佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 「サトリン」 第十五話 約束のクリスマス 65

<<   作成日時 : 2016/01/23 00:00   >>

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これまで狂った人間には大勢出会ってきた。
少なからず人間は、狂気を宿して生きている。それが多いか少ないか、制御されているか否か、自覚か無自覚か、そうした差異はあるだろうが、誰もが狂気を抱いて生きている。究極的には生まれたばかりの赤子でさえ例外ではないと、鈍郎は思っている。
“大多数が正常と判断すれば、いかなる狂気も正常と認識される。我々の知る正常の大部分は、そういうものだ”
この言葉を、鈍郎は心の宝箱に保存している。
その鈍郎をしても、目の前の少女は、少女の形をした“何か”は、かつてないほどの狂気だった。
「ん・ん・んあっん〜、処女喪失の瞬間! 意外と痛いけど、ちょっとカ・イ・カ・ン♪」
鈍郎のサイズは普通とはいえ、乱暴に処女に突っ込むには大きすぎた。これが“イヴィル”でなければ、泣き叫んでも、おかしくないだろう。
「ん〜、君の、なかなか、イイね。あはっ、といっても、他の男、知らないんだけど、さ。」
「ぐっ・・・く・・・」
「あれ? やめろって声が聞こえなくなったよ? 意識を集中してないと、今にもドピュドピュ出ちゃいそうなのかなあ。自分の具合の良さに誇りが持てそうだよ。」
「ヘドが・・・出る・・・っ!」
わざとらしく聞き耳を立てるポーズの“イヴィル”に、鈍郎は涙を滲ませながら悪態をついた。
妻以外と関係を持ってしまった事実が、彼を打ちのめしていた。
「る・ら・ら・ら〜、ヘドでも精液でも思う存分ぶちまけるとイイよ。あ、動けないようにしてたんだっけ、悪い悪い。もっと動いてあげる・・・あン、まだ、ちょっと、痛い、かな。」
“イヴィル”の中は、熱くドロドロで、鈍郎をキツく締め付けていた。
破瓜の血は愛液で流されて、水溜りが出来ている。
「そうそう、特別ゲストを用意しておいたよ。ん・ん・んあっん〜、電話しといたんだ。そろそろ来る頃だね、あ、ほら、あの子が駆けて来る♪」
「・・・!?」
汗で滲む視界に移ったのは、重火器で武装した茶倉が、血相を変えて走ってくる姿だった。
「ん・ん・んあっん〜、ヒーローは遅れてやって来るもんだね。この場合はヒロインなのかな?」
「鈍郎に何してるのっ!!」
「る・ら・ら・ら〜、レイプで童貞いただき中。指一本だけ“雷撃雷化”(トゥールアクセル)!」
“イヴィル”の向けた人差し指が、巨大な雷光に変わり、茶倉に降り注いだ。
「あああああっ!!」
「うっ・・・」
妻の悲鳴に、鈍郎は体が反応してしまう。
悔しくて、申し訳なくて、情けない。
「おうっ? 今ビクンってなった? やっぱ夫婦愛だね〜感心感心。」
「あな・・・た・・・」
雷撃を浴びて倒れた茶倉は、何とか意識を保っている状態だった。
「茶倉・・・茶倉ァアアア!!!」
耐えられなかった。
「んんっ!? んんっ、んあっん〜! ドビュッ、ドビュッ、してるよ! やったあ!」
「あうっ・・・くあっ・・・・!」
いったん堰が切れてしまえば、溜め込んでいた水量は、止め処も無く理性を押し流した。
“暗黒顆粒”が、鈍郎の奥底まで浸透する。
(キモチイイ)
彼の顔が邪悪な快楽に歪み、それを見る茶倉は絶望に染まる。
「あなた・・・あなたあああ!!」
「イイねイイねえ最高だね〜、その夫婦愛オイシイですモグモグ! でも茶倉、君が悪いんだよ? 子供が欲しくないなら〜、ピルでも飲んで、コンドームか何かも使って、それでも出来たら、堕ろせばよかったんだよ。セックスを楽しんで、無責任に命をドブに捨てるのって、サイッコーの気分だと思わない? ・・・あ、それだと体に負担かかって、肌荒れたり体型が崩れたりする心配があるのか。じゃあ、君が邪戦士になれば解決するんじゃね?」
“イヴィル”は手のひらにシャボン玉のような黒い球体を作り出した。
「これは名付けるならば、“人格付与”(インストール)。復元可能な“人格消去”(マインドデリート)と違って、取り返しの付かないやつ〜♪ 精神に変なモノが混ざって、ひとつになっちゃうの。これ、あげるね。」
「や、やめろ・・・やめろおおおおおおおおお!!」
絶叫する鈍郎の前で、暗黒が茶倉の中に侵入した。
「うぐっ・・・あっ・・・ん・・・・」
「茶倉ああっ!!」




つづく

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
コング「どうやら僕とイヴィルの意見は近いようだ。この悲劇を招いたのは茶倉と鈍郎」
ゴリーレッド「それは言い過ぎだ」
コング「ピルに丈夫なコンドームにオギノ式も加えて加えれば」
ゴリーレッド「延髄斬り!」
コング「NO!」
火剣「狂人にもレベルがあるか」
ゴリーレッド「どんな人間も狂気を宿している。でもこの狂気は俳優や芸術家にはプラスに働く要素でもある」
火剣「鬼気迫る仕事への没頭。漫画家や作家も狂気はプラスだな」
ゴリーレッド「怖いのは多数派の理論。明らかに間違っている大多数に、正しい少数意見が潰され、戦争になった。だから多数決が民主主義なんていう政治屋は信用できない」
コング「少女の形をした何か? 失礼だ。イヴィルだって人間」
火剣「人間なのか?」
コング「美少女扱いして魅力的なカラダしてるじゃんと褒めまくれば違った結果が」
ゴリーレッド「甘いと思う」
火剣「心の宝箱か。一千万人何かせんという信念がブレないための宝箱」
コング「騎乗位で犯されている鈍郎を茶倉に見せるとはイヴィルもエグイ」
ゴリーレッド「インストール? まさか何をした」
コング「復元不可能の人格消去。これで茶倉はレスリングが大好きな邪戦士になり、一件落茶倉」
ゴリーレッド「ランニングエルボー!」
コング「があああ!」
火剣「まさかイヴィルが茶倉を呼んでいたとは。夫婦の仲を切り裂くのか」


火剣獣三郎
2016/01/23 13:30
>火剣さん
鈍郎も相当の狂気を内包していますが、やはり常人の範疇に納まっていました。基本的には人間と地続きですが、イヴィルの狂気には際限が無いかもしれません。
ついに茶倉の目の前で・・・!

山田「なんということだ・・・。」
佐久間「悲劇を観るのが生きる糧! 佐久間闇子です!」
八武「レイプが生き甲斐、生出しの! 八武死根也です!」
神邪「いつでもどこでもNTR大好き! 竜堂神邪です!」
維澄「イヴィルと同質の狂気を感じる。」
佐久間「それは当たってなくもない。」
八武「当たり? 妊娠のこと?」
維澄「セックスしないという選択も、おそらく少数派。しかしイヴィルは、よくある多数派の立場からではなく、より狂気に満ちた選択を誘っている。」
八武「ふふふ、どうなる茶倉?」
佐久間「コングの推測は50パーセント以上正しい。消去ではなく混在だが。」
神邪「美女が程よく淫乱になってしまうわけですね!」
山田「爽やかな顔して何言ってんだ!」
佐久間「水というのは不思議なもので、無くては生きていけないのに、周りが水だらけだと溺れ死ぬ。狂気とは、それに近い。」
維澄「特殊な人間ほど、狂気の淵から命の水を掬って飲んでいるということだね。」
神邪「そしてイヴィルさんは、狂気の淵に棲んでいる魔物。」
八武「いいや、美少女だ! 美少女の形をしていれば悪魔でも、それは美少女なのだよ神邪くん。」
佐久間「永遠の19歳だからな。R18もOKな意味で。」
山田「おい。」
維澄「茶倉が邪戦士になってしまったら、鈍郎はどうするのか。」
八武「ひひひひ。」
アッキー
2016/01/23 21:55

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