佐久間闇子と奇妙な世界

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<<   作成日時 : 2016/07/01 00:00   >>

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オレとデュース兄は、いつも仲良し。

周りの奴らは、双子でこんなにも出来が違うとか何とか言うけど、放っとけっての。
出来が良いとか悪いとか関係ないだろ。
デュース兄の出来が悪いってんなら、オレがフォローすればいいだけの話だろが。

この世にたった2人の、血を分けた兄弟なんだ。助け合うのが当然だ。
オレがデュース兄を助けてばかりじゃないぜ。
そのときにデュース兄が笑ってお礼を言ってくれるのが、オレにとって最高の幸せだ。

その笑顔が曇り始めたのは、いつ頃からだったかな・・・。
助けられてばかりで、申し訳ないと思ってるんだろう。
違うんだよ。オレだってデュース兄にたくさん助けてもらっている。
兄ィの笑顔が見たいから、オレは頑張れるんだ。

そう言ったけど、デュース兄は困ったような顔をして笑うだけだった。
でも、いつかはオレの気持ちがデュース兄に通じるといいな。


- - - - - -


待ってよ!
待ってよ!
デュースをどこへ連れてくの!?
返せよ!
返せよ!
この世でたった1人っきりの兄ちゃんなんだぞ!
兄ィを返せ!
この赤い髪の悪魔め!

『ベイン、兄さんを自由にしてやりな。』

何だよそれ!
意味わかんないよ!
返せよ・・・!
返せよ・・・

返せ・・・・・・


- - - - - -


何だか昔の頃の夢を見ていた気がするな。
内容は思い出せないが、ろくな夢じゃねえだろう。
グズでトロくて、何をやっても駄目なクソ兄の面倒をみてやってたときのことか。
見る目の無えアルカディアの連中が、オレでなくデュースを選んだときのことか。
そのどちらかだろう。
うんざりする。

神童と呼ばれ、超絶天才のオレが、いつからだ、こんなうだつのあがらない人生を送る羽目になったのは?
9歳の冬だっけな、クソ兄が赤髪の女に連れていかれたのは。
後で名前を知った。炎使いのキアラ・テスタロッサとかいった。世界一見る目の無いクソ女。
去り際に何て言ってたっけか?
思い出せないが、どうせ自分勝手な理屈でも吹いてたんだろう。

まあいい、全てはこれからだ。
オレの人生はこれからだ。

アンティローグ第三位、“虚栄”のベイン・ディーバー!

しかし虚栄ってのも締まらねえ。
オレらが天下取った暁には改名するか。
“虚栄”のベインでなく、“栄光”のグロリィ。

うん、いいじゃねえか。
グロリィ・ディーバー。

栄光!

超・栄光!



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エスパー奇譚』長編小説 「千里」 NEKTAR 目録
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2016/07/01 00:01

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内 容 ニックネーム/日時
火剣「双子に限らず二人きょうだいは危険だ」
コング「わかる。性欲旺盛な弟と美人姉が一つ屋根の下で暮らすのは危険だ」
火剣「その危険ではない」
ゴリーレッド「兄が優秀で弟が普通でも両親から『お兄さんは90点以下を取ったことがないのに、何だ30点って! おまえはお父さんの子じゃない!』」
火剣「逆もある。不良の兄と優秀な妹。優秀な姉と不良な妹。親が比べて子が傷つく」
コング「一人っ子政策にしよう」
ゴリーレッド「そうではない」
コング「あるいは美女は結婚を禁ずる」
ゴリーレッド「話を前に進めよう」
火剣「兄の笑顔が励みだったのが、いきなりグズでトロくて何をやっても駄目?」
コング「赤い髪の女がいけないんだ」
ゴリーレッド「キアラ・テスタロッサの選択は正しかった」
コング「見かけによらず家庭的なのか?」
火剣「神童はたいがい中学生あたりでただの人になることがある」
ゴリーレッド「神童、天才とチヤホヤせずに努力する素晴らしさを教えたい」
火剣「虚栄ではなく栄光のグロリィ」
ゴリーレッド「どこで道を誤ったのか。やはり嫉妬心は人生を破壊する力を持っている」
コング「キアラのことがタイプだったのか?」
火剣「そのジェラシーじゃねえ」
ゴリーレッド「残されたベイン9歳のフォローも必要だったか」

火剣獣三郎
2016/07/01 16:15
>火剣さん
兄を好きだったはずのベインが、独りになってから幾星霜・・・すっかり認識が変わってしまいました。
デュースの独白にもありますが、むしろ嫉妬が強かったのはデュースの方で、ベインは前向きだったのです。

佐久間「子供の数は奇数にしろとは、よく言われる。」
山田「俺は一人っ子だが、優秀な兄弟がいる心境はわかる気がする。自分は劣化コピーだと思えてくるんだ。」
八武「私も一人っ子家庭だったが、佐久間には弟が、しおりんには妹がいたよね?」
維澄「私の場合は、出来の悪い子が親に好かれるパターンだったよ。」
佐久間「ああ、栞って親から『可愛げがない』と言われてきたタイプだよな。」
維澄「そのせいで、出来の悪い側のコンプレックスは甘えに思えてしまう。」
佐久間「まあ実際そうだ。」
山田「でも佐久間は弟の面倒見いいよな。」
佐久間「親があの通りだからな・・。私が親代わり。」
神邪「美人の姉を持つ弟は幸せだと思います。」
維澄「たくさんの弟妹がいる身としては、どう?」
神邪「一緒に暮らしたことがないですから、なんとも言えないですね。別々に育ったことは、今となっては正解だったと思いますが。」
山田「十人十色だな。子育ての正解はわからない。」
八武「キアラはベインも連れて行くべきだったなぁ。」
佐久間「このときはキアラも10代で、フォローまで気が回らなかった。基本的に大雑把な性格だしな。」
八武「いずれにしても、キアラのことがタイプなのは確かだ。」
佐久間「それは正解。」
アッキー
2016/07/01 21:56

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