佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 決闘祭!   Act 28 再会

<<   作成日時 : 2017/01/03 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



【現在の参加者一覧】

参加者01:吉井康助 (残りライフ5750)
参加者02:山本
参加者03:渡辺
参加者04:風森無々 (残りライフ8000)
参加者05:見城薫   (残りライフ7200)
???




◆ ◆ ◆



試合開始から20分。
4回目のドロータイムが来たので、それぞれのプレイヤーはカードを引いた。(風森無々を除く)

「はう、リスティーは《アテナ》をアドバンス召喚するよ。そしてデュエリスト能力で、もう1体・・・。」

モンスターを並べてから、少女は20メートル歩いた。

「敦くん、様子はどう?」
「うん、向こうに誰かいる。あれは・・」

西洋人形のような少女が、小柄な少年に尋ねる。
少年は双眼鏡で周囲を窺い、1人のデュエリストを発見した。

「翔武学園OBの、佐野春彦!」
「なに? 大物じゃねえか!・・・っと。」

高校生にしては老けた少年が、思わず大声を出して自分の口を塞ぐ。

「聞こえてないか?」
「大丈夫、こっちには気付いてないみたいだ。距離もあるしね。」
「しっかしリスティーが双眼鏡持ってきたおかげで、偵察アドバンテージが取れるな。抜け目ねえ女だぜ。」
「はう、褒められてるのかな?」
「おう、ありがてえぜ。」
「早めにクラブ仲間と会えたのもラッキーだったね。他にいなさそうだし、仕掛けるか。」
「フィールドは?」
「永続魔法が1枚だけだ。モンスターも出てない。今がチャンスだ。」
「よっしゃ!」

3人はローラースケートを足に装着して、出撃を開始した。
運動神経は悪くない面々である、すぐさまターゲットの20メートル圏内へ入り込む。

それぞれのモンスターで直接攻撃が決まれば、一気に相手のライフを0にしてしまえる。

「「「いっけええええ!!!」


だが、“その人物”はニヤリと笑って、2枚の永続魔法を追加した。


「デュエリスト能力、発動。」


その声は、男のものではなかった。


リスティー・N・ダーク:LP8000→0
熊井次郎:LP8000→0



「しまっ・・」

「遅いわよ。」


平田敦:LP8000→0



顔からマスクを剥がして、“彼女”は正体を現した。
気の強そうな顔が、得意気に笑っていた。

佐野と同じく翔武学園OBの、朝比奈翔子。


「くそっ、“デラックス超リアル変装セット”だったのか!」


見城が体操着とブルマ姿であったように、この大会に服装規定は無い。
公序良俗に反しない限り、どのような格好をしていても自由だ。
女が男の服装をしていても、何らおかしいことではない。

「何てしたたかな女だ! 完敗だ!」
「はうう、負けちゃったよ〜!」

「あんたたち、まだまだね。」

朝比奈翔子のデュエリスト能力は、『ドロータイムから次のドロータイムまでの間に10回まで、自分または相手に100ポイントのダメージを与える』という、レベル4能力である。
そして永続魔法《悪夢の拷問部屋》は、効果ダメージに300を追加する。それが3枚。

更に、平田敦のデュエリスト能力は、『相手が受ける500以下のダメージをランダムで2〜6倍する』レベル3だ。
たとえ協力関係にあろうとも、ルール的には熊井もリスティーも“相手”として扱われる。
増幅されたダメージで、それぞれ一撃で沈められてしまった。

残る8回のダメージは、合計8000ジャスト。
それにより、平田敦も沈められてしまったのである。

「くそっ・・・ぼくのせいで・・・」
「対応が早すぎたよぉ〜、はう・・・」



【現在の参加者一覧】

参加者01:吉井康助 (残りライフ5750)
参加者02:山本
参加者03:渡辺
参加者04:風森無々 (残りライフ8000)
参加者05:見城薫   (残りライフ7200)
参加者06:リスティー・N・ダーク
参加者07:平田敦
参加者08:熊井次郎
参加者09:朝比奈翔子 (残りライフ8000)
???



「春彦は・・・あっちね。それ、もらうわよ。」
「はうう!?」

転送されていくリスティーからローラースケート(と双眼鏡)を奪い、朝比奈は駆け出した。
3分以内に相方と合流しなければ、むざむざ2枚の永続魔法を墓地に送ることになる。


[ルール17]
デュエル中以外においては、モンスターはフィールドに1体のみ、魔法・罠も1枚だけしか出せない。
これを超える分はデュエル終了3分以内に墓地に送らなければならない。



朝比奈は、近くにいるデュエリスト能力を観測することが出来る。
その位置はもちろんのこと、大体のレベルまで把握できるのだ。

デュエルディスクのランプは20メートル以内だが、朝比奈の観測範囲は400メートルに及ぶ。
索敵能力において、朝比奈の持つアドバンテージは強大だ。
先程の奇襲も、リスティーがデュエリスト能力を発動していたのを観測していたから、心構えが出来ていた。


「春彦、そっちはどうだった?」
「ああ、だいぶ消耗したが、2人倒してきた。」

佐野のフィールドには、カードが1枚も無い。
そして手札も尽きていた。

ライフこそ8000から減っていないが、相当の激戦だったことがわかる。
朝比奈も10回を使い果たしたので、次のドロータイムまでの3分強、著しく戦力ダウンだ。

いちおう、《ミスティック・ゴーレム》が手札にあるので、いざとなれば攻撃力20000のモンスターが出現する。
しかし《ミスティック・ゴーレム》は耐性を持たないモンスターだ。除去される危険は付き纏う。


その危機感は当たりだった。


「・・・・・・あんたとは、いつか会えると思ってたわ。」

「予告通り、彼氏を連れてきたわよ、朝比奈さん!」

ショートヘアとロングヘア、髪の長さは対照的ながら、負けん気の強さは似通っている2人の少女。
ビートバーンとパーミッション、デッキの性質は攻守両極ながら、攻撃的なプレイングが相通じる2人の決闘者。



【現在の参加者一覧】

参加者01:吉井康助 (残りライフ5750)
参加者02:山本
参加者03:渡辺
参加者04:風森無々 (残りライフ8000)
参加者05:見城薫   (残りライフ7200)
参加者06:リスティー・N・ダーク
参加者07:平田敦
参加者08:熊井次郎
参加者09:朝比奈翔子(残りライフ8000)
参加者10:佐野春彦  (残りライフ8000)
参加者11:栗間都
参加者12:平野立夏
参加者13:朝山香奈 (残りライフ8000)
参加者14:中岸大助 (残りライフ8000)
???




◆ ◆ ◆



数分前。
そこには腰を振りながら汗を流す2人がいた。

「大助、早く・・・来て・・・! あぁ・・・」
「待て、お前もう限界じゃないのか? ちょっと休憩しよう。」
「イヤよ! ここまで来たんだから・・・あと少しで・・・」

季節は、夏の暑さも強くなってきた頃。
午後になって暑さが和らいだとはいえ、日差しの下で走り続ければ、息も絶え絶えになる。
いくら地形確認が重要だといっても、腰を振るほどの全力疾走は、そう長く続けられるものではない。

決して映像に映せないことをしているわけではないし、私に邪念など無い。
2人は足を緩めて、木陰を選んで歩き続けた。


リアルタイムデュエル。
レベル5能力者はエキシビションに出場したので、こちらには出られないことになっている。

しかし逆に、デュエリスト能力を持たないデュエリストは何名か出場していた。
敗退した山本や渡辺も、それに属している。

「私の勘だと、こっちの方に朝比奈さんがいるような気がするのよね。」
「勘なのかよ。」

朝山香奈と中岸大助。
この2人もデュエリスト能力者ではない。

しかし並みの能力者などは及びもつかない実力を有しているデュエリストであり、世界を救ったこともある。
そのような百戦錬磨のデュエリストの勘は、もはや超能力の域に達している。


果たして数分後、朝山・中岸コンビは、朝比奈・佐野コンビと遭遇する。

それは因縁の再会―――

この世界とは別の次元、「遊戯王原作HPの世界」の、2010年6月26日。
朝比奈と朝山は、次元を超えた壮絶なデュエルを行い、激戦の末に朝山が勝利した。
2人は再戦を誓い、その約束が今、果たされようとしていた。


朝比奈翔子:LP8000、手札5
場:
場:悪夢の拷問部屋(永続魔法)、悪夢の拷問部屋(永続魔法)、悪夢の拷問部屋(永続魔法)

佐野春彦:LP8000、手札0
場:
場:



だが、果たされた再会は、あまりにも不平等な状況下におけるものだった。

次のドロータイムが来るまでデュエリスト能力を使えない朝比奈と、手札もフィールドもゼロの佐野。


対する中岸と朝山は、手札もフィールドも充実していた。



中岸大助:LP8000、手札5
場:大将軍天龍(攻3000)、真六武衆−ミズホ(攻1600)、真六武衆−シナイ(攻1500)
場:六武の門(永続魔法・武士道カウンター4)



大将軍 天龍 レベル10 炎属性・戦士族・シンクロ
攻撃力3000 守備力3000 「先祖達の魂」+「大将軍 紫炎」
1分間に1度だけ、デッキ、手札または墓地から
「六武衆」と名のついたモンスターカード1種類すべてをゲームから除外することができる。
この効果で除外したモンスターの属性、攻撃力、守備力、効果を、
この効果の発動後、1分が経過するまでこのカードに加える。
この効果で得た効果は、他に「六武衆」と名のついたモンスターが存在しなくても発動できる。


真六武衆−ミズホ レベル3 炎属性・戦士族
攻撃力1600 守備力1000
自分フィールド上に「真六武衆−シナイ」が表側表示で存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
1分に1度、このカード以外の自分フィールド上に存在する
「六武衆」と名のついたモンスター1体をリリースする事で、
フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。


真六武衆−シナイ レベル3 水属性・戦士族
攻撃力1500 守備力1500
自分フィールド上に「真六武衆−ミズホ」が表側表示で存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
フィールド上に存在するこのカードがリリースされた場合、
自分の墓地に存在する「真六武衆−シナイ」以外の
「六武衆」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える。


六武の門 (永続魔法)
「六武衆」と名のついたモンスターが召喚・特殊召喚される度に、
このカードに武士道カウンターを2つ置く。
自分フィールド上の武士道カウンターを任意の個数取り除く事で、以下の効果を適用する。
●2つ:フィールド上に表側表示で存在する「六武衆」または「紫炎」と名のついた
効果モンスター1体の攻撃力は、1分後まで500ポイントアップする。
●4つ:自分のデッキ・墓地から「六武衆」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
●6つ:自分の墓地に存在する「紫炎」と名のついた効果モンスター1体を特殊召喚する。




朝山香奈:LP8000、手札4
場:天空の守護者シリウス(攻2000)、アテナ(攻2600)、豊穣のアルテミス(攻1600)
場:伏せ×5



天空の守護者シリウス レベル10 光属性・天使族・シンクロ
攻撃力2000 守備力3000 「純白の天使」+レベル7の光属性・天使族モンスター
このカードが表側表示で存在する限り、相手は自分の他のモンスターへ攻撃できず、
このカードのコントローラーは直接攻撃を受けない。
このカードが特殊召喚されたとき、以下の効果からどちらか一つを選びこのカードの効果にする。
●ドロータイムとドロータイムの間に1度、デッキまたは墓地から
カウンター罠1枚を選択して手札に加える事ができる。
●モンスターと戦闘を行う間、このカードの攻撃力は自分の墓地にあるカウンター罠1種類につき
500ポイントアップする。


アテナ レベル7 光属性・天使族
攻撃力2600 守備力800
1ターンに1度、「アテナ」以外の自分フィールド上に表側表示で存在する
天使族モンスター1体を墓地へ送る事で、「アテナ」以外の自分の墓地に存在する
天使族モンスター1体を選択して特殊召喚する。
フィールド上に天使族モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時、
相手ライフに600ポイントダメージを与える。


豊穣のアルテミス レベル4 光属性・天使族
攻撃力1600 守備力1700
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
カウンター罠が発動される度に自分のデッキからカードを1枚ドローする。



「俺は、ミズホの効果でシナイをリリースし、《悪夢の拷問部屋》を破壊する!」

《悪夢の拷問部屋》 (破壊)


「くっ・・・」

カード効果の適応に、朝比奈は歯噛みする。
デュエリスト能力は速い。能力を使い果たしていなければ、一瞬で葬れていた局面だ。
しかしドロータイムまでは1分以上ある。

中岸は続いて、シナイの効果で墓地から2枚目のミズホを手札に加えた。
更に、《六武の門》からカウンターを4つ取り除いて、シナイも手札へ。
そのシナイを自らの効果で特殊召喚し、2枚目のミズホも自身の効果で特殊召喚。

2枚目のミズホの効果で、1枚目のミズホをリリースして、2枚目の《悪夢の拷問部屋》を破壊。
再びカウンターを4つ取り除いて墓地のミズホを手札に加え、特殊召喚。
ミズホをリリースして、3枚目の《悪夢の拷問部屋》を破壊した。


ここまで、朝山も中岸もモンスターで攻撃をしていない。
バトル中は、これらの破壊効果を使うことが出来ないからだ。


[ルール05]
モンスターのバトル中は、メインフェイズで行う処理(速攻魔法以外の魔法カードの使用、
モンスターの通常召喚や表示形式の変更、カードのセットなど)が行えない。



しかし、フィールドを空にした今、バトルすることに何の躊躇も無い。

朝山と中岸のモンスターが、一斉に攻撃を仕掛ける。


「・・・っ、《ミスティック・ゴーレム》召喚よ!」


朝比奈は佐野を庇うように前に出ながら、エースを召喚。
その攻撃力は、20000ポイントにも達する。


《ミスティック・ゴーレム》 (攻?→20000)



だが―――



「重・力・崩・壊!!」



重力崩壊 (カウンター罠)
自分フィールド上に表側表示で存在する
シンクロモンスター1体を墓地へ送って発動する。
相手モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を無効にし破壊する。
1分後まで相手はモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する事ができない。



少々キャラの崩壊した朝山が、伏せカードを開いたとき、ほとばしる重力の奔流がゴーレムを押し潰した。

半径20メートル以内に、その余波が残り続ける。
これにより、佐野、朝比奈は1分間、モンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚することが出来なくなった。
セットなら可能だが、朝比奈は既に召喚権を使ってしまっている。


「―――っ」


「終わりよ朝比奈さん! 今度も私の・・・・・・私たちの、勝ちね。


朝比奈翔子:LP8000、手札4
場:
場:

佐野春彦:LP8000、手札0
場:
場:



ドロータイムまで、まだ30秒以上。





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佐久間闇子と奇妙な世界
2017/01/03 00:01

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
今度の決闘祭は、スーパー原作HP大戦!
まさかこうくるとは……。

まだまだ序盤ですが、今後の展開も期待しています。

そして、こんだけ戦力差が開いた状態で勝利宣言からのエピソードまたぎ、これは勝ったな! ふはは!


と、ここで余談ですが、某時空を超えたデュエルでは、
《ヘル・テンペスト》の発動による実質《ファイナルカウンター》封じ、追い詰められた香奈は、デッキが0枚になることを覚悟でそれでも《ファイナルカウンター》を打つが――
みたいな展開を想定して望みましたが、そもそもヘルテン打つところまで行けなかったというね!

おかしいなあ……。普段の本編だと、そこはなんらかの空気が読まれで発動までは普通に行けるはずなんだけどなあ……。
豆戦士
2017/01/03 00:52
>豆戦士さん

午後のプログラムは、総勢30名によるリアルタイムデュエル!
またしても好きな要素を詰め込んでいます。
あっと驚く展開・・・というよりは、ニヤリとする方が多いかもしれないですが、ご期待ください!

さて、佐野&朝比奈ペアが、あまりに強大な勝利フラグを立ててしまったわけですが、果たして中岸&朝山ペアは、この絶体絶命のピンチをどう乗り切るのか!?

マサキ「いや、逆じゃねえか?」
神邪「逆転劇が王道ならば、追い詰められているのは有利な側なんだよ。追われる者の恐怖を追求した先に到達した境地さ。」
マサキ「微妙にわかる気はするけど、釈然としねえ!」

テンペストの塔、見たかった! これは熱い!
ジェリービーンズマンの奴、そこまで考えて・・・!(羽蛾
決闘学園の世界に存在する“流れ”は、相手をギリギリまで追い詰めることに集約されている!
アッキー
2017/01/03 21:55

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