佐久間闇子と奇妙な世界

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zoom RSS 決闘祭!   Act 49 青天

<<   作成日時 : 2017/03/11 00:00   >>

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◆ ◆ ◆



蒼天すでに死す

黄天まさに起つべし




◆ ◆ ◆



エルス・レッスル:LP400、手札0、SC3
場:時械神サンダイオン(攻4000)、時戒神ハイロン(攻0)、時戒神カミオン(攻0)
場:伏せ×1

宮村采配:LP16600、手札0、SC3
場:
場:




「では、私のターンかしら。ドロー。」

エルス・レッスル:SC3→4
宮村采配:SC3→4


「ふーむ、まさに分水嶺ね。」

宮村は手札を眺めて、やや長考した。

「・・・スピード・ワールドの効果を使うわ。カウンターを4つ取り除いて、手札の魔法カード1枚につき、800ポイントのダメージを与えるわよ。」

「させません! 準備万端、伏せカードは《リフレクト・ネイチャー》! このターン、効果ダメージを跳ね返します!」

宮村采配:LP16600→15800



「あらあらやっぱりそれなのね?」

「やっぱり・・・?」

のほほんとしている宮村だが、プレイングは鋭い。
その彼女が、一瞬だけ怜悧な目を見せた。

「・・・っ」

「なんちゃって。恐くないわよ。た、だ、し・・・」



宮村が発動したのは、有名な魔法カードだった。



エルス・レッスル:LP400、手札0、SC4
場:時械神サンダイオン(攻4000)、時戒神ハイロン(攻0)、時戒神カミオン(攻0)
場:

宮村采配:LP15800、手札0、SC0
場:時械神ラツィオン(攻2000)
場:




死者蘇生 (魔法カード)
自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。



「あ・・・・・・ああっ・・・・・そんな・・・っ」

みるみるエルスの顔が青くなる。
天は彼女を見放した。


「ラツィオンで攻撃。これでジ・エンドね。」


時械神ラツィオン レベル10 炎属性・天使族
攻撃力0 守備力0
このカードはデッキから特殊召喚する事はできない。
(1):自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
このカードはリリースなしで召喚する事ができる。
(2):このカードは戦闘およびカードの効果では破壊されない。
(3):フィールド上に表側攻撃表示で存在する
このカードが戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(4):このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、
相手フィールドのモンスターと墓地のカードを全てデッキに戻す。

(5):相手がドローフェイズにドローしたときに1000ポイントのダメージを与える。
(6):自分のスタンバイフェイズ時、このカードはデッキに戻る。



破壊に対しては強力な耐性を誇る時戒神も、バウンスには無力だ。

敵として蘇ったラツィオンによって、サンダイオン、ハイロン、カミオンは、薙ぎ払われた。


「ターンエンドよ。」


エルス・レッスル:LP400、手札0、SC4
場:
場:

宮村采配:LP15800、手札0、SC0
場:時械神ラツィオン(攻2000)
場:



「・・・わたしの、ターン。ドロー・・・・・・」


エルス・レッスル:LP400→0



ラツィオンの効果でダメージを受け、エルスは敗北。
またしても自らのカードで勝負を決められてしまった。


《これは見事! 宮村さんの見事な采配が決まったーーー!!》


解説の声が響く中で、ハイジーンは内心焦っていた。

(ぅああ! 何やってんだよ! 強力モンスター渡してライフまで倍にされて・・・!)

エルスがDホイールを降りると、ハイジーンは慌てて乗り込んだ。
そのときエルスを押しのける格好になり、よろけたエルスを淵乃井が抱き留める。

「うわっ、軽っ!」
「かける言葉がそれですか!」
「・・・元気出たじゃねえか。」
「っ・・・」

ニヤリと笑う淵乃井と、はにかむエルス。
それを見ているとハイジーンは、どうしようもなく孤独感を覚える。

(勝つんだ、おれが、勝つんだ、うう!)


「おお、おれのターン、ドローお!」

ハイジーン:LP8000→7000


上ずる声に、ラツィオンのダメージが重なる。
顔をしかめてエルスを恨むハイジーンだが、首を振って前を向いた。

ハイジーン:SC4→5
宮村采配:SC0→1


(よく考えたらエルスのいない今、ラツィオンはすぐにデッキに戻る・・・。)

少し落ち着いたハイジーンは、手札から魔法カードをディスクに置いた。


青天の霹靂 (魔法カード)
相手フィールドにモンスターが存在し、
自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。
元々のレベルが10以下の通常召喚できないモンスター1体を、
召喚条件を無視して手札から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、
そのモンスター以外の自分のカードの効果を受けず、
次の相手エンドフェイズに持ち主のデッキに戻る。
このターン、自分はモンスターを通常召喚・特殊召喚できず、
相手が受ける全てのダメージは0になる。



「ぎぎぎ《ギガンテック・ファイター/バスター》! あああ!」

声が裏返りながら、ハイジーンはDホイールを宮村へ寄せる。

「デッキから、《ネクロ・ガードナー》と、《HCサウザンド・ブレード》を墓地へ送るうぁ!」


ギガンテック・ファイター/バスター レベル10 闇属性・戦士族
攻撃力3300 守備力1500
このカードは通常召喚できない。
「バスター・モード」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。
(1):このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
全ての相手モンスターの攻撃力は、
自分の墓地に存在する戦士族モンスターの数×100ポイントダウンする。
(2):このカードが特殊召喚に成功した時、
自分のデッキから戦士族モンスターを2体まで選択し墓地へ送る事ができる。
(3):フィールド上に存在するこのカードが破壊された時、
自分の墓地に存在する「ギガンテック・ファイター」1体を特殊召喚する事ができる。



《またしても大型モンスターの出現! いやはや豪華絢爛とはこのことだっ!》


「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」


ハイジーン:LP7000、手札3、SC5
場:ギガンテック・ファイター/バスター(攻3300)
場:伏せ×1

宮村采配:LP15800、手札0、SC1
場:時械神ラツィオン(攻1800)
場:



「あ、私のターンだ。ドローっと。」

ハイジーン:SC5→6
宮村采配:SC1→2


《おやあ? スタンバイフェイズになってもラツィオンがデッキに戻らないぞ! どういうことだ!?》

「・・・っ!」

ハイジーンは自分の目算が甘かったことを痛感した。
エルスが敗北した今、時戒神はスタンバイフェイズが来れば自動的にデッキに戻ると思い込んでいた。
だが、宮村のフィールドにいる《時械神ラツィオン》は、エルスの使っていたモンスターである。


すなわち、ラツィオンには戻るデッキが無い―――


《そうかーーー! チームの仲間同士は、フィールドと墓地は共有するがデッキは共有しない、ルールを上手くついてきた! 見事な采配だ!》

「ありがとうね。それでと、わたしは《魔導戦士ブレイカー》を召喚。」

相変わらず、のほのんとした笑顔で宮村は、落ち着いた仕草でカードを置く。


魔導戦士ブレイカー レベル4 闇属性・魔法使い族
攻撃力1600 守備力1000
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動する。
このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大1つまで)。
(2):このカードの攻撃力は、このカードの魔力カウンターの数×300アップする。
(3):このカードの魔力カウンターを1つ取り除き、
フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
その魔法・罠カードを破壊する。



《魔導戦士ブレイカー》 (攻1600・守1000→攻3700・守3000)



「その伏せカードを破壊するよ。ブレイク。」


《聖なるバリア−ミラーフォース−》 (破壊)



「あららミラーフォース? それじゃ、ラツィオンで攻撃しようかな。」

「墓地から《ネクロ・ガードナー》を除外して防ぐ!」

「まあそう来るよね。どのみちデッキに戻るんだし、サウザンド・ブレードを蘇生させることもないか。ターンエンド。」

だが、エンドフェイズになっても《ギガンテック・ファイター/バスター》は、ぴくりとも動かない。

「・・・あらら?」

宮村は困惑した顔でフィールドを眺める。
これは彼女も計算外だたようだ。


「おれのデュエリスト能力は、互いのエンドフェイズをスキップする!」

「あ、そういうことね。」


《召喚の困難な強力モンスターが、タイムリミットを過ぎても居座り続ける! これはハイジーン有利か!?》


ハイジーン:LP7000、手札3、SC6
場:ギガンテック・ファイター/バスター(攻3300)
場:

宮村采配:LP15800、手札0、SC2
場:時械神ラツィオン(攻1900)、魔導戦士ブレイカー(攻3500)
場:



「おれのターン、ドロー!」

ハイジーン:LP7000→6000


「・・・っ」

維持しているだけでライフを削るラツィオン。
それを見ているとハイジーンは、エルスに悪い感情を抱かずにはいられなかった。

ハイジーン:SC6→7
宮村采配:SC2→3



「・・・《アドバンスドロー》でギガンテックをコストに2枚ドロー! 来た、2枚目の《青天の霹靂》発動! 出でよ、《眠れる巨人ズシン》!」


天を突くような大入道が、フィールドに顕現した。
それは誰もが知っていて、誰も見たことがない。
召喚条件が厳しすぎて、使うデュエリストがいなかった。
《青天の霹靂》の登場で使いやすくなったとはいえ、それでも採用圏外だ。

だが、ハイジーンのデュエリスト能力がある場合。
他のカードの効果を受けない、ほぼ無敵のモンスターが、わずか2枚の手札消費で君臨し続ける。


眠れる巨人ズシン レベル10 地属性・戦士族
攻撃力0 守備力0
このカードは通常召喚できない。
ズシンカウンターが10個置かれた自分のモンスター1体を
リリースした場合のみ特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、手札のこのカードをターン終了時まで相手に見せ、
自分フィールドのレベル1通常モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターにズシンカウンターを1つ置く。
(2):このカードは他のカードの効果を受けない。
(3):このカードがモンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動する。
このカードの攻撃力・守備力はダメージ計算時のみ、
そのモンスターの攻撃力+1000の数値になる。



ハイジーンは、このモンスターに自分を重ねていた。

(おれは召喚条件が難しいだけなんだ。フィールドに出さえすれば無敵なんだ。)

とはいえ、宮村のフィールドには厄介なラツィオンが存在している。
ラツィオンを処理しない限り、ドローフェイズの1000ダメージと、ズシン以外のモンスター除去、そして墓地のカードまで根こそぎバウンスされてしまう。

「あうあ・・・眠れる巨人でブレイカーを攻撃、ズシンパンチ!」


《魔導戦士ブレイカー》 (破壊)



「ぅう、カードを1枚伏せて、ターンエンド・・・。」


ハイジーン:LP6000、手札2、SC7
場:眠れる巨人ズシン(攻0)
場:伏せ×1

宮村采配:LP15800、手札0、SC3
場:時械神ラツィオン(攻2000)
場:



「はいな、私のターン。ドロー!」

ハイジーン:SC7→8
宮村采配:SC3→4


「手札から《サイファー・スカウター》召喚。」


サイファー・スカウター レベル3 地属性・機械族
攻撃力1350 守備力1800
このカードが戦士族モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動する。
このカードの攻撃力・守備力は、そのダメージ計算時のみ2000ポイントアップする。



《サイファー・スカウター》 (攻1350・守1800→攻3350・守3800)



「うん、まずはラツィオンで攻撃するよ!」

切れ長の目が向かってくる。
だが、すぐにもそれは鎖に絡め取られた。

「永続罠、《デモンズ・チェーン》!」

「あらら、攻撃も効果も無効か・・・だけど、《サイファー・スカウター》で《眠れる巨人ズシン》を攻撃。

「ぅあ? そんなことしてもズシンは・・」


《眠れる巨人ズシン》 (攻0→4350)



「うん、そうだね。ズシンは、あらゆるモンスターの攻撃力を1000ポイント凌駕する。だけどそれは、ダメージ計算時に発動する効果だから・・・・・・こうなる。」



《眠れる巨人ズシン》 (破壊)
ハイジーン:LP6000→5000




「んがっ・・・!?」

「《サイファー・スカウター》は、《眠れる巨人ズシン》を倒せる数少ないモンスターだよ。ターンエンド。」


だが、ハイジーンも黙ってやられたわけでもない。
墓地から《H・Cサウザンド・ブレード》を蘇生させた。


ハイジーン:LP5000、手札2、SC8
場:H・Cサウザンド・ブレード(攻1300)
場:デモンズ・チェーン(永続罠)

宮村采配:LP15800、手札0、SC4
場:時械神ラツィオン(攻2000・攻撃と効果無効)、サイファー・スカウター(攻3350)
場:



「ぅあ、あうあ、おれは青空を・・・掴むんだ、ドロー!」

ハイジーン:SC8→9
宮村采配:SC4→5


「ぅう、おれはサウザンド・ブレードの効果で、エクストラ・ソードをコストに、ハルベルトを特殊召喚! 2体のモンスターを、お、オーバーレイ! エクシーズ召喚、ヒロイック・チャンピオーーーン!!」


H−Cエクスカリバー ランク4 光属性・戦士族・エクシーズ
攻撃力2000 守備力2000 戦士族レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を2つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力は、次の相手のエンドフェイズ時まで元々の攻撃力の倍になる。



《大型モンスターを繰り出していたハイジーン、一転して小技から、しかし大振りの剣を繰り出したーーー!》

「エクスカリバーの効果! 攻撃力を4000に・・」


《H−Cエクスカリバー》 (攻2000→4000)



「そして! 《ヒロイック・チャンス》!」


《H−Cエクスカリバー》 (攻4000→8000)



ヒロイック・チャンス (魔法カード)
自分フィールド上の「ヒロイック」と名のついた
モンスター1体を選択して発動できる。
このターン、選択したモンスターは攻撃力が倍になり、
相手プレイヤーに直接攻撃できない。
「ヒロイック・チャンス」は1ターンに1枚しか発動できない。



「不完全だが、このカードを使ううう!! 開けゴマ!」


幻魔の扉 (魔法カード)
×××××××××××××××××××××××××。
その後、相手の墓地からモンスターを1体選択し、
召喚条件を無視して自分フィールド上に特殊召喚する。
発動ターンのエンドフェイズ時、自分のライフポイントは10分の1になる。



墓地からギガンテックが蘇り、その効果で宮村のモンスターの攻撃力が下がる。

《時戒神ラツィオン》 (攻2000→1600)
《サイファー・スカウター》 (攻3350→2950)


「ギガンテックでラツィオンを!」


《時戒神ラツィオン》 (破壊)
《デモンズ・チェーン》 (破壊)
宮村采配:LP15800→14100



「エクスカリバーでサイファーを攻撃!」


《サイファー・スカウター》 (破壊)
宮村采配:LP14100→11050



「ターンエンド・・・!」

コピーゆえに不完全な《幻魔の扉》は、破壊効果を損なっているが、魂を捧げるデメリットも無い。
代わりに備わっているライフロスも、ハイジーンにとっては無いも同然。

2体の大型モンスターを従えて、ハイジーンは悠々と宣言した。



ハイジーン:LP5000、手札0、SC9
場:ギガンテック・ファイター/バスター(攻3300)、H−Cエクスカリバー(攻4000)
場:

宮村采配:LP11050、手札0、SC5
場:
場:



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