亡霊たちへの鎮魂歌 59

賑やかに会話している間に8時を過ぎた。
エス研の5人は学校へ出かけ、家には白石楷の母親と、男2人が残った。
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
十島育生と宮白希揃は、再び睨み合っていた。
「・・・あらためて、オレは十島育生。25歳。」
「・・・宮白希揃。20歳だ。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「オレと真由良は、まあ、性的なお友達ってやつだ。」
「!」
明らかに衝撃を受けた顔だ。唇が震えている。
「お前は?」
十島育生は追い討ちをかける。
しかし宮白希揃の口から出てきたのは、思いもよらぬ言葉だった。
「・・・・・・息子だ。」
「へっ!?」
今度は十島育生が目を丸くした。
「あ、じゃあ、もしかして・・・」
(オレを睨んでたのって、真由良への恋愛感情じゃなくて、母親を取られたくない息子の・・・。あっ、そうか。)
「どこかで見たことあると思ったら、真由良の息子だったから・・・。初対面のフリしてたのも、それで・・・。」
完全に勘違いしてしまった十島育生だったが、がぜん宮白希揃に対する愛情のようなものが芽生えてきた。
しかし宮白希揃は眉を顰めて冷たく返した。
「何を勘違いしてるか知らんが、血の繋がりは無い。父さんの愛人なんでね。」
「なに・・・?」
「真由良さんは高校生だ。20歳の俺の実の親なわけないだろ。」
宮白希揃は、台所にいる白石楷の母親を横目で見ながら言った。
「ああ、そりゃそうだな。」
十島育生も台所をチラッと見て言った。
白石楷の母親は、2人の会話を気にするでもなく、洗い物を片付けている。
「・・・ってことは、どこで見たんだろ。デジャ・ビュか?」
「知らないね。」
再び男たちは睨み合う。


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2014年10月29日 19:26
コング「デジャビュ? ♪とーきーをー、かーけーるー少女、あーいーはー、輝くふねー」
ゴリーレッド「もしもし」
コング「かーこーもー未来もー、星座もこーえーるかーらー」
ゴリーレッド「名曲をコングのドラ声で歌ってほしくない」
コング「誰がドラ声や?」
火剣「性的お友達、言っちゃうか」
ゴリーレッド「それは大ショックだ」
コング「精神的ダメージを負わせる戦略か」
火剣「そこまで考えてないかもよ」
ゴリーレッド「立ち聞きされたか」
コング「立ち聞きには気づくのに希揃と渚の関係には気づかない」
火剣「最初に立ち聞きに気づいたのは希揃だ」
コング「お父さんの愛人て、それ聞いただけでカイの母親は驚き桃の木二十世紀だろう」
火剣「イマドキの子どもはと」
ゴリーレッド「どうかな」
コング「高校生は立派な大人だ」
ゴリーレッド「子どもだ」
コング「真由良は大人だ」
ゴリーレッド「でも高校生」
火剣「男子高校生は子どもだが女子高生は大人だ」
コング「おっと新説」
ゴリーレッド「却下」
火剣「でも父親の愛人は母親ではないだろう」
コング「希揃は真由良に育てられた。計算が合わない。16歳と20歳。4歳年下の真由良がどうやって4歳年上の子の面倒を見ていた? みなさーん!」
ゴリーレッド「あ、こんなところにわさびがある」
コング「ダッシュ!」
2014年10月29日 22:19
>火剣さん
止め役がいなくなり、再び険悪になりつつあります。互いに真由良が見た目通りの年齢でないことは知っていますが、それでも20代か30代だと思っています。
白石楷の母親は、そ知らぬ顔で食器を洗っていますが、内心では若者の性の乱れに驚愕してそうですね。

佐久間「既に性的な関係は切れているわけだが。」
山田「しかし起こしに部屋まで入り込んだぞ。」
八武「父親の愛人が女子高生。そそるシチュエーションだ。」
神邪「僕の好みは“若々しい母親”ですが。」
山田「変態は世代に限らずか。」
佐久間「これくらいで変態扱いか? 山田の基準はどうなってるんだ。」
維澄「レディ・ギネヴィアとか読んだら卒倒するかも。」
山田「維澄さんまでそんな。」
佐久間「しかし確かに、父親が渚だと気付かないのは妙だな。」
八武「そういうこともあるさ。人間の記憶力には個人差がある。」
神邪「美女については優れた記憶力を発揮しそうですけどね。」
山田「確かに。」
佐久間「火剣の新説は、法的には信憑性ありだ。女は16歳から結婚できるが、男は18歳から。」
維澄「大人びてる子は中学生でも大人に見える。」
山田「中学時代の佐久間は大人びていたなぁ。」
八武「2歳で母親の面倒をみてたくらいだからねぃ。」
佐久間「忘れろ。」
維澄「あの頃の佐久間は可愛かった。」
佐久間「唐辛子を口に放り込まれたいか?」
山田「不穏な空気を断ち切るのは、白石楷の母親か、それとも・・。」
2014年11月12日 22:29
修羅場、始まる。しかも黒月さんのいないところで。というか、止める者が皆学校に行ってしまったこの状況で。

白龍「どうしてこの二人を残したんだろう…。」
ルビデ「少なくとも黒月はこうなることが分かっていた。つまり、あれだな。」
プリスター「私のために争わないでシチュエーションを楽しんでるのね。悪女ね。」
白龍「本人いねーよ。しかし、帰るに帰れない状況の二人。」
ルビデ「引くに引けない、引く気もない。これはもう正面衝突しか有り得ない。いいぞ、もっとやれ!争え、争え!」
プリスター「牝を求めて二頭の雄が争う、自然界ではよく見る光景ね。」
白龍「君達、煽らない。」
プリスター「出会ってしまった雄同士!戦う以外に道は無し!」
白龍「先程まではコメディな雰囲気で済んでたのに。どうしてこうなった…?いや、遅かれ早かれ避けられない運命だったのかも…。」
2014年11月12日 23:43
>千花白龍さん
流れ解散するはずが、何故か残る男2人。用事でいうなら別に残る理由は無いのですが、引くに引けない男の意地が場を譲りません。この状況に私もワクワク(殴
真由良は・・・この状況を楽しむ気持ちが無いとは言えないはず。

佐久間「修羅場はじめました。」
山田「そんな冷やし中華みたいなノリで・・・。」
八武「やはり真由良は悪い女だねぃ。ふふふ。」
維澄「確かに避けられない状況。2人を先に帰さなかったのは、こうなることを予感はしていただろうね。」
佐久間「誤魔化さず、正面からぶつかって乗り切る。それしかない。」
山田「しかし時には流血沙汰になる。」
佐久間「血も滴るイイ男たち。」
山田「お前こそ悪女じゃねーのか。」
佐久間「何を今更。」

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