・デュ・フォトネル。思い出して?」


「・・・・・・よし、病院へ行こうかぁ。」

噂には聞いていたが、ヤバい奴だった。
レベル5能力者は、みんな狂ってやがる。

ツッコミどころが多すぎて言葉を無くすが、ひとつだけ言いたい。
カプリチオーゼって何だよ。カプリチオーソの間違いじゃねぇのか。

「え、美容院? 嬉しい! 私と結婚する気になってくれたのね!」
「駄目だァこいつ! 人の目を見たら話を聞かねぇえ!」

仕方ねぇな・・・デュエルで黙らせるとしよォか。

「よォし、わかった。あちしとデュエルしよう。あちしが負けたら、結婚でもソウルメイトでも好きにしろ。ただし、あちしが勝ったら、そンときは泣き叫ぶまで犯してやるぜぇ? くひひひひ!」
「わかったわ。デュエルは絶対的に正しいものね。」

物分りがよくて結構なことだ。
デュエリストたるもの、こォでなくっちゃな。


「「デュエル!」」


安藤燈炉子:LP8000
闇坂琴美:LP8000



「私の先攻・・・」

「おおっと、てめぇの先攻は取らせねぇよ。《先取り天使》を捨てて、先攻、ドロー!」

ふぅ〜、危ねぇ危ねぇ。
奴の先攻で4000ダメージ、あちしのターンに4000ダメージで、ぱっぱらぱーとオシマイだからな。

しっかし実際、こうして先攻を取っても、およそ勝てる気がしねぇ。
あちしの能力は回数制限の無い無尽火力だがァ、発動条件としてライフ1000未満ってぇ厳しい縛りがある。
4000ダメージを撃たれて終わりだ。

逆の発想で、栗間の真似してライフを大量回復したところで、琴美は潤沢な手札を駆使してくるだろう。
こンなとき、同じレベル5能力でも、完成版と未完成の違いを思い知らされる。


手札は・・・

《ヲーの使徒》
《フォトン・リード》
《ヲーの翼神竜》
《お注射天使リリー》
《燃えさかる大地》


ヲーの使徒 レベル4 光属性・天使族
攻撃力1100 守備力600
(1):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
手札・デッキから「ラーの使徒」を2体まで特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は「ラーの使徒」の効果以外ではモンスターを特殊召喚できず、このカードは「オツリスの天空竜」「才ベリスクの巨神兵」「ヲーの翼神竜」のアドバンス召喚以外のためにはリリースできない。


フォトン・リード (速攻魔法)
手札からレベル4以下の光属性モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚する。


ヲーの翼神竜 レベル10 神属性 幻神獣族
攻撃力? 守備力?
このカードは特殊召喚できない。このカードを通常召喚する場合、3体をリリースして召喚しなければならない。
(1):このカードの召喚は無効化されない。
(2):このカードの召喚成功時には、このカード以外の魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
(3):このカードが召喚に成功した時、100LPになるようにLPを払って発動できる。
このカードの攻撃力・守備力は払った数値分アップする。
(4):1000LPを払い、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。


お注射天使リリー レベル3 地属性・魔法使い族
攻撃力400 守備力1500
このカードが戦闘を行うそのダメージ計算時に1度、2000LPを払って発動できる。
このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ3000アップする。


燃えさかる大地 (永続魔法)
このカードの発動時に、フィールド上のフィールド魔法カードを全て破壊する。
また、お互いのスタンバイフェイズ時、ターンプレイヤーは500ポイントダメージを受ける。



・・・・・・
・・・・・・・・・

・・・終わってるじゃねぇか。


「くひっ」

思わず笑ってしまう。

・・・・・・・・・

・・・
・・・・・・

それでも足掻こうとするのァ、あちしもデュエリストだな・・・。
ここで潔く諦めたら、むむたんに顔向け出来ねぇや。

勝つ方法は無いか?
見落としてることは無ぇか?

考えろ。むむたんだって、詰みだとしか思えなかった状況をひっくり返したじゃねぇか。
そう、むむたん・・・・・・

・・・・・・・・・あ?

・・・あハん?





安藤燈炉子:LP100、手札2
場:ヲーの翼神竜(攻7900)

闇坂琴美:LP8000、手札5
場:
場:




「ブラボー燈炉子!! ついに私のものになる決心がついたのね!! 私の能力は、1ターンに1度、任意のタイミングで相手全員に4000ダメージを与えるわ!!」

「・・・・・・くひっ、あちしはそれにチェーンして、デュエリスト能力を発動。

「えっ!?」

「あちしのデュエリスト能力が起動効果だと、誰か言ったか? そもそもメインフェイズにしか発動できねぇデュエリスト能力が、起動効果だと、誰か言ったかァ!?

そォだ。デュエリスト能力は、カードの効果として扱うが、その分類までもカードと同じじゃねぇ。
カード効果に干渉されず、チェーンされず、スペルスピードの概念も曖昧だ。

「そしてぇ! 能力同士はチェーンすることも出来る・・・それがたとえ、あちし自身の能力であってもなァ!!」

大事なのはビジョンを思い描くことだ。それが出来るという具体的なイメージだ。
気付いてみれば、後は簡単なこった。デュエリストが普段からやってることだ。

「あちし自身の能力にチェーンして能力を発動、更にチェーンして、それに更にチェーンして、チェーン、チェーン、チェーン、チェーン、合計8回のチェーンバーン!!」


闇坂琴美:LP8000→7000→6000→5000→4000→3000→2000→1000→0


「あうううううううううううううううううううううう!! あついああああううううう燃えるあああうううううう!!!」



◆ ◆ ◆



「おィおィ、もうビッショビショじゃないですかァ! くひひひひ、あちしに犯されるのを期待していたド淫乱なンですかね琴美ちゃんはぁ!?」
「いやあ・・・言わないで・・・!」

真っ赤になった顔を両手で隠して、琴美ちゃんは濡れ濡れマンコを晒してやがる。くひっ、えっろ!
ちなみにここはラブホテルの一室だ。流石のあちしも青姦はしねぇ。逃げようとしたら無理やりにでも野外プレイに興じるつもりだったが、負けたら従順な態度で大人しく付いてきた。くひひ、興奮するねぇ。

「おォ、指が入る入る! 大勢の男ァ咥え込んだくせにぃ、ギュウギュウと締め付けてくるじゃねぇか!」
「あうんんん! 嫌あああ!!」
「うるっせえ口だな!」
「むぐっ・・」

はぁ・・・貪るようなキスうめええええ!!
ついでに手札誘発で戦闘ダメージを防げそうな部分を刺激してやると、ビクビクと震えて仰け反った。面白ぇ。
そのまま連続でGスポットを刺激してやると、がくっと力が抜けて目の焦点が合わなくなった。

「お・・・? おィいい、もう気絶しちまったの? 物足りねぇ・・・。」

闇坂本家で男どもの慰み者になってたって聞いてるが、そのせいで失神癖がついちまってンのかなァ?
どンな酷ぇことされても、気を失っていれば苦痛は小さいからな。

「・・・なァーんか、悪いことしちゃった気分?」

しっかし、虚ろな目で、口だらんと開けて、びっしょびしょ・・・ムラッとくるねぇ。
酷い目に遭った奴に、また酷いことをしてる・・・くひっ、ゾクゾクするね。

「ぺろっ」

あちしは眼球を舐めてみた。しょっぱくて苦かった。






   決闘倶楽部PX   第十一話 了

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
火剣「運命の人?」
コング「天使VS堕天使」
ゴリーレッド「炎翼の天使。これがしっくりくる。燈炉子にぴったし」
コング「いんや、電撃ドS天使だ」
火剣「努力は嘘をつかない」
コング「燈炉子はショートヘアが好きなのか。僕も短めな髪に短めなスカートが好き。ロングも悪くない。大事なことは似合う髪型だ」
ゴリーレッド「気分はルパン三世?」
コング「女同士のルパンダイブ。新しい」
火剣「泣き叫ぶまで犯すって、泣き叫んで哀願したら許してくれるのか」
コング「許すわけなかろう」
ゴリーレッド「詰みと思ったところから逆転したムー。将棋でもある」
コング「何か勝ったほうが相手を好きにできる賭けデュエルになっていないか? ついに私のものになる決心がついたのね。過激なセリフだ」
火剣「勝ってからの燈炉子が凄い」
コング「むごいい」
ゴリーレッド「久々に燈路子を見たのは嬉しいが」
コング「琴美は燃え萌えびしょびしょ」



火剣獣三郎
2015/10/20 21:16
復活の燈炉子さんは初っ端から絶好調な危険人物。でも、それが平常運転だと思ってしまう。しかし、それ以上の危険人物襲来。琴美さんって、あ、確かにこんな感じの性格だった。久々の本性解放タイムだったから忘れてた。船内ライディングデュエルでは全然普通だったけど、あれば会話フェイズがあんまりなかったから…。
デュエリスト能力はカード効果に先んじるという法則。つまりはハネワタが通じない。4000ダメージも、1000×nダメージも今回のことで既存のカードでは全て先に撃たれて突破されることが確定。燈炉子さんの能力は一発はもらうけれどもハネワタがあれば2発以降を止められると思っていましたが、違った。この発見で燈炉子さんは更なる強さを手に入れましたね。
千花白龍
2015/10/20 21:48
>火剣さん
念願叶ってレベル5火力対決! ある意味、運命です。
発想の転換で勝利を収めた燈炉子は、喜び余って琴美を・・!
しばらくぶりに燈炉子を書けて、楽しいです。

八武「これが賭けデュエルの醍醐味よ!」
山田「過激だ。」
佐久間「山田はショートとロング、どっちが好き?」
山田「場合による。」
維澄「よし、私も佐久間と互いの肉体を賭けたデュエルを・・」
佐久間「どっちが勝っても貴様の利益だよねえ!?」
神邪「どうやっても勝てないと思うところからの逆転。やっぱりこれがデュエルの醍醐味ですね。」
佐久間「燈炉子のターンは続く。」
山田「あれ、そういえば決闘都市では燈炉子は単独だったような。」
佐久間「その理由も次回で。」
神邪「複雑な理由ではないですけどね。むしろ単純明快。」
山田「あ、そうか、燈炉子の目的は・・」
八武「美少女をレイプすること。」
山田「そりゃお前だ。」
アッキー
2015/10/20 22:36
>千花白龍さん

それぞれ平常運転でイっちゃってる人スペシャル! 「決闘の箱」のときにも妄想を語っていた琴美ですが、内容がアダルティな方向へ変化しています。
「決闘航海」のときも、周囲に魅力的なデュエリストが大勢いたので、脳内では妄想が展開されていたことでしょう。

新たなる力を手に入れた燈炉子。バーン戦でいえばストラッシュXを完成させたようなものでしょうか。
1回しか撃てない能力と、何回でも撃てる能力とでは、どちらが先攻しても結果は同じことでした。
ちなみに、カード効果に先んじるのは内実も同じで、どのみち《ハネワタ》では能力ダメージは防げません。
アッキー
2015/10/20 22:45

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