佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 「サトリン」 第十五話 約束のクリスマス 4

<<   作成日時 : 2015/11/20 00:00   >>

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12月に入れば、気の早い店などは既にクリスマスの宣伝を始めている。
こうした“早い者勝ち”競争は、どこまで過熱するのだろうかと思いながら、鈍郎は街を歩いていた。
ふと、死んだ兄のことを思い出す。なにか連想させるものが目に付いたわけでなく、本当に何となくだ。
息子を虐待していた父親。
自分は、そんな男の弟なのだ。
たかが血の繋がりだと、理屈では思えても、その息子を引き取って育てたときのことを思うと、血は水より濃いということを感じてしまう。

自分は子育てに向いていない。
茶倉も向いていないだろう。
嬉々として子供に向かい合っている図が想像できない。

育児放棄も立派な虐待だし、虐待するくらいなら子供を作る資格は無い。
100パーセント確実な避妊は、セックスをしないことだけだ。コンドームを着けていても、ピルを飲んでいても、妊娠するときはする。
口さがない連中などは、夜の方はどうかとか、子供はまだかとか、愚にもつかない不躾なことを言ってくる。
彼らには、子育てに関する思いやりや責任感などは無いのだろう。
セックスレスが辛くないと言えば嘘になるが、生み出された子供が重荷になる方が、よっぽど辛い。
まして、子育ては社会的義務などという考え方には、決して賛同したくない。
(まあ、私と茶倉の関係が特殊なのは認めるけどね。)
それでも、特殊であるだけで、特別でも異常でもない。
そう言えば、左翼活動時代に阪口などは、所詮この世は男と女だとか、わかったような口を利いていたが、そういう馬鹿丸出しの中年にはなりたくないものだ。
鈍郎と茶倉は、男と女である前に、思想的同志だった。結婚を選んだのも、生活面での合理性を考えたからだ。
そんな結婚を打算的だと非難する、純粋ぶった連中は、不幸な子供をポロポロ生み出していたりする。
純愛ならセックスは無くてもいいはずだし、セックスも含めて純愛だというのなら、生まれてきた子供を不幸にする選択などしないはずだ。
子供を不幸にしておきながら、純愛を語る甘ったれどもより、鈍郎と茶倉の方が遥かに純粋であると、筆者は思う。

方や元左翼活動家、方や元婦人自衛官。
この夫婦の出会いは、12年前―――1992年に遡る。



つづく

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内 容 ニックネーム/日時
コング「私も美女のプライドを蹂躙しなければ生きていけない。名言だ」
ゴリーレッド「暴言」
火剣「血かあ」
コング「僕も子育てには向いていない。鈍郎も何の心配もいらない」
ゴリーレッド「コングに言われても希望は湧かない」
コング「どういう意味かな?」
火剣「俺も自分が子育てをしているシーンが全く想像できねえ」
コング「火剣に似た子が生まれたら大変だからな」
ゴリーレッド「コングもだ」
火剣「界隈で子どもがいるのは激村くらいか」
ゴリーレッド「界隈ではない」
コング「暴力皇帝トリオの一人だから立派に界隈」
火剣「少子化を言う前にDVと虐待をゼロにするために政治家は命を張らないと」
ゴリーレッド「悪気がなく子はまだ? 一人っ子だと、兄弟ほしいよね」
火剣「悪気がなくても人を追い込んだら×だ」
コング「100%の避妊はない。だからこそSMプレイを推奨する」
火剣「無抵抗にして失神寸前までイカせばSEXしたような快感を得られるか」
コング「最近の研究ではイカすことにこだわらず『死ぬほど気持ちいい!』状態をいかに長く保つかが問われている」
火剣「なるほど」
ゴリーレッド「結婚や子育てを社会的義務と言うのは東京都議会のヤジ議員とあまり変わらないのでは」
火剣「馬鹿丸出しの中年。凄い言葉だ」
コング「元婦人自衛官?」
ゴリーレッド「喋るな」
火剣「ヘタなことを言ったら鈍郎に泣かされる」
コング「1992年のヒット曲と言ったら、♪ガラガラヘービがやってくる!」
火剣「あの時代か」
コング「1992年の12年後は23904?」
ゴリーレッド「かけるな」
火剣「現在2004年の物語か」
コング「12年前、どんな出会いか興味津々」

火剣獣三郎
2015/11/20 16:27
>火剣さん
子育てするシーンを思い浮かべると、結末は自殺か子殺しになるアッキーです。結婚や子育てを善意で勧めてくる人は、殺人鬼に見えますね。
これから物語は1992年へ。今から数えれば23年・・・時間が経つのは早いものです。

佐久間「子育てと創作活動は両立しにくい。」
山田「そうなのか。」
佐久間「主婦業と破壊工作員を両立させるのが難しいように。」
維澄「高槻ミサ?」
八武「子育てとレイプは両立できる。」
山田「するな!」
佐久間「教育に悪そうな家庭だな。まあ私と山田ほどではないが。」
山田「え、何だって?」
神邪「でも山田さんは良き父親になれそうですよね。」
山田「そうかなあ。」
佐久間「まァ山田は大丈夫だろうが、親になるのに向いてない人間は少なくない。」
維澄「挿入することに拘らないスタイルは、もっと注目されるべきだと思うね。」
八武「あるいは、アナルセックス。」
山田「真顔で何を言ってるんだ。」
佐久間「処女のままアナルセックスで売春する少女の話を読んだことがあるな。」
山田「話を元に戻そう。1992年といえば、俺は小学生か。記憶が曖昧だ。」
維澄「92年か・・・。ソビエト崩壊直後。」
佐久間「ロストジェネレーションの始まりだ。」
八武「倍返しだ!」
山田「2人の出会いは想像つかない。」
アッキー
2015/11/20 22:30

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