佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS ユイファあるいは火頭結花 6

<<   作成日時 : 2016/02/27 00:00   >>

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「電球というものは、電気エネルギーの全てを光に変えているわけではない。」
場面を同じくして、カタストロの講義。
クラメーションもユイファも、大人しく席に座って授業を受けるタイプでもなし、こうして屋外で講義を行っている。
「仮に電気エネルギーの全てを光に変えられたら、倍も明るくなる。お前たちに目指してもらうのは、まずはそれだ。」
「あはあ・・・・・電気・・・・バイブ・・・・」
「おめーは汚名に塗れるのが趣味なのか?」
クラメーションがツッコミを入れる。既にボケとツッコミという役割が出来ているのだ。
「汚いのに塗れる・・・・・イイ・・・・・凄くイイ・・・・・あっ・・・・・んんん・・・・」
「フィーちゃん、もう俺、精神的に限界なんですけど! このひと頭おかしい!」
「それも次の段階に進む為の素養だ。」
「次の段階?」
「エネルギー保存法則は、あくまで通常の物理学の範囲に過ぎない。質量をエネルギーに変換できれば、とてつもない破壊力を生み出すことが出来る。」
「あ、わかったわかった、わかっちゃった〜! ちゃっちゃららんらんらん♪ 超能力も、そういう技術があるってことなんだ? 前に言ってた、技術的進化ってやつ?」
「その通りだ。物分りの良い生徒は好きだよ。」
「やっべ、両想い発覚! これはもう今夜は寝かせないぜ!」
「超能力の進化段階を、レベルで区分すると、よく知られているサイコキネシスやテレポートなどはレベルT、クラッカーやアンプリファイアなどの希少能力はレベルUに属する。」
ひとりで盛り上がるクラメーションを無視して、カタストロは話を続ける。
「レベルTの中でも、サイコキネシスは中期、テレポートは後期。レベルTに属する中で、テレポートは最も進化している。ただし、これは進化の分類であって、強弱は別だがな。」
「昔の生き物だから弱いということはなくて、むしろ強いことが多いわ。そういうことね。」
いきなり流暢に喋りだしたユイファに、クラメーションは多少なりとも驚いた。
見れば瞳の色が、赤から緑になっている。これは、戻っていると言うべきだろうか。
「希少能力や合成能力は、殆どレベルUの初期。固有能力はレベルUの中期だ。レベルTやレベルU初期から、ここまで進化させた能力者もいる。」
「あ、固有能力者って最近増えてますねん。ユイファも固有能力みたいなもんもん?」
「それに近いと自負しているわ。合成能力一般の域を出てないとは思うけど。」
「んー、でも合成能力が既にレアだしなあ。羨ましーん。だが俺は、出力はレアだぜ?」
「誰の真似なのよ。」
ユイファが流暢に話すようになってから、ボケとツッコミが逆転し始めていた。
「私が伝えようとしているのは、レベルU最終進化、“闘衣”という技術だ。」
「とーい? 近い・・・」
「あは・・・」
また妖しくなったユイファが、クラメーションの肩を掴んで顔を寄せる。
「いや近い近い! 何なのお前!? 俺のギャグで性格チェンジすんの!?」
「“闘衣”というのは、私は聞いたことがあるわ・・・。“C級エスパーがA級エスパーに比肩する方法”だって。」
「え?」
「その通り。」
「え、いやマジで?」
クラメーションは二度困惑した。A級とC級の間には、最低でも100倍以上の出力差がある。そんなものを埋められる技術など、想像もつかない。
「100倍の出力差を埋めるって、どういう技術なんすか?」
「・・・別に、理念そのものは難しいことはない。単純に出力を大幅に引き出す技術なんだよ。超能力というのは本来、そこまでのポテンシャルを秘めているんだ。」



つづく

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「サトリン」 第二部目録 (2)
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内 容 ニックネーム/日時
火剣「授業も大変だ。生徒がおとなしく聞いてくれるとは限らねえ」
コング「学級崩壊状態に遭った先生は学級閉鎖したくなるだろう」
火剣「イスにすわって講義を聞く二人じゃないか」
コング「電気。連想ゲーム。バイブ。あるいは電気拷問」
ゴリーレッド「この人頭おかしいとクラメーションに言われるとは」
コング「塗れると言えば媚薬、濡れる」
火剣「なるほど、いちいち付き合わずに淡々と授業を進めるのか」
コング「徹子の部屋にさかなクンが来た時、ギョギョ! ホップステップジャンプー!と飛び上がっても、黒柳徹子はノーリアクションで話を進めた」
火剣「そのやりとりが返って大爆笑のレアものになったらしい」
ゴリーレッド「ユイファは本当は頭いいんだ」
コング「クラメーションは明らかにボケ役」
火剣「100倍の出力差を埋める技術。考えてみたら何しろ超能力だからな」
ゴリーレッド「闘衣か。目に見える衣なのか」
コング「衣? 亜衣麻衣!」
ゴリーレッド「いいから」
コング「麻衣は木馬で初めてを奪われた。むごいことをする」
ゴリーレッド「延髄斬り!」
コング「NO!」
火剣「テレポートでレベルTか」
ゴリーレッド「テレポートで十分魔法だが」
コング「いかにハイレベル集団かがわかる」


火剣獣三郎
2016/02/27 00:29
>火剣さん
クラメーションもじっと座っていられないタイプですが、ユイファも別の意味で問題児。振り回されず淡々と進めるカタストロは、こうした相手に手馴れています。
そして、いよいよ出てきた“闘衣”という言葉。カタストロが目指す技術的進化が、弟子たちに受け継がれようとしています。

山田「頭おかしい度合いは、ユイファの方が勝るのか。」
佐久間「それはそうだろう。お前と栞、どっちが頭おかしい?」
維澄「聞き捨てならない。」
八武「あらゆる言葉にエロスを見出す! ユイファは強キャラだ。」
神邪「僕も負けてはいられません。」
山田「勝たなくていい。頭の良さを競おう。」
八武「頭の良さとエロスは密接な関係にあるのだよ?」
佐久間「ちなみに、ここでのレベルはRPGとかのレベルとは違う。レベルが高いほど強いわけではない。」
山田「進化段階か。それでもテレポートがレベルTというのは意外な気がする。」
佐久間「超能力と聞いて一般的に思い浮かぶようなものは、大体レベルTなのさ。」
神邪「最近よくある、名前とルビ付き能力がレベルUの中期ですか。」
維澄「電脳戦士たちの能力も、レベルU中期ということ?」
佐久間「サトリンも含めてな。」
八武「ちなみに闘衣は、衣服が吹き飛んで念力の衣を纏うのかね?」
山田「お前は何を考えてるんだ。」
八武「キューティーハニーだって裸になって、空中元素固定装置で作り出した衣服を纏うではないか。」
山田「そう言われれば・・。」
アッキー
2016/02/27 11:31

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