佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 「サトリン」 番外編 折れた十字架 7

<<   作成日時 : 2016/04/13 00:00   >>

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気が付けばオレは、十字架に括られて身動き出来なくなっていた。
何が起こったのか覚えていないが、思い出そうとすると嫌な気分になる。
何か不気味が声が聞こえてきたんだ。それから・・・。それから?
“ガーディアン”のプロテクトのおかげで痛みは無いが、この状況はマズい。
あと2,3時間もすればプロテクトが解けてしまい、オレは殺されるだろう。
命を捨てるのでもなく、命を使うのでもなく、命を奪われるのか。ここで死ぬのか。

《ん・ん・んあっん〜♪ 加害者が更正したら、被害者はどんな気持ちになるかな?》
《ねえ、喜ぶと思う? そうかな? どうかな?》
《加害者が人から褒められるような立派な人物になっちゃったら、被害者はどう思うかな?》
《自分を不幸にした奴が、人から称えられているのを知ったら、どういう気持ちになると思う?》
《ねえ、今どんな気持ち? ねえ?》
《人を殺してから何日で笑えるようになった? 何年で記憶が薄らいだ?》
《自分の罪を思い出さなかった日が、今まで何日あるのかな? あはっ♪》
《ねえねえねえ、もしもしもし? 君が殺した人の家族が、どんな人生を送ったか、教えてあげようか? じゃん♪》
《補償とか? ねえ、そんなもの? 遺族の手に渡ったと思ってる、ねえ? 本当に?》
《渡っていても、救いになった? ねえ本当に、ねえねえねえ?》
《君が殺した女の夫は、子供を虐待するようになった。》
《虐待された子供は、消えない心の傷を叔父に負わせた。》
《ねえねえねえ、もしもしもし? これって素敵な負の連鎖だよね? 歓迎するよ、私はね?》
《私はイヴィル。狂ってる人の味方だよ。これも言うのは何度目かな? またすぐに忘れると思うから?》
《折れた十字架は戻らない。君は神の子ではなく、人の子でもない。罪の子だよーーーーー♪》

まどろみの中で、不気味な声がオレに突き刺さってくる。
生きる気力を根こぞぎ奪い取るような、邪悪な響きだった。




つづく

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内 容 ニックネーム/日時
コング「イヴィルが正しい! 全部正しい! 全く正しい! 反論は認めない(美女・美少女は除く)」
火剣「凄い正論だ」
コング「十字架に括られるのは美女・美少女であるべきなのに、まさに罪の子」
ゴリーレッド「全然意味が違う」
火剣「でも今のテレビもそうだ。出所して罪を償ったかもしれねえが、執行猶予がつかない犯罪は結構重く、被害者が存在する。だから務所帰りを一つの売りにしてバラエティに出まくってるタレント。被害者がその笑顔を見たらどんな気分だろう。出演させた局自体を軽蔑するだろう」
コング「だからイヴィルが正しい」
ゴリーレッド「金銭的補償だけでは心は救われない」
コング「待てよ。殺されたのは人妻か。夫が子を虐待して、子が叔父に? 全部わかってしまった。僕ってなぜこんなに賢いのだろうか」
火剣「みんなわかってる」
コング「そうなのか?」
ゴリーレッド「殺人動機が、ないのか?」
コング「娘が犯された父が復讐で惨殺みたいな内容なら情状酌量の余地はあるが」
火剣「イヴィルの質問は強烈だ」
コング「やはりイヴィルは正しい」
ゴリーレッド「待ちなさい」
コング「待ちません」

火剣獣三郎
2016/04/13 16:37
>火剣さん
怒涛の如く押し寄せるイヴィルの言葉! これがイヴィルの恐ろしさでもありますね。あくまで正論で勝負する正攻法に、永須は立ち向かう気力も無く・・・。

神邪「全ての加害者へ贈りたい言葉ですね。」
山田「うーむ、反論できない。」
佐久間「反論しなくていい。」
八武「美女・美少女を差し置いて十字架にかけられるとは。」
山田「死根也には反論していいよな?」
維澄「戦争犯罪も、加害者は謝ったつもりでいるけれど、認識違いも甚だしい。謝れば許されるのではなく、謝り続けている間だけ許される。そしてそれは、補償と一体のものでなくてはならない。」
神邪「それが最低限ですよね。」
維澄「プラス、二度と同じことを繰り返さないというのも含めて、ようやく最低限と言える。」
佐久間「ちなみに動機は、金銭目的の強盗。」
山田「乾いていたというのは、そういう意味か。」
佐久間「罪を告白したとき、鈍郎と舜平は考えさせてくれと言った。その答えの一端がこの話で語られる予定になっている。」
アッキー
2016/04/13 20:29

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