佐久間「お菓子を作った」 山田「毒見だ死根也」 八武「いただこう」

佐久間「そうか、山田は満腹なんだな。」

山田「待て、慌てるな。どうだ死根也。」

八武「香りで分からんのかね? 美味いに決まってるだろう。」

山田「・・・よし、大丈夫だな。いただきます。」

佐久間「消えろハゲ。てめぇに食わす菓子は無ぇ。」

山田「そう言うな。俺は空腹だ。」

山田「美味い!」テーテッテレー

佐久間「死根也、栞、残り全部お前らの分だ。」

維澄「いただきます。」

山田「落ち着け佐久間。」

維澄「これは・・・!」

維澄「ザックリと歯ごたえのある、香ばしいタルト生地に、しつこくない爽やかなクリームとゼラチン、甘さを強めに煮た洋梨でメリハリを利かした逸品!」

佐久間「何か突如として食レポが始まった。」

維澄「この、舌を甘く蹂躙するが如く嗜虐的なコンボ、まさにエス・ポワール・・・希望の船・・・!」

維澄「食欲が抑えられん! ドーパミン・・・! アドレナリン・・・! エンドルフィン・・・!」

八武「しおりん、ハーブか何かやっておられる?」

山田「やっぱ変なもん入ってるんじゃ・・・」

佐久間「だから山田は食べなくていいぞ。」

山田「冗談だ。」

八武「しかし山田くん、なにゆえ君は、そこまで佐久間の菓子を警戒するのかね?」

山田「いい香りに油断してはならない。ひとくち齧れば、得も言われぬ下水の味が口いっぱいに広がったこともある。」

八武「凄い技術だねぃ。」

山田「だが無駄遣いだ。」

維澄「そういえば、お菓子作りって料理の中でも難しい方なのに、どうして子供に、特に女子に推奨されるのかな。」

佐久間「あん? 難しいか、これ?」

維澄「悔しいけど結婚したい。」

佐久間「幻想郷か鎮守府へ行くといい。百合への偏見が少ない世界だ。」

維澄「佐久間も一緒だよ。」

佐久間「貴様だけ海の藻屑になるがいい。」

八武「ふむ、推奨される理由ねぃ。単純に、刃物を使わず、直火を用いないからだと思うが。」

維澄「なるほりろ。」

山田「他には、男子に渡す為、だったか。」

維澄「それなんだけど、手作りなら弁当の方が喜ばれるのでは?」

山田「確かに俺も、甘いものも嫌いじゃないが、しょっぱいものが食べたい。」

佐久間「だから貴様は食べなくていいと。」

山田「余は空腹じゃ。」

佐久間「そのまま死ね。」

維澄「製作の難易度からすると、焦げたクッキーよりも普通の弁当の方が、合理的にハートをキャッチできるとすれば、いったい手作り菓子の意義とは?」

八武「いやもう普通に食べられるものなら何でもいいよ。」

八武「塩と砂糖を間違うとか、塩分飽和味噌汁だとか、蟻の湧いたケーキだとか、その程度ならね、美女、美少女の手料理という付加価値を損なわないんだ。」

山田「それ、“その程度”で済ましていい失敗なんだろうか。」

八武「だが、完全に炭化したクッキー、岩塩が具になったスープらしき物体、戸棚の薬品が行方不明になる謎の創作料理などは、断じて許さん! 夫の全身に虹色の発疹を生じさせるようなイケナイ幼妻には、すけべーなオシオキが必要らしいなァ!」

山田「お前も苦労してるんだな・・・。」

佐久間「お前、も?」

八武「おっと、話が逸れてしまったねぃ。確かに男は、見栄や照れにしろ、嗜好にしろ、あまり甘いものを食べない傾向はある。」

山田「それどころか、お菓子に傾倒する女子に対して、苦手意識を持つ男も多い。」

維澄「うん。」

佐久間「分かってないな、お前ら。」

山田「何だと。」

佐久間「手作りかどうかに関わらず、女子が菓子を作るのは、基本的に女子に配る為だ。仲良し度合いに応じて、配るかどうかを取捨選択する。友情の線引きツールなんだよ。」

山田「やめろ、男の夢を壊さないでくれ。」

八武「若いな山田くん。」

維澄「なるほど、同時に威嚇や懐柔など、政治的な意味合いもあるわけね。」

佐久間「呑み込みが早いな。やはり女か。」

維澄「女だよ。胸部の当たり判定は狭いけど。」

佐久間「言ってて悲しくないか?」

維澄「悲しい。」

佐久間「まあ私も胸部以外の当たり判定は狭い方だ。」

維澄「ちくしょう。」

佐久間「まあ、全体的な当たり判定は広いか。縦方向に。」

維澄「とってもちくしょう。」

佐久間「年齢操作で全体的な当たり判定を狭めることも出来るんだが、それでも胸部の当たり判定は維持される傾向にある。困ったものだ。」

維澄「ぜんぜん困ってないよね!?」(血涙

山田「なるほど、威嚇か・・・」





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